伊藤久男の「サビタの花」
今日は何となくこの歌を聞きたくなった。伊藤久男の「サビタの花」。昭和30年(1955年)というから、もう53年も前の歌である。(この所、「懐かしのメロディー」ばっかりだけど・・)
伊藤久男の歌には、「イオマンテの夜」に代表される男性的なダイナミックな歌と、「山のけむり」に代表される叙情歌があるが、この「サビタの花」も、伊藤久男らしい叙情歌である。作詞の大倉芳郎は「山のけむり」の作詞者だ。
<伊藤久男「サビタの花」>
「サビタの花」
作詞:大倉芳郎
作曲:原 六朗1)からまつ林の 遠い道
雲の行くえを 見つめてる
サビタの花よ 白い花
誰を待つのか メノコの胸に
ほのかに咲いた サビタの花よ2)いとしの君は ほろほろと
楡の並木を どこへ行く
花かげ白く 月の宵
待てどはかない メノコの恋は
悲しく咲いた サビタの花よ
しかし叙情歌をはじめ、色々な歌に「花」はたくさん出てくる。「からたちの花」や「月見草の花」を別格としても、懐かしのメロディーでも「アカシアの花(岡本敦郎)」「あざみの歌(伊藤久男)」「くちなしの花(ダーク・ダックス)」や、「忘れな草をあなたに」それに「れんげ草」等々。当然挙げてもキリが無い。(大きな声では言えないが、実は自分はこれらの花がどんな花か、トンと分からないのである・・・)
ところで、「サビタの花」ってどんな花だ?? Netで調べると、「ノリウツギ」が本名(和名)で、北海道ではこれを「サビタ」と呼ぶらしい。また「花」としては、どうってことない花らしい(失礼)。
しかし、ここ(当blog)で取り上げようとすると、つい「どんな花?」と調べるので、自分にとってはその花を知る良いチャンスなのである。つまり数十年間、「サビタの花」ってどんな花かも知らないでこの歌を聞いていた訳なので・・・
とりあえずは写真で確認するとしても、やはり実物で覚えるのが「花」さんへのエチケット・・・!?
まあ、次にホームセンターに行ったときにでも、カミさんに教えて貰うことにしようか・・・。(花オンチな“エムスの片割れ”ではある)
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コメント
「サビタの花」 懐かしいですね。この歌は伊藤久男本人が大好きだったそうですが、私もサビタの花が気になっていたので、10数年前、札幌に赴任していたとき、北大の植物園で確認しました。本当にどうってことない花だと思いました。でも原六朗の曲は美しいですね。
投稿: かえるのうた | 2008年8月29日 (金) 16:41
かえるのうた さん
そうですか・・。自分もその内ぜひ「目撃」してみたいと思っています。
投稿: エムズの片割れ | 2008年8月30日 (土) 14:47
伊藤久男で検索するとこのページが出ました。すっかりうれしくなって投稿します。
私は伊藤久男が大好きです。ブログ「琵琶湖つれづれ日誌」にこの六月この歌のことを少し書きました。
「恋を呼ぶ歌」でも何か書いてもらえませんか?
投稿: たーちゃん | 2008年9月10日 (水) 15:21
たーちゃん さん
コメントありがとうございます。
「恋を呼ぶ歌」ですか。そのうちに・・
ところで、八洲秀章の作曲で伊藤久男が歌った「あゝ逢い見ての」という歌をご存知ですか?
一度どこかで聞いてみたいと思っています。
投稿: エムズの片割れ | 2008年9月10日 (水) 21:52
「ああ逢い見ての」この歌を知りません。
伊藤久男の歌はほとんど知っているつもりでしたがこんな歌があるんですねー。
八洲秀章さんには高校生の頃弟子入りの手紙を出し丁寧に断られました。懐かしい思い出です。
八洲秀章の曲も大好きです。
投稿: たーちゃん | 2008年9月11日 (木) 10:38
51年前に北海道の炭鉱へ実習に行っていた時に、阿寒横断道路は一直線の全線砂利道でした。砂塵と共に疾走する観光バスの中で聞いた歌で、出だしの歌詞が周囲の景観と合い忘れられなかったが、題名も何も分らず、以降一回も聞いたことがなかった。今回歌詞の初めを頼りに漸くこのHPにたどり着いて、全体のイメージは少し違ったが当時の情景や何やかやを思い出し感慨です。
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。51年前ですか・・・
自分が初めて北海道に行ったのは、昭和42年の夏でした。43年前・・・。その時現地で聞いたのは、マリモの歌でした。「霧の摩周湖」も既に歌われていましたが・・・。
投稿: 丹波の大江山 | 2010年6月30日 (水) 20:22
エムズの片割れ様
最近はこちらにはほぼ毎日お邪魔しておりますが「サビタの花」で懐かしさの余り。名前の通り生れは北海道ですがただ今は海外、常夏です。サビタの花が大好きで若い頃に暮らした本州で話しても通じずすっかり頭から抜けておりました。この歌も大好きだっとと記憶が甦り?伊藤久男氏と歌いました、懐かしい歌有難う御座います。
【エムズの片割れより】
こんな叙情歌も、今は昔・・・・。
そうですか、今は常夏の海外ですか・・・。日本に居る時と違って、こんな叙情歌も心に沁みるかな??
投稿: 道産子バアバ | 2010年7月 1日 (木) 03:12
エムズの片割れ様
昔の叙情歌は良いのが沢山あったような気がします、と言うか何しろ40年近く離れておりますと現在のが解らないです。竹内まりあの「駅」始めて聞きました、心に沁みる歌詞ですね。日本の時代にタイムスリップ出来るここが大好きです。
投稿: 道産子バアバ | 2010年7月 6日 (火) 01:32