昭和26年の出来事(4歳)~岡本敦郎の「リラの花咲く頃」
自分が生まれてから順に、その年の出来事を辿るシリーズの5回目。
自分が3歳から4歳になる昭和26年(1951年)の出来事を調べてみると、4月にマッカーサーがトル-マン大統領により解任され帰国。「老兵は死なず。ただ消え去るのみ」
9月にはサンフランシスコ講和条約調印で、日本は何とか独立を果たす。
11月、郵便料金改訂で封書10円はがき5円に。4月LPレコード発売。民放がスタートし、4月中部日本放送、毎日放送、12月TBS。 黒沢明監督の「羅生門」 がベニス国際映画祭でグランプリ受賞。
この年に流行った(自分の好きな)歌では、5月に岡本敦郎の「リラの花咲く頃」、8月に伊藤久男の「あざみの歌」、12月に岡本敦郎の「憧れの郵便馬車」、藤山一郎に「ニコライの鐘(これ)」が発売になった。
「昭和25年」のところで「白い花の咲く頃」を紹介したが、それと同じような曲で恐縮だが、今日は同じコンビの曲、岡本敦郎の「リラの花咲く頃」である。これは「白い花の咲く頃」がヒットしたための、花シリーズ二作目で、やはりラジオ歌謡である。
<岡本敦郎の「リラの花咲く頃」>
「リラの花咲く頃」
作詞:寺尾智沙
作曲:田村しげる
歌 :岡本敦郎リラの花が 胸に咲く今宵
ほのかな 夢の香に
ああ 想い出の あのささやき
とおくはるかに きこえくるよリラの花が 胸に散る今宵
やさしく 手をくみし
ああ すぎし日の あのメロディー
霧の彼方に 流れゆくよリラの花が 胸になく今宵
はるばる 別れきて
ああ なつかしの あのおもかげ
ひとり狭霧の みちをゆくよ
ところで、「リラ」とは「ライラック」のフランス語読みだという。Wikipediaによると「花言葉は友情・青春の思い出・純潔・初恋・大切な友達など・・」
なるほど・・。何かロマンチックで、叙情歌に合うな・・・
昭和22年生まれの自分は、この年4歳になったわけだが、やはり何の記憶も無い・・・。よって自分の思い出話は書きようも無いのである。
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コメント
こういう歌にはすぐ反応してしまう雪爺です。この歌も自作のラジオでよく聞きましたが、当時高校2年の生意気盛りだった雪爺は学校では粋がって友人たちとアメリカンポップスばかり話題にしていたものでした。こういう歌は実は家で密かに聞いていたのです。
この年に国産テープレコーダ第1号が発売になりましたが、同じ年に酒井忠一郎さんという方がテープレコーダーの自作の記事を雑誌に発表されました。ラジオ少年仲間の友人とたちまちこの記事に夢中になり、「俺たちも作ろう!!」と、学校の校友会の予算を獲得して遂に翌年音の出るテープレコーダーを作り、以後の長い長いテープレコーダー人生の始まりになったのでした。
投稿: 雪爺 | 2009年5月17日 (日) 13:13
雪爺さん
「長いテープレコーダー人生」というのは自分も同じです。小学校6年の時(昭和37年)、放送委員になった初めてSONYのテープレコーダに触れました。卓上型の重いマイクを今も思い出します。それから自分も・・
投稿: エムズの片割れ | 2009年5月17日 (日) 22:51
エムズの片割れさん
リラの花というと、何時も札幌にいた頃を思い出します。家々の庭先や、大通りを飾っていて、散歩する目を楽しませてくれました。
美しいメロディとリズムが溶け合った、田村しげるの最高傑作のひとつだと思います。
投稿: かえるのうた | 2009年5月21日 (木) 13:57
かえるのうた さん
でも夫婦で後世に残る歌を作るなんんて、うらやましいですよね。
投稿: エムズの片割れ | 2009年5月22日 (金) 23:06