「病者の祈り」
NHK教育テレビの「こころの時代~「響きあういのち つないで」精神科医・聖学院大学大学院教授…平山正実」を見た。(2009/2/1 am5~、再)09/2/8 pm2~)
この番組の中で紹介されていたのがこの詩である。この詩は、アメリカの無名の一患者の言葉として伝っているもので、ニューヨークのリハビリテーション研究所の受付の壁にプレートとして掲げられているという。
特に自死の問題と取り組んでいる平山さんは、生活の指針として東京・北千住にある平山さんのクリニックにも、これを掲げているという。
この詩をどう読むか・・・。コメントは不要であろう。
「病者の祈り」
大事をなそうとして力を与えてほしいと神に求めたのに
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった
より偉大なことができるように健康を求めたのに
より良きことができるようにと病弱を与えられた
幸せになろうとして富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授かった
世の人びとの賞賛を得ようとして権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにといのちを授かった
求めたものはひとつとして与えられなかったが
願いはすべて聞かれた
神のみこころに添わぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた
わたしはあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ
(ニューヨークの物理療法リハビリテーション研究所の壁に刻まれている無名一患者の作)
<英語原文>
A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED
I asked God for strength, that I might achieve
I was made weak, that I might learn humbly to obey...
I asked for health, that I might do greater things
I was given infirmity, that I might do better things...
I asked for riches, that I might be happy
I was given poverty, that I might be wise...
I asked for power, that I might have the praise of men
I was given weakness, that I might feel the need of God...
I asked for all things, that I might enjoy life
I was given life, that I might enjoy all things...
I got nothing that I asked for -- but everything I had hoped for
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
I am among all men, most richly blessed!
Author unknown
This creed is hung on a wall at a waiting room of Institute of Rehabilitation Medicine, 400 East 34th Street NYC.
この詩は、かなり有名な詩らしい。カミさんにこの詩のことを話したら、前から知っていたがそれを書いたメモを無くしてしまって、この詩を探していたのだという。(写真はクリックで拡大)
自分はこの詩が分かるようになるまで、かなりの時間が必要な気がする。
●メモ:カウント~30万
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コメント
今再放送の録画を見て検索していたらここに着ました。
リカバリーをしてお気に入りに入っていたものを無くなって、こちらからとうざかっていたのですが、同じことに関心があるのはのですね。
年代でしょうか?
投稿: 風知草 | 2009年7月31日 (金) 13:16
風知草さん
コメントありがとうございます。
この言葉を改めて読んでみると、本当に心が洗われます。言葉の持つ力を感じましす。
投稿: エムズの片割れ | 2009年7月31日 (金) 22:16