なぜ消えた?「お見合い結婚」
少子高齢化が進む日本。厚生労働省の2006年(H18年)の人口動態統計年報によると、全国の初婚年齢の平均は、男30.0歳、女28.2歳だという(ここ)。自分が結婚した昭和50年代当時は、男27.0歳、女24.7歳だったので、当時から3年以上遅くなったらしい。
面白いのは、県によってかなりバラついている事。東京は男31.3歳、女29.3歳、福岡は男29.5歳、女28.0歳だそうである。まあ都会が遅いのは分かる・・。(なぜ福岡が出てくるかって??)
ついでに、夫が年上の結婚は57.1%、同年齢19.4%、妻年上23.5%だそうで、意外と妻年上が多いな・・・(ここ)
まあ統計の話はさて置き、最近は「見合い結婚」というものが無くなったようで残念である。昔は、世話好きなおばさんがいて、誰かと誰かをくっつけるのが生き甲斐のような人がいた。(自分もそれで救われたのだが・・・)でももう今は居ないらしい。
誰も同じ事を言うと思うが、子供を育てるということは、まさに自分を育てること。自分が今まで親に対してして来た事を、子供に同じ事をされて初めて気付くことが、如何に多いか・・・・。それが人間を育て、人間に幅を持たせる・・・・。(最近、親を困らせようと殺人事件を起こす話があるが、何とも言葉が無い・・・)
だから真っ当な人間に育つためにも、結婚は必要だと親は思う。でもこればっかりは最高に難しいテーマだ。
話は変わるが、自分の会社の現役時代、入社してずっと同じ課(Gr)に属していたが、その課を卒業する時、人に言われたことがある。「お前がしてきた功罪のうち、最も罪があるのは部下に結婚させなかったこと・・」。上司が部下の結婚というプライベートな領域に、どれだけ入り込めるかは難しいが、結果としてその課を卒業した時、8割の人は結婚していなかった。その後も結婚したという話は聞かず、当時の部下は若い人でももう40歳に近い。皆結婚しないまま行くのであろう・・。
その時に、こううそぶいたものだ。「自分の相手を探すことも出来ない自分が、他人の相手を探せるワケがないよ・・・」。
でも繰り返すが、人間にとって結婚は必要だと思う。子供を育てる経験も絶対に必要だと、自分の体験からそう思う。
ウチの九州に赴任している息子も、結婚平均年齢までもう1年余になってきた。七転八倒しても、ゴールに辿り着ける可能性は限りなくゼロに近いのが現状だろう。(会社と将棋の世界だけではムリだろう・・・)
ちなみに我が家は立派なお見合い結婚だったが、この如何ともしがたい状況は「お見合い結婚制度が日本から駆逐されたせいだ」と考えるのは乱暴か?(←いや、この考えはイカンな・・・。逃げているな・・・)
まあ、健康のことでも金のことでも仕事のことでもなく、こんな事に夫婦が毎夜対策を話し合っているだけでも(←これはオーバー)、ありがたい状況だと思う事にでもしようか・・・。(なお、当サイトは息子にバレていないので勝手に書いている)
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コメント
またまた、タイムリーな話題に同感ですッ!
今日のオカリナ演奏会でトーク当番のタエチャンが、お見合い結婚だった事、発覚!
かくいう私も実は、大・お見合い!・・・自分で連れ合い探しが出来ませんでしたァ~
本日の記事は共感する部分も多く、しみじみと拝見しました。
エムズさんの奥様共々、ディスカッションしたい位、盛り上がるテーマだと思います(私だけ?)
最近になって23歳になる娘が、「私モ、そのお見合い?とかでいいかも~」などと言う発言にビックリですが、もう死語に近い単語なのかも?ですねェ~
考えさせられます・・・
投稿: 花舞 | 2008年7月31日 (木) 13:26
花舞 さん
何とお嬢様が居られるとは・・・! シメタ!?
「ウチの息子といかがでしょう?(お安くしておきますが・・)」ナーンテ・・・。
現状は別として、一般論的にはそう(人間、結婚すべき)ですよね。
古い自分など、その辺でたまたま出会ったチャンスよりも、然るべきオトナが判断したチャンスのほうが、ずっとマシだと思うのですがね・・・
(仏教では、世の中の全ては「縁」でつながっていると説きます。これも何かの縁ですので、お嬢さんがもしその気になったらぜひウチにも声を掛けて!←これマジ本音(笑))
投稿: エムスの片割れ | 2008年7月31日 (木) 22:50
幸い、福岡にお住まいですとか?・・・正に、何かのご縁かも?デスネ!
幼稚園勤めの娘は、出会いの機会もなく、さりとでゴウコン?とかの誘いにも関心なく暇があれば同僚と過ごす事が多いようで、目下のストレス解消法だそうです。
そもそも厳しい職場環境で平日は7時前後の帰宅ですが、夕食後は深夜まで仕事・・・の激務に追われ、週末も仕事・・・暇があれば日頃の睡眠不足解消の繰り返しです。
・・・とは言えど、『一度は結婚説』に同感ですッ!
ましてや女性と生まれた以上は、是非、母親に!
職業柄、子ども大好きで有りながらも、結婚は?・・・の矛盾感に、親としても、ついていけない時代なんでしょうかねェ~?・・・
投稿: 花舞 | 2008年8月 2日 (土) 01:47