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2008年6月 2日 (月)

超人・ラリー・ドライバー能城律子氏の生き方

いやはや、このような人のことを、まさに「超人」と言うのだろう。
NHKラジオ深夜便(08/5/30)『こころの時代』で、「いつも現役、力の限り生きる ラリー・ドライバー 能城律子」を聞いた。今年72歳。世界最高齢のラリー・ドライバーだという。しかも、病気で満身創痍・・・・・。その凄まじい生き方に、ただただビックリ・・・

ナレータ:080602nojyo_2 「能城さんは1935年(昭和10年)生まれで今年72歳。20代から貿易関係の仕事に就き、これまでに世界140ヶ国を訪れた。38歳の時に、海外旅行の経験を活かして都心のホテル(ホテル・ニューオータニ)に託児所を開く一方、58歳で車の国際A級ライセンスを取得。60歳で、パリ・ダカールラリーに挑戦し完走を遂げ、59位に。これまでに15回国際レースに挑戦し、12回完走した経験を持ち、世界最高齢のラリードライバーと言われている。・・・」

まず、その張りのある声にビックリ。これが72歳の“おばあさん”(失礼!)の声だろうか・・・。少し聞いてみよう。

080602nojyo1

ここで言っているように、ラリーは、ナビゲータとの一瞬の呼吸が勝負、と聞く。しかしここでは、外人男性ナビゲータと呼吸を合わせる事の大変さを吐露している・・・。
さぞ、大変な体力の持ち主だろう・・・と想像すると、小柄で満身創痍の身とか・・・。小学校5年生の時、病気で1年間休学。その後20代で胃潰瘍。35歳の時に子宮がんの手術。38歳の時に乳がん。43歳の時に、乳がん再発のため両乳房を失う。その手術の後遺症で、胸郭出口症候群(心臓からの太い血管がつぶれて両手まで血液が届かなくなる病気)になり、10本の指は未だにしびれたまま。今でもほとんど感覚が無いという。65歳の時に、マスターラリーでコースを逆送してきた車と正面衝突で重症。それ以外にも、様々な病気・・・・・。それでも現役でラリーをしている・・・・。

日常では、生活のために一日100K、車で走っている。それが練習・・・。
なぜこんな体でも出来るのか・・・? 毎日楽しく生きること。それに、目標を持って生きること。肉体は老いるが、精神に老いは無い。だから目的を実行するために、精神を健康にして身体を引っ張りあげて、一日一日を積み重ねて生きる。
今の目標は、パリ発、陸路(北極経由)ニュー・ヨーク。世界中に行ったが、北極だけは行っていないので・・・。費用は、自分でスポンサーを探すという。車、タイヤ、オイル・・・・。
そして「国際宅配おばさん」という、アフリカなどの世界の子供達に物資を届けるボランティア活動もしているという。そして、子供達から生きる喜び・幸せをもらっているという。詳細(ここ

しかし、一貫した「今のこの瞬間に生きる」という人生観は、まさに仏教の教えにも似ている。
世の中は広い・・・。余命3年というガン宣告を受けても、こんな生きざまをする人も居る。まだまだ自分などは小さいな・・、と感じた時間ではあった。

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コメント

唐突に失礼いたします。はじめまして。
私はブログを持っていて、ラリーのことなどを書いているのですが、この度能城律子さんの記事を書きました。
事後報告になってしまって申し訳ないのですが、その時エムズの片割れさんのこの記事をリンクさせていただきました。
もしよくないようであれば、ご連絡いただけると助かります。

こちらで能城さんのお声を聞くこともできて大変参考になりました。
ありがとうございました。

投稿: いこう斎 | 2008年12月28日 (日) 22:33

いこう斎 さん

コメントありがとうございます。
「お知らせ」でも宣言していますように、当サイトはリンクフリーですので、ご自由にどうぞ。
しかし能城さんは超人ですよね。この様に前進すると、病気も逃げて行くのでしょうね・・・。

投稿: エムズの片割れ | 2008年12月28日 (日) 23:03

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