加古隆の「パリは燃えているか」~NHK「映像の世紀」のサントラ
自分はドキュメンタリー番組が好きで(たぶん・・)、幾多のTV番組を見てきたが、それらの番組のタイトルバックの中で一番印象に残っているのが、このNHKスペシャル「映像の世紀」(1995年3月から放送)シリーズである。
そしてそのバックを飾っている音楽が、加古隆の「パリは燃えているか」という曲。
この曲は、この番組の(今までに無い新鮮な)タイトルバックに実に良くマッチしていて素晴らしい。ここでそのタイトルバックを紹介する事は出来ないが、世界の歴史を映像で捉えたこの番組は、世界中から歴史的な映像を集めたもので、世界の不安、戦争への道がひしひしと伝わり、とても気楽に見ることなど出来ない「重たい」番組だ。つまり、例えは悪いが、ワーグナーの楽劇と同じく「見る覚悟!」が要る番組なのである。(簡単に言うと、見ていて疲れる・・・)
しかしこのタイトルバックに流れる「パリは燃えているか」は、聞いていても緊張感に溢れ、世界の混沌が伝わってくる。だから自分にとっては、前に書いた「家族の肖像(ここ)」のサントラと双璧をなすTVサントラの名曲なのである。少し聞いてみよう。
<加古隆~NHKスペ「映像の世紀」から「パリは燃えているか」>
話は変わるが、昔、映像(VTR)で我が家の記録(子供の記録)を撮ったことがあった。古いベータのテープに撮ったものだが、時代が変わって記録メディアがDVDになったとき、貴重なそれらの映像を苦労だがDVDに記録し直そうとしたことがあった。でもカミさんはそれらの映像を二度と見たくないと言う。だから、昔のベータのテープは今でもそのまま眠っている・・・。
世界の歴史もそうだが、昔を愛(いと)おしむ事は果たして幸せな事なのかどうか・・・。現在よりも昔のほうが良ければ、昔を懐かしがるだろう。しかし昔よりも現在の方が良ければ、昔を振り返りたくない、昔の事を思い出したくないと思うのは、自然なこと・・・。
すると、過去を振り返りたくないという我が家は、むしろラッキーなのかもね・・・・?
否、昔を超越出来ていないとも言えるか・・・・。
北京オリンピックを控えた中国のチベット問題も、ある意味過去を越えることが出来ていない。つまり、過去の延長線上にあって、終わって(解決されて)いない。
まあ将来、我が家も過去を超越できた時が来たら、「映像の世紀~我が家編」でも編集しようかな・・・?
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コメント
こんばんは~
陽水と小さい秋の記事があったので コメントするつもりでお邪魔しましたが
加古隆さん
取り上げて下さいましたね♡
いつ聴いても良いなあと 思います。
大好きなんですよ。
CDも持っていてしょっちゅう聴きます。
有り難うございました。
古いテープはDVDに焼き直す人結構いらっしゃいますね、
写真屋さんだっけか専門家に頼むとラクだとか言って 友人も頼んでました。
(ベータだったかどうかは判りません)
でもDVDも今に扱わなくなりますね。
投稿: 見切り発車 | 2008年8月 5日 (火) 22:10
見切り発車 さん
モーツァルトやベートーヴェンには及ばないが?、日本にも立派な作曲家は居ますよね。
他に自分は「阿弥陀堂だより」が好きです。
投稿: エムズの片割れ | 2008年8月 6日 (水) 21:05