映画「十五才 学校IV」に泣いた
自分が泣くなんて・・・・・
山田洋次の映画「十五才 学校IV」を見た。全てが“今更・・・”である。この映画は2000年の作品なので“今更・・”。それにこの映画を録画したのが、5/28なのでもう3ヶ月も前。それを今頃見たので”今更・・・”。しかも、一昨日に少し見て、昨夜もまた少し見て、そして今晩やっと最後にたどり着いた・・・。
ストーリーは、半年も学校に行けない中学3年生15歳の男の子が、家出をしてヒッチハイクで屋久島に縄文杉を見に行く。その過程で、色々な人と出会い、成長して行く。
まあ単純と言えば、単純。だから連続して見なくてもどうって言う事はなかった・・・。
でも、段々と“一人前”になって、人への優しさが満ち溢れてくる・・・。そして縄文杉まで行き、旅は終わる。家に帰った場面・・・・
・・・・・・・
(会社から帰ってきた父が)
父「大介は2階だな」
母「あなた、お願いだから乱暴なことはしないでね。あの子疲れて帰ってきているので、今日はゆっくり寝かせて、明日落ち着いて話せばいいじゃない」
父「明日じゃダメなんだよ。今キチンと叱らなければ。それがあいつをダメにした」
(大介の部屋の前)
父「父さんだ。入るぞ」
(大介がイスを用意して、手で促し・・・)
大介「座って」
(父、意外な顔をしてイスに座る。母が心配そうに部屋を覗く)
大介「父さん、心配かけてゴメンなさい」
・・・・・
父「・・・・分かっているならいいんだ。旅はどうだったんだ?」
大介「面白かった」
父「そうか、面白かったか・・・。良かった・・」「話はまた後で聞くから・・・」
(階段を駆け下りる父に)
妹「ねえパパ、どうしたの・・・」
母「ご飯よ・・・」
・・・・・
この場面で、不覚にも涙が出てしまった・・・。
何年ぶりだろう。涙なんて・・・。カミさんは涙もろいのでいつも映画やテレビを見て目を真っ赤にしているが、自分は不覚だ。(前にカミさんに逃げられた時以来かな??)
これは子供を持った親でないと分からないかもしれない・・・。
どうって言う事のないシーン。何の計算も無い場面。泣かそうナンテいう魂胆が無い(だろう)シーン・・。
昔、「子供は黙っていても育つ」と言われたことがあったが、これは“放っておいても育つ”という事ではない。
幾多のドラマが親と子の絆を描いているが、さすが山田洋二監督。負けた・・・
せっかく泣いている時に、部屋にカミさんがズカズカ入ってきて、「後にしようか?」と言いやがる・・。せっかく余韻を楽しんでいたのにアホ!
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