ブッダの教える「親子」像
帰りの電車の中で雑誌「大法輪」を読んでいたら、「シンガーラへの教え」が載っていた。前に、中村元氏の「仏典をよむ」で幾つか記事を書いたことがあった。その時は取り上げなかったが、この雑誌に親子関係について書いてあったので、少し触れてみる。
<「大法輪」9月号~インド仏教人物列伝(P32)>~東方学院講師 服部育郎
「・・・・子は両親に次の五つの方法で奉仕すべきであると説きます。すなわち、
①私は両親に養われたから、身の回りの世話をして、彼らを養おう。
②かれらのためになすべきことをしよう。
③家系を存続させよう。
④財産を相続しよう。
⑤先祖からのつながりを忘れず、祖霊に対して適切な時々に供物を捧げよう。
そして、今度は、父母は次の五つの方法で子供を愛すべきであるというのです。つまり、
①何が善で何が悪かを正しく教え、悪から遠ざけ、
②善に入らせる。
③将来、立派に仕事ができるように技能を学習させる。
④適切な妻を迎える。
⑤適切な時期に相続させる。
子供と両親の関係において、このようにしたならば、かれの東方は護られ安全であり、心配がないのだと説きました。・・・」
ブッダは2500年前の人。お経も、その頃の価値観・社会を前提に書かれているが、こと人間関係に関しては、昔も今も何も変わっていないように思える。
「人間関係」だけは、人間がトシを取って、唯一経験に裏打ちされて篤くなる世界かもね・・・
(関係記事)
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●メモ:カウント~16万
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