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2008年12月18日 (木)

辻輝子と岡本敦郎の「さくら貝の歌」

前に当blogで、八洲秀章作曲の「マリモの歌」について書いたが(ここ)、今日は「さくら貝の歌」である。
この有名な歌は、NHKラジオ歌謡で昭和24年7月4日に、辻輝子の歌で初放送されたという。その後、岡本敦郎や倍賞千恵子など、色々な歌手で歌い継がれている。先ずは昭和24年のオリジナルを聞いてみよう。辻輝子という歌手は、この歌以外は知らないが、音は最悪なもののそれを超えてしみじみと心に入ってくる。

<辻輝子の「さくら貝の歌」>昭和24年7月

「さくら貝の歌」
  作詞:土屋花情
  作曲:八洲秀章

1)うるわしき 桜貝ひとつ
 去りゆける 君に捧げむ
 この貝は 去年(こぞ)の浜辺に
 われひとり 拾いし貝よ

2)ほのぼのと うす紅染むるは
 わが燃ゆる さみし血潮よ
 はろばろと かようかおりは
 君恋うる 胸のさざなみ

 ああなれど わが思いは儚なく
 うつし世の渚に 果てぬ

Sakuragainouta 前の「毬藻の歌」の記事でも書いたが(ここ)、この歌は八洲秀章が片想いだった故郷・北海道に残してきた横山八重子さんを偲んで、逗子海岸を舞台に作った歌だそうで、逗子市にある「浪子不動(高養寺)」の近くに、1991年「さくら貝の歌」の歌碑が建てられたという。

自分が持っている色々な歌手の「さくら貝の歌」を改めて聞いてみたが、まあ「さくら」の倍賞千恵子の歌も良いが、自分はやはり岡本敦郎の歌が一番好きだ。まさに岡本敦郎叙情歌の代表的な名唱である。

<岡本敦郎の「さくら貝の歌」>

(関連記事)

八洲秀章の「毬藻の歌」


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コメント

エムズさんのおかげで、大好きな歌をまた一つオリジナルで聞くことができました。
昭和24年というとまだ我が家にラジオはありませんでしたから、長い間この歌のオリジナルは岡本敦郎さんなのだと思っていました。
この頃の歌は、というより八洲先生の作品はいずれもすばらしいですね。それに引き換え今の歌ときたら! 紅白歌合戦なんてとても見る気も聞く気もしませんよ。

投稿: 雪爺 | 2008年12月20日 (土) 11:36

雪爺さん

昔は紅白が楽しみだったのですが、Jポップ時代になって付いていけなくなりました。
当blogは懐かしのメロディーが多いですが、昔でも良い曲はたくさんありますよね。

投稿: エムズの片割れ | 2008年12月21日 (日) 20:08

私は辻輝子のが一番好きです。森昌子もよく歌っていたみたいですね。

投稿: trefoglinefan | 2009年1月 4日 (日) 01:46

一月程経ちます。たまたまラジオを聴いていて、この歌が流れていました。

始めの内は、ああ~さくら貝の歌かなんて思い浮かべながら聴いていましたが、それが何だか分かりませんが、身体がぐいぐいと吸い込まれていくような物凄い衝撃を感じました。

多くの人が歌われていますが、これほど心に沁みる歌唱を聞いたことがありません。是非、若い方にも聴かせてあげたい唄ですね。

投稿: tesimals | 2009年10月24日 (土) 19:03

素晴らしい歌です。特に辻輝子が歌ったのがいい。

【エムズの片割れより】
数多くの歌手が歌っていますが、“オリジナル”は「何か」があるのでしょうか・・。オーラがあるとか・・・

投稿: A Chinese | 2011年3月30日 (水) 22:02

辻輝子さんの『さくら貝の歌』、仰る通り、しみじみとするいいものですね。『歌うように語り、語るように歌え』と言われますが本当にこの歌唱はそんな感じ。NHKのラジオ歌謡、よかったですね。貧しかったけれど純朴であった日本人の、心に詩があった時代でした。今、勘違いの豊かさで世の中から白秋、露風、コギト、四季派、等の詩がなくなりました。どうあるのが本当の幸せか、豊かさか、をまた考える時・・・・。

【エムズの片割れより】
最近のJポップを批判するつもりはありませんが、同時並行で良いので、情緒ある“新しい歌”はできないものか・・・
これはベートーベンと同じような交響曲を今の作曲家に要求するのと同じですかね・・。時代?文化?

投稿: yakata1578 | 2011年3月31日 (木) 08:15

毎日投稿してしまっているようですね。申し訳ないような気がしますが・・。でも書きます。所属している合唱団の宴会では、この歌と、アザミの歌とイヨマンテは複数の人が必ず歌います。団員の平均年齢は当然60代の後半です。やはり素晴らしい歌はすばらしいです。それと蛇足ですが、高校2年に逗子に転居しました。逗子の海岸までは歩いて10分ほどの距離で良く散歩に行きました。そして確かに、桜貝を良く拾った事を覚えています。八洲秀章氏との縁を感じます。まだ叔母は逗子に住んでいますので、今度行ったら桜貝の碑を見に行きますよ。

【エムズの片割れより】
なかなか有意義な“余生”(失礼!)を送られているようで、羨ましい・・・
そうですか、逗子にお住まいでしたか・・・
色々と“何かの縁”で、歌を探してみるのも楽しいですね。

投稿: 中野 勝 | 2011年8月 3日 (水) 11:53

拝啓エムズ様。愛読者です。ありがとうございます。
『さくら貝の歌』、初めて聞いたのが倍賞千恵子でしたから、近年まで彼女の持ち歌だと思っていました。
私、地域の中で「オカリナ学習会」をしていまして、その都度日本の歌から世界の歌の古い歌新しい歌の楽譜を提供して練習してもらっています。提供するにあたり、ちょっとした背景なども記して曲の紹介をしていましてね、この『さくら貝の歌』も調べたりしました。
昭和14年には曲ができあがったものの、時代的にレコードも発売にならなかったという記事に出会いました。それはいいのですが、歌手として、小川静江、辻輝子、岡本敦郎などが出てきたんですね。
一つは、昭和24年7月のNHKラジオ歌謡では小川静江、翌年のレコードは辻輝子、その他岡本敦郎などが歌ったというのが目につきました。もう一つは、おっしゃるようにNHKラジオ歌謡でも辻輝子が歌ったというものです。
NHKスクエアというページに、『甦る! NHKラジオ歌謡』CD全8枚では小川静江とあり、国立国会図書館サーチでも「甦る!NHKラジオ歌謡のCD発売を歓迎する : 小川静江の『さくら貝の歌』や石井好子の『夏の思い出』の放送音源が存在した」といった紹介がありました。
YouTubeの小川静江の歌と、ここエムズ様の辻輝子の歌を聴くと、曲想は違うものの声がとても似ていて、改名した同一人物でしょうか。これ以上は分からなくて、上記の前者で学習会の皆さんに紹介したものです。

【エムズの片割れより】
“愛読!?”ありがとうございます。
一つの歌も、辿ると色々な歴史があるようで、深いですね。
永く世に残る歌、これこそが名曲なのでしょうね。

投稿: 髙橋虫麻呂 | 2020年2月 4日 (火) 18:42

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