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2009年6月20日 (土)

映画「永遠のこどもたち」を観る

新聞で読んで、前から観たいと思っていた映画「永遠のこどもたち」をDVDを借りて観た(これ)。子供たちが壁に埋められて・・というスジは覚えていたが、まさか本格的なホラー映画とは知らずに借りてしまった。だから最初を見た途端に後悔・・・・
だいたい自分は怖い映画は大嫌い。昔子供の頃、夏になるとお岩さんの「四谷怪談」をよく映画館でやっていた。でも決して見に行かなかった。だからホラーの怖い映画も大の苦手。それなのに借りてしまった・・・。途中3回も、もう止めようとDVDを外してケースに戻した。でも“有名”だから、意を決して最後まで観た。(←自分はやはりミーハーなのだ・・・)

090620eiennokodomotati 観終わってみると、確かにホラーではあるが、描かれていたのは母と子の絆・・・。出てくる“老婆”もまた母と子の愛が根底。
ストーリーは、孤児院で育った母親が、同じような障害者のための施設を開くため、その屋敷を買い取り住み始める。しかし養子の子供は命が限られている。それだけに霊に対しての感度が高く、見えない子供たちと友達になって行く。そして、施設のスタートの日に息子が消える・・・。それから息子を探す日々が始まって・・・・

最後に、前半の色々な伏線が明らかになるが、それにしても母は強い。父親は耐えられなくなり家を出て行くが、母親は子を探すために「怖くない」と宣言する。そして一人で息子を探す出す。
数々の賞を取った作品らしいが、なるほどと思う。映像の素晴らしさ、主役の素晴らしさ、そして脚本の素晴らしさ・・・・。

ホラー嫌いの自分は、この作品はホラー以外の手段では表現が出来なかったのか?などと意味の無い事をつい考えてしまう。でもやはり無理か・・・・
この作品は、「四谷怪談」のように怖さを売る映画ではない。霊というスピリチュアルな手段を使って、人生でやり残したことの清算、または(霊から)自分にだけ期待されていることの実現をしているのか・・・

ともあれ、“怖い映画だ”と、もう少し認識していたら観なかった映画だが、せっかくなのでスピリチュアル好きなカミさんに見せてから返すことにしよう。
ホラー以上に、“何かが残った”映画ではあったが、やはり一流映画は違う・・・、と思った。

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