増上寺境内に「熊野神社」があった
今日は仕事始め。世の中がいつもの通りに動き出した。
会社では、毎年恒例で芝大神宮(港区大門)に安全祈願に行く。この神社は一条天皇の御世(寛弘2年=1005年)の創建だそうで、既に1000年を越えた由緒ある神社だそうだ。今日は仕事始めとあって、たくさんの会社がベルトコンベアー式に、次々にお払いを受ける。15分おきに10社位をひとまとめに・・・。
やっと順番が着て中に入る。音楽が始まる。その笛の音(笙(しょう)・篳篥(ひちりき))の大きいこと。神主さんの祝詞の声がかき消されるくらい。雅楽楽器であるこれらの楽器は、リード楽器であることを改めて知った。横笛のような構造だと、あまり大きな音が出ないが、リード楽器だと音が大きい。
帰りに、直ぐ近くの増上寺に寄った。さすがに正月も5日ともなると、閑散・・・。大殿の阿弥陀様に“御挨拶”をして、帰ろうと思ったらテンポの良い読経の声・・・。隣の安国殿からだ。行って見ると、何と般若心経を太鼓と一緒に唱和している。自分も一緒に唱えてしまった。そしてそれが終ると、会社の名前が唱えられる。まあ神社も寺も同じ・・・。
フト思った。浄土系の宗派は、般若心経は唱えないのでは?? 調べたら、それは自分の勘違いで、般若心経を唱えないのは、浄土真宗と日蓮宗・法華宗だけで、浄土宗は唱えるようだ。
ぶらぶら境内を歩いて行くと、片隅に神社。何と「熊野神社」と書いてある。寺に神社??
手水舎(手洗所)には、堂々と熊野の象徴である3本足の「八咫烏(やたがらす)」までもある。これにはビックリ・・。
Netで調べてみると、増上寺のHPにこうあった。
「元和十年(一六二四)、当寺第十三世正誉廓山上人が熊野権現を増上寺鎮守として東 北の鬼門に勧請したもの。『熊野』は「クマノ」・「ユヤ」と二通りの呼称がありますが、当山では「ユヤ」権現として親しまれています。」
何のことは無い。自分の常識が非常識だっただけ・・・。
正式には「熊野三所大権現宮(ゆやさんしょだいごんげんぐう)」というのだそうだ。
「熊野」さんを「ゆや」と読む事も知らなかった・・・・。能に「熊野」という曲があり、それを「ゆや」と読むそうだ。
事務所が引っ越す前に、昼休みに良く行った芝増上寺。同じ境内でも、今まで気が付かなかった色々なものがある。
今年は、分かりきったものでも、少しじっくりと観てみる事にしようか。そこには今までの上辺だけでは分からなかった別の魅力があるかも・・・
●メモ:カウント~27万
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