北京旅行の斜め見物記(4)~胡同めぐり・宋慶齢故居・東郊市場
08/4/28にJTBの「北京市内半日観光(三輪車での胡同(フートン)めぐり」に行った。これは、それを斜め?から見た見物記である。
前に「胡同(フートン)の理髪師」という映画を見たので、それと同じと思って楽しみにしていたが、ほんの片鱗だった。行った所は、いわゆる胡同のモデル地区で、歴史遺産としてもう壊さない地域なのだという。
一般家庭を訪問。ガイドさんと一緒におばあさんからお茶の接待を受ける。もう74才で、現役時代は車の運転をしていたという。子供は4人でそばに住んでいるという。このおばあさんとの話が面白かった。色々と質問して・・・・。
本当に小さな質素な部屋だが、ドイツ製の暖房機や、クーラーも完備。設備には(借家なので)国の補助金が出る。家は国からの借家だが、家賃は月に50元(800円弱)だという。土地は全部国のものだが、地代という概念は無く、自分で国から土地を借りて家を立てた場合にも、土地代はタダらしい。
犬を飼っていたが、犬を飼うときは国に1000元(16千円弱)を払い、毎年500元を治めるという。家賃よりも、ペットを飼うほうがよっぽど高い・・・。
借家なので、当然家の修理は国。それに子供に代々受け継いで行けるという。場所が良いので交通も便利。それに開発で出て行かされる胡同が多いなか、この地域は運が良かった・・・と言っていた。
なかなか面白かったが、このツアーは料金が高い。現地払いで一人360元(5600円)。タクシーの初乗りが10元なので、いかにも高い。2時間半で帰って来た。
<宋慶齢故居>
宋慶齢とは孫文の妻だという。日本で撮ったらしい写真は今でも健在。この邸宅はかなり広く、あのラストエンペラーの溥儀もここで生まれたという。そして宋慶齢の居室は、まさにワンルームマンション。ベッドから事務机、TVからソファーまで一室に何でも揃っており、トシなのであまり動かなくて済むようにしたらしい。
そして展示品もおもしろい。左は毛沢東から宋慶齢宛ての自筆の手紙、右は周恩来からの自筆の手紙だという。あまり達筆なので良く分からないが・・・
そして大発見なのが、展示されていた真空管のラジオ。まさに自分が中学の頃に作ったラジオそのものである。実に懐かしかった。バーニアダイアル、プラグインコイル、バリコン・・・・。自分も子供の頃に、胸を躍らせてこのラジオを作った。そしてコイルを取り替えては、海外の短波放送の日本語放送を聞いた・・・・。(今回の旅行での最大の出会いだな・・・)
<東郊市場>
08/4/28午後、地下鉄「大望路」駅から歩いて「東郊市場」に行った。カミさんが「何か雑貨があるのでは?」と言うので行ってみたが、当て外れ・・・
しかし、雑多な店の活気のあること・・・・。店の雑踏の向こうに高層ビル群。何か違和感・・・。(以下続く)
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