ところで「忘れな草」には、次のような伝説があるそうだ。 「昔、ドイツにルドルフとベルタという恋人同士が暖かい春の夕べ、ドナウ川のほとりをそぞろ歩いていた。乙女のベルクが川岸に咲く青い小さな珍しい花が欲しいというので、ルドルフは岸を降りていった。そしてその花を手折った瞬間、足を滑らせ、急流に巻き込まれてしまった。ルドルフは、最後の力を尽くして花を岸辺に投げ上げ、「私を忘れないでください」と叫び、流れに呑まれていった。残された少女は若者の墓にその花を植え、彼の最後の言葉“忘れないでください”を花の名前にしたという。この話は、プラーテンの詩で有名である。英名の「Forget me not」はこの伝説に基づいて命名され、日本語の「勿忘草」は英名の訳である。 十九世紀のバリでは、恋人への贈り物として街頭で売られた。スイスのサンクス・ガレン州では、若者がズボンのポケットに忘れな草を入れて行くと、娘に気に入られるという。また、中部ドイツのヘッセン州では、偶然見つけた忘れな草を左の脇の下に入れて家路を辿ると、途中で出会った最初の者が、未来の配偶者の名を教えるという。」
マイケルズの「坊や大きくならないで」を聞くと、いわゆる「ハモる」ということが良く分かる。前に男声合唱のグリークラブについて書いた事があったが(ここ)、そこで男声合唱での“ハモる”事を書いた。 このマイケルズはジャケットでも分かるように、男性3人のグループ。そしてこの歌は、1969年発売のベトナム反戦歌であるという。作曲したトリン・コン・ソン(1939-2001)はベトナムの作曲家で、「Trinh Công Son」と書き、チン・コン・ソン と発音するようだ。前に当blogでも取り上げた「雨に消えたあなた(美しい昔)」(ここ)や「ユエの子守唄」でも有名である。心地よいハーモニーを聞いてみよう。
最近のコメント