映画「空海」を観る
先日、レンタルDVDで、映画「空海」があるのを知り、借りて観てみた。この4月末に中国・西安の青龍寺を訪ねたこともあり(ここ)、真言宗の教祖が映画でどのように描かれているか・・・ 事前情報無しに、何とはなしに見始めたが、長い。2時間50分もあった。しかも、結構内容が真面目(失礼!)。ロケや配役も含めてかなりの規模。それに知らなかったことが色々あって、勉強になる。最澄が後継者としていた泰範が空海のもとに走ったとか、入滅は即身成仏だったとか・・・・。
観た後に復習・・・!?
Netでこの映画の成り立ちを読むと、構想に5年、製作に2年をかけ、1984年に製作された弘法大師の没後1150年の記念映画だとか・・・。そして制作費が12億円というから、25年前の日本映画としては相当な規模。(当時の映画のポスターを見ると見覚えがある。でも観なかったな・・・・) 脚本が早坂暁。そして企画が「全真言宗青年連盟」とあるので、真言宗が本格的に取り組んだ作品らしい。
それだけに、歴史的事実・伝承が正確に表されており、なかなか見ごたえのある映画だった。(・・・ナンテ言っても、事後にWikipediaを読んだら、映画のストーリーとほとんど同じことが書いてあったので、分かったのだが・・・)
歴史の偉人を描くのはなかなか難しい。でもこの映画は、真言宗が組織を挙げてバックアップしただけあって“ホンモノだ・・”と思った。
視点を変えると、映画で“勉強”するのはなかなか便利だ。史実に基づく映画だと、物語の中で、自然とその歴史的背景が頭に入る。・・・と同時に、もう少し勉強してみようかという気になる。
今回も、空海の生涯を扱った小説も色々あるらしいので、一度読んでみようかと思った。
会社の昼休みに良く散歩で行く高野山東京別院(ここ)。ここのお寺の本尊は弘法大師である。まあそんな縁もあって、身近に感じながら(?)観た映画であった。
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