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2009年5月 2日 (土)

中国西安旅行(2/2)~陝西歴史博物館・大雁塔・青龍寺・清真寺・鐘楼・鼓楼

2009/4/26~30まで、4泊5日のLOOK JTBのツアーで、中国西安に行ってきました。今日は観光2日目の模様です。

<陝西(せんせい)歴史博物館>~写真はクリックで拡大
正面玄関に鎮座する巨大な獅子の像。これは則天武后の母の陵墓から出土したものだという。前にトヨタ自動車のCMで、この獅子が最敬礼するものがあり、物議を醸したとか。トヨタは謝罪し、このCMを製作した広告会社とは取引を止めたとか・・・。
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<大雁塔(慈恩寺)>
玄奘三蔵がインドから持ち帰ったサンスクリット語の経典や仏像などを保存するために、慈恩寺境内に652年に建てられた大雁塔。高さ64m。最上階の7階に登ると市内が一望できる。しかし保管場所としてはいかにも狭い。もちろん今は何も無いが、それほど大量には保管出来なかったろう。しかし自分の今回の訪問目的の一つの場所。現在は観光名所になっているだけで、寺としての機能はないという。
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<青龍寺>
空海が804年に、この地で恵果和尚に弟子入りし、2年間真言密教を学んだという青龍寺。広大な敷地の中に、日本から送られた桜や記念碑が立つ。
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お寺なのでちゃんと拝もうと思っていたが、終了して外に出てしまった。ガイドさんに聞くと、坊さんのいるお寺は隣にあるという。せっかくなので行ってみた。そしてカミさんが3元で買った蝋燭と線香をあげて拝んだ。
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日本のお寺と違って、内陣は見られない。でもお坊さんの姿は見かけた。ガイドブックを読むと、この寺は唐末の戦乱により廃寺となっていたが、1973年に発掘され、空海記念碑や恵果空海記念堂などが建てられたという。再建された青龍寺は予想よりも寂しかった。

<清真寺>
西安で最大規模のモスク。西安は西に位置しているせいかイスラム教徒が多く、モスクも多いという。この寺は何とも不思議な寺で、中国風の建築だが偶像が無く、動物模様も無い。一番奥の寺院には、礼拝のための席がずらりと並んでいた。礼拝の時刻を示す時計表示があり、朝5時から夜の8時過ぎまで5回。しかもその時間がランダム・・・。
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観光2日目(2009/4/28)は、以上で終了。夕食は火鍋(しゃぶしゃぶ)。これは美味かった。その後に陝西歌舞大劇院でのショー見物。これも見応えがあった。
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相席になった隣の外人さん。カミさんが恥じらいも無く話し掛ける。イギリスから来て14日間も居るという。デジカメの写真を見せて、こんな肉料理を食ってきた、と話すが「羊」の単語が出ない。カミさんが絵を描いて見せたら「ラム」と言いやがる。「そうだラムだ!・・・」と盛り上がってしまった。でもこの英国人は肉は一切食わず、豆腐と野菜だけだという。
ひょんな事で国際交流?(←これ、ほとんど“英会話”はなし。片言の単語だけ・・・)

そして一日フリーの3日目(2009/4/29)である。

<鐘楼>
ホテルから鐘楼までタクシーで6元(100円)。鐘楼と鼓楼のパック入場券が40元。鐘楼はロータリーの中央にあるが地下道の入り口にタクシーが付けてくれたので直ぐに分かった。上にあがると展望が開ける。
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目の前に大きなモールがある。その最上階にフードコートがあり、そこで食べた“ナスと肉の炒め物定食”が15元(100円)。格安で実に美味しかった。まあこれもカミさんの中国語が何とか通じたのでありつけたわけだが・・・
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<鼓楼>
鐘楼の隣にある鼓楼(左下の写真は鐘楼から鼓楼を展望)。上にあがると太鼓が並んでいる。
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<ホテル>
泊まったホテルは、ソフィテル西安(西安索菲特人民大厦:SOFITEL ON RENMIN SQUARE XIAN)。これが素晴らしかった。2005年開業のホテルで、ピッカピカ。でも奥に古いホテルがあったので、建て直したみたい。入り口の左右(東西)に対称の同じ建物。大きいので両翼が入った全景の写真はない。写真は東楼のみ。しかし日本語を話す女性スタッフがいたので助かった。
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JTBでは、本来はLグレードだが、場所が西安という田舎なので最高がAグレードだという。でも通路だけでなく、部屋の中やトイレにまで大きな壷が置いてある。地震は無いというが、つい落として壊したら、と思うとヒヤッ・・・。

<ヘエー・・と思ったこと>
・西安の気候は夏と冬だけ。春と秋が非常に短いので、防寒服から直ぐに半そでになるという。夏は40度・・・
・中国の一人っ子政策は非常に厳しく、もし二人目を生むと、自営業以外の会社員はクビになり、子供は戸籍が取れないので学校にも行けないらしい。逆に双子が生まれるとお祭り騒ぎ・・・
・昨年まで5月1日から1週間休みだったが、今年からは3日間に短縮されたとか。
・中国では55歳になると定年で、その後はもっぱら孫の世話。若夫婦は共働きなので子供を親に預けるのは当然とか・・・
・中国の昼休みは12時から2時まで。昼食後の午睡の時間がある。官庁だと家に帰って、3時ごろ出てきたり、午後は出て来なかったりするので、最近は罰金があるとか。
・道路での人の横断はいつもの通り。人は歩道でも無いところを車を縫って渡る。車もそれを当然として人を縫って走る。実に絶妙のタイミングで動いている。我々だけでは怖くて渡れない・・
・ショッピングモールは、欧米の一流ブランドばかり。店員はいるが客がほとんどいない。聞くと、中国は貧富の差が非常に激しく、富裕層だけを相手に商売しているとか。
・我々が行けるレストランが街の中に少ない。もちろんコンビにも一軒も無い。我々観光客は相手にしていないのか・・・。
・西安で日本人はほとんど見なかった。ホテルはフランス系のためか欧米人ばかり。このところ、観光客は激減しているとか・・・。
・このところ、スーツケースを成田まで宅配便を利用して事前に送っていたが、最近は皆さん使っていないらしい。成田の宅配屋はどこもガラガラだった。確かに割引を利用しても往復3100円は高い。不景気の為とは言えないようだ。

P10502481 そして帰り、北京空港でインフルエンザの調査票を渡された。ホテルのテレビは、NHKワールドが映ったので日本のニュースはいつも見ていたが、成田ではテレビの通り厳重だった。
しかし、乗り継ぎで北京空港で4時間も待たされたが、舞台で音楽や踊りを見せてくれたので、良い時間つぶしになった。
それと、空港までの道路にあった信号機。あと何秒で切り替わるかのタイマー付き。これは良い・・・
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かくして4月30日夜中に帰ってきました。行きに丸一日、帰るのにまた丸一日の正味3日の旅行。時間的には勿体ないが、でもトイレが詰まった以外は何の事件も無く、まあまあの旅でした。
さて来年は広州の方に行くか??

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