企業の時価総額 世界ベスト10(2009/7末現在)
先日の日経新聞に「時価総額 世界上位10社」という記事があった。同じような記事は良く見かけるものの、中国企業がズラリと並んだこの“ベスト10”に、中国の底力を改めて認識した。曰く・・・
<世界の時価総額ベスト10>~2009年7月末時点
順位(昨年末) 企業名 時価総額(億米ドル)
①(2) 中国石油天然気(中) 3,978
②(1) エクソンモービル(米) 3,434
③(7) 中国工商銀行(中) 2,592
④(4) 中国移動(中) 2,102
⑤(6) マイクロソフト(米) 2,092
⑥(3) ウォルマート・ストアーズ(米) 1,951
⑦(17) 中国建設銀行(中) 1,898
⑧(22) HSBC(英) 1,727
⑨(10) ジョンソン・エンド・ジョンソン(米)1,689
⑩(33) ペトロブラス(ブラジル) 1,659
<日本>
22(23) トヨタ自動車 1,445
62(57) 三菱UFJ FG 687
69(41) NTTドコモ 646
70(50) NTT 646
83(107) ホンダ 587
注:FTSEが算出する時価総額。野村證券金融工学研究センター調べ
「時価総額 世界上位10社 中国など新興国半数
世界の株式市場で新興国企業の存在感が増している。7月末時点の株式時価総額をランキングすると、上位10社のうち5社を中国など新興国の企業が占めた。
・・・・
存在感が特に高まっているのは中国企業だ。中国石油天然気(ペトロチャイナ)は昨年末に比べ時価総額を1400億ドル近く増やし、米エクソンモービルを抜いて首位に返り咲いた。昨年末は17位だった中国建設銀行もベストテンに復帰した。
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新興国はこれまで一部の国策企業や国営企業の時価総額が突出して大きい傾向があったが、すそ野も広がっている。時価総額1兆円以上の中国企業(香港上場含む)数は72社と日本(61社)を抜き、国・地域別で米国(214社)に次ぐ2位に浮上した。
・・・・
ただ新興国の時価総額の大きさを額面通りには評価できないとの指摘もある。政府保有分が多いなどで浮動株が少なく、実態以上に時価総額がかさ上げされている企業も多いからだ。個人投資家の動向に左右されやすいなど、株式市場そのものに未成熟な面があるのも否めない。・・・・・・・・」(2009/8/15日経新聞朝刊p3より)
でも中国はデカイ。人口が多いだけに、全てのスケールが桁違いだ。携帯電話の契約数も1年前で6億台という。よって銀行でも何でも、日本に比べるとスケールが違う・・・。
前に上海に行った時、ちょうど中国の連休初日にあたったが、地下鉄の出口から出てくるわ出てくるわ、人人人・・の波にビックリした事があった。
そんな巨大な国の経済力に、日本が追い越されるのは時間の問題だと言われるもの、まあ理解できるな・・・
さて明日から平日に戻る。また通勤電車に揺られるか・・・・
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(2009/8/27追加)
<時価総額で新興国の台頭が目立つ主な業種>
順位 企業名 時価総額(億米ドル)
▽石油・ガス
①中国石油天然気(中) 3,978
②エクソンモービル(米) 3,434
③ペトロブラス(ブラジル) 1,659
④ロイヤル・ダッチ・シェル(英) 1,624
⑤中国石油化工(中) 1,623
41)国際石油開発帝石(日) 179
▽鉄鋼・金属
①ヴァーレ(ブラジル) 1,007
②アルセロール・ミタル(ルクセン) 539
③ポスコ(韓) 356
④中国アルミ(中) 321
⑤新日本製鉄(日) 271
▽携帯電話(キャリア)
①中国移動(中) 2,102
②ボーダフォン(英) 1,070
③NTTドコモ(日) 646
④ドイツテレコム(独) 555
⑤アメリカン・モービル(メキシコ) 447
▽銀行
①中国工商銀行(中) 2,592
②中国建設銀行(中) 1,898
③HSBC(英) 1,727
④中国銀行(中) 1,604
⑤JPモルガン・チェース(米) 1,507
⑪三菱UFJ銀行(日) 687
注)FTSEが算出する7月末時点の時価総額。野村證券金融工学研究センター調べ
「・・・・7月末時点の時価総額をランキングすると、・・・日本企業が首位なのは自動車(トヨタ自動車)、商社・サービス(三菱商事)、この調査で「娯楽商品」に分類されるパナソニックの3業種のみ。米国企業は19業種、中国企業(香港上場を含む)は6業種、フランス企業は4業種で首位となった。・・・」(2009/8/26日経朝刊p13より)
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