菅原洋一の「風の盆」
ふと、菅原洋一の「風の盆」を聞いて懐かしくなった。この歌を聞くと、なぜか車の中を思い出す。この歌が流行った当時、いつもカーステレオで聴いていた。だから通勤の車の中を思い出す。
この歌は哀しい・・・。しかし、菅原洋一の声がピッタリ。「今日でお別れ」もそうだが三拍子のワルツである。
<菅原洋一「風の盆」>
「風の盆」
作詞/作曲:なかにし礼
歌 :菅原洋一哀しい時は 目を閉じて
八尾の秋を 思い出す
日が暮れた 坂道を
踊るまぼろし 影法師
おわら恋しい 風の盆あんな哀しい 夜祭りが
世界のどこに あるだろう
足音を 忍ばせて
闇にしみ入る 夜泣き歌
君に見せたい 風の盆哀しい人は みんな来い
八尾の町に 泣きに来い
夜流しを 追いかけて
下駄の鼻緒も 切れるだろぅ
夢かうつつか 風の盆
この歌が発売されたのは、1989年6月だという。当時は、石川さゆりの「風の盆恋歌」(1989年の日本レコード大賞最優秀歌唱賞、日本作詞大賞大賞)という歌もあり、“風の盆ばやり”だったと記憶している。
もちろん越中八尾に行ったことも無いが、Netでみると見世物ではない地方の地味な祭りらしい。それが、この歌以来?全国から見物客が押しかけているという。せっかくの情緒ある地方のお祭りが、商業的になっていく・・・。どうしたものか・・?
でもこのポスターを見ただけでも、何か日本的な情緒を感じて心が和む。
お祭りというと、小学校の頃の祭りを思い出す。小学校低学年の頃は埼玉の与野にいた。学校が終わるや、山車を引いたり、神輿を担いだり・・・。でも神輿はほとんど大人の出番で、子供の出る幕は無かった。一回りして帰ってくるとお菓子を貰ったりした。
大人になってから、当時住んでいた場所に行って見ると、通路の狭いこと、そして山車を置いてある広場の狭いこと・・・。自分が小さかったので、相対的に広く感じただけ。
話は変わるが、今朝カミさんの学生時代からの友人が亡くなった。(参考ここ)
人工透析を20年。それにガンを患って逝った。平均寿命からいうと、余りに短い人生だった。
また、先日42年ぶりの高校のクラス会に出たが、病気がちだという誰かが「これからは年金の話と、どう死ぬかが話題だな・・・」と言っていた。
これらの話は、この歌には勿論関係ないが、今日はこの歌を聞くと、いつになく淋しい。どうもその原因はこの歌にあるのではなく、知人の死が身近にあったためだろう。
還暦はひと回りまわっての“再スタートのとき”。元気を出そう。
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コメント
久しぶりに聞きましたァ~・・・大好きな歌でした。
社交ダンスやってた頃は、「恋心」等のタンゴ曲や、ワルツ曲など随分、菅原さんの曲で踊ったものです。
もう70歳半ば位なられると思いますが、いつまでも歌い続けて頂きたい歌手の一人ですネ!
投稿: 花舞 | 2008年7月 5日 (土) 08:44
花舞 さん
いくらワルツでも、こんな哀しい曲では、ダンスは無いですよね・・。
学生の頃、少しダンスを習った事がありましたが、もうきまり悪くて・・・
しかし、花舞さんはお若いですね・・・
菅原洋一さんも、TVでも見るとトシ相応・・・。でもバリバリの現役ですね。
投稿: エムズの片割れ | 2008年7月 5日 (土) 21:09
探し求めて、貴殿のblogにたどり着きました。
うれしい限りです。
やはり菅原洋一の『風の盆』は沁みますね
: http://blogs.yahoo.co.jp/sun375810/3909213.html
よろしかったら、↑を訪ねてくだされば
良き仲間になれそうな。
よろしく
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。時間が無いため、なかなか他のサイトを巡る事が出来ません。いずれ・・・
投稿: taiyo | 2010年9月17日 (金) 00:46
以前富山で学生やっていました。踊りの輪に入って踊りました。今はその面影がない。残念!複雑な青春時代の思い出が凝縮されています。「風の盆恋歌」とともに聞くたびに涙が出ます。中国河南省で日本語教師を定年退職後楽しんでいます。素晴らしい随想に巡り会い喜んでいます。日本語教材に使わせて下さい。 許昌より 髭ジイ
【エムズの片割れより】
中国ですか・・・。異国にいると、こんな旋律が身に沁みるのかも・・・・
このお祭も、最近は観光化で大変な混みようとか・・・。それに比べて昔は静かで情緒があったのでしょうね。
投稿: 全く同じ気持ちだ | 2012年9月 8日 (土) 13:33
風の盆 行ってきました 昨年9月1日
大雨の中 ふと雨があがった
さあ おどりのはじまり
夜どうし堪能 富山まで歩いてかえり
駅構内で就寝 いい夢見ました
風の盆アップありがとうございます
【エムズの片割れより】
雨上がりの風の盆・・・。かえって情緒があったのかも・・・?
自分もそのうち・・・!??
投稿: 中山元晴 | 2013年2月14日 (木) 13:32
2019年生涯最後の旅と40年思い続けていました風の盆に行って参りました。杖をついての坂道は厳しい物がありました。しかし其れを置いてもなお余りある幽玄の世界に時を同じくすることが出来ました。何と言って表現したらよいのか歌一つ詠めませんでした。若ければ、杖が無ければ、夢中で踊りの輪に入って行ったことでしょう。踊り手の指先から爪先までが踊でした。エムズの片割れ様是非一度足腰のお丈夫なうちに(失礼!!)
お訪ねくださいませ。そうしてあの胡弓の音を心にお感じになって下さいませ。私は二夜かけて幻想的な影踊り?も視ることが出来ました。
あれ以来一人での外出は出来ず、心に写した八尾の坂道を思いながら過ごして居ます。石川さゆりさんの「風の盆恋歌」も好きですが、菅原洋一さんのこの風の盆も静かで好きな歌です。
投稿: ふるかわ かずえ | 2022年10月13日 (木) 23:01