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2008年11月12日 (水)

映画「レッドクリフ Part1 」を見る

「なかなか見応えがあった」というカミさんの友人の話に釣られて、映画「レッドクリフ」を見に行った。このような映画を「活劇」というのだろう。また「怒濤」という言葉が相応しい?

舞台は「三国志」の、まさに「レッド(赤)クリフ(壁)の戦い」。11月に封切られたのはそのPart1で、Part2は来年4月の封切りとか。
スジは至って簡単。漢の丞相・曹操は天下統一を旗印に、80万の大群で劉備軍2万を撃破。劉備軍の軍師・諸葛孔明は、敵である孫権軍3万と同盟を結ぶべく乗り込む。そして孫権軍の司令官・周瑜の信を得て、同盟を結び、孔明の奇策「九官八掛(きゅうかんはっけ)の陣」で勝利。そして舞台はPart2の「赤壁の戦い」へ・・・・

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制作費は、中日台韓からの出資100億円。合戦シーンのため人民軍兵士1000人、それに200頭の馬・・・。確かに合戦シーンは物凄い迫力だ。TVと違って劇場で見る映画は、とにかく音がスゴイ。ド迫力・・・。 しかし、アップした合戦シーンなので、あまりに動きが激しく、目が疲れる。それに、昔の「ベン・ハー」の戦車の競走シーンと違って、今はCGが当たり前の時代なので、幾らスケールの大きいシーンを見ても、「どうせコンピュータによる作り物だろう・・」とあまりビックリしない。

物語は、(予想に反して)主役が周瑜と孔明。孔明は、(上の右の写真のように)品があってなかなか良い。そして、関羽や張飛も、我々のイメージ通りの姿で宜しい。しかし、悪役の曹操が少し善人っぽい。そして、若き孫権役も良いが、劉備は影が薄かった。
全体を通して「徳」の思想が流れている。民を何よりも大事にする「徳」の劉備。それに対して「徳」の無い曹操は、日夜刺客に殺されるのでは・・・と思い、部下は曹操に殺されるのではないかと思う・・・。

映画を見ながら、色々な事を“連想”してしまった。ぬかるみの合戦シーンでは「七人の侍」。関羽と張飛の戦いぶりは、歌舞伎の“大見得”か? まあバイオリンコンチェルトで言うと「カデンツァ(独奏者の妙技)」かな? でも、猛将が1人ずつ出てきては、数十人を相手にやっつけるシーンの連続は、豪傑・張飛達の存在感を示すには必要なのだろう。

映画に行く前に「レッドクリフ」の公式HP(ここ)を見たのだが、これまたビックリ。予告編を含めて、何でも有る素晴らしいサイトである。このサイトの製作にも相当な金を遣っているのだろう。いやはや時代は変わった・・・

話は変わるか、昔、吉川英治の「三国志」に何度かチャレンジしたが、何れも挫折した。理由は、あまりに登場人物が多いのでついて行けなかった。その点、この映画は人物がそれほど多くないので助かる。

全体的な印象は、自分は「まあまあかな」だったが、カミさんは珍しくプログラムを買うという。来年4月のPart2も見るとして、3度目の正直で、そのうち吉川英治にもチャレンジしてみようかな・・・

(関連記事)
映画「レッドクリフ Part2」を見る

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コメント

はじめまして。
やっぱり、ベン・ハーはすごかったですね。
テレビで観ても十分…劇場で観たかったです。
三国志、中学生の夏休みに読みました。
お尻が痛くなるほど座りっぱなしで。
あの集中力は若さゆえだったと思います。
もうほとんど忘れてしまいましたが。
大人はもっと、からだのことを考えた、
穏やかな楽しみ方をしませんとね。

投稿: くまはは | 2008年11月19日 (水) 10:24

くまはは さん

コメントありがとうごさいます。
ベン・ハーは1959年作といいますから、自分は小学校6年のとき。だから当時は良く分かりませんでした。でもその後、何度見た事でしょう・・・。
長編で夢中になった小説といえば、山岡荘八の徳川家康かなあ? 一晩で1冊読みました。
三国志は結構子供のときに読んだ方が多いようで・・・。自分は読まなかったが・・・

投稿: エムズの片割れ | 2008年11月20日 (木) 20:53

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