中村元の「阿弥陀経」(全文)
中村元の「阿弥陀経の講義」を、次回から10回に分けて聴いてみる。
前に「般若心経」を味わってみた(ここ)。それに続いて、中村元先生の講義で「観音経」を聴いた(ここ)。それに続いての「阿弥陀経」である。
この連続記事は、1985年4月から9月まで、NHKラジオ第二放送で行われた全26回の連続講義「こころをよむ/仏典」 (CDはこれ)の「第19回 極楽国土を欣求する-阿弥陀経」の部分を、『中村先生の声』と『読み下し文』、そして『中村先生の説明』を、この放送を活字化した、前田専学先生監修の「仏典をよむ4 大乗の教え(下)」(これ)を元に味わっていく。
今日は、まず読経したものを聴いてみよう。阿弥陀経は色々な音源を集めたが、真宗大谷派の読経が一番聞きやすい。(この読経は数人で読んでいるので、息継ぎの間が空かず、音程(声の高さ)が合っているので聞き易い)
<真宗大谷派の「阿弥陀経」読経>
「仏典をよむ4 大乗の教え(下)p2」に、「阿弥陀経」に関して以下の説明がある。
「『阿弥陀経』は、詳しくは『仏説阿弥陀経』、『小経』ともいわれる。原文は『スカーヴァティーヴューハ』といい、「極楽の美しいありさま」を意味する。以下の回で取りあげる『大無量寿経』『観無量寿経』とあわせて「浄土三部経」と呼ばれ、浄土教の根本経典である。北インドにおいて阿弥陀経信仰が盛んだった時期、西暦1世紀ごろに成立したとみられ、阿弥陀仏の信仰をたたえ、極楽浄土の壮麗なさまを描いている。サンスクリット原典が現存し、チベット訳、2種の漢訳などがある。鳩摩羅什(クマーラジーヴァ)の訳になる『仏説阿弥陀経』(西暦402年ごろ)が、もっとも広く流布している。」
ここに描かれているのは、「極楽浄土の姿」である。「観音経」もそうだが、かなり具体的で分かり易いお経である。それに引き換え、「般若心経」の何と難解なことか・・・。600巻にも及ぶ「大般若経」のエッセンスであるので仕方が無いが・・・・。
まずは「阿弥陀経」の原文を、読経とともに(必死に)追いかけるところからスタート。(写真はクリックで拡大~欄外の黒い部分をクリックすると元に戻る)
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コメント
阿弥陀経を録音させていただけませんか。おっしゃるとおり大谷派の読経が一番聞き取りやすいです。ダウンロードさせて下さい
【エムズの片割れより】
下記から・・・。数日で消去します。
http://emuzu-1.music.coocan.jp/zip/110526-amidakyou.zip
投稿: ものぐさ | 2011年5月26日 (木) 17:16