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2008年4月18日 (金)

最近の「個人情報漏洩」に思う

最近の個人情報漏洩・個人情報流出事件への社会の過敏な反応ぶりに、懸念を禁じ得ない。

ここ2週間ほど、前に通販で購入した事のある、サウンドハウスなる店から、情報漏えいについてのメールが、立て続けに入って来ている。そのドタバタぶりに、如何に現代社会が情報漏えいに対して過激になっているかを垣間見る事が出来る。
この会社から最初に「個人情報の流出について」というメールが入ってきたのが、4月4日。それから計8通。確かにNHKのニュースでもやっていたので大問題なのだろう。クレジット情報も入っているので、重大事と受け止めて対応してくれるのは良いが、その対応があまりに稚拙。メールが届いた後に、直ぐに「一部訂正」や「補足説明」なるメールが入る。たぶん、メールを読んだ人が問い合わせた為、あわてて修正メールを出す・・・。

「・・上記流出の対象となる場合は、お手数でもクレジットカード裏面に記載のある窓口へ連絡を取っていただき、カード会社の指示に従い・・」のメールの後に「・・・お客様からクレジットカード会社へご連絡いただく必要はございません。・・・」

「2. 個人情報流出の可能性がある122,884名 全てのお客様に、1,000円相当のクレジットをお客様の弊社ご登録口座に進呈させて頂きます。」というメールに至っては、「昔のソフトバンクは500円だった。1000円だと、合計1億2千万円・・・。これは凄いな・・・。ヘタすると会社が潰れてしまうな・・・」と思っていたら、さっき来たメールで「当初、「1,000円相当のクレジットをお客様の弊社ご登録口座に進呈させて頂きます。」とご案内いたしましたが、こちらはサウンドハウスでのお買い物代金に充当させて頂く形になります。・・・」

ここで見えるのは、この会社がこの様なリスク(事件)への対応に対して、如何に慣れていないか・・を露呈しているということ。決して慣れる事が良いのではないが、コンテンジェンシーへの対応力があまりに弱い。

話が変わるが、先日、会社で社有の携帯電話を失くして大騒ぎをしていた。会社では、携帯を閉じた時にパスワードを入れないとボタン操作が出来ないように設定しておくルールになっており、それは全員に徹底されている。よって、いくら電車で落としても、ボタン操作が出来ないので、アドレス等の情報は流出しないはずだが、対応が大変・・・。社長への即報告は当然として、親会社のリスク管理部門への報告、警察・JR等への届け等々・・・・・。そして親会社からの連絡は「懲罰についてはどうするのか・・・・」だって・・・・

確かに、新聞を見ても、パソコンを無くした、USBメモリーを無くした、という事が記事になっている。社会的に、この様な記事が出るのが当たり前の時代?なので、事件は「懲罰」に発展する。まあ、パスワードの無いパソコンの電車網棚への置き忘れは論外としても、ファックスの誤送信など、あり得ることも、それはもう大事件・・・・
聞く所によると、政府関係の機関が、常にネットを監視しており、そこで見つけた情報をその会社に連絡するため、内々という事が出来ずに報道発表・・・という事になるとか・・・・

自分は、この社有携帯の紛失事件の話を聞いたとたん、ある決心をした。会社の携帯を借りていることのメリットと、それを失くしたときのリスク(デメリット)を比較すると、“即会社に携帯を返却する”と・・・
次の日に「経費節減のため、社有携帯を返却します・・・・」(「担当者に「本当に良いんですか?」と言われたけど・・・)

人間、誰でもミスはするもの。それを絶対に許さない社会事情があるのだとすれば、初めから持たないで「失くす」リスクを避けるしかない。こんな予防保全をしなければならない社会になったとすると、それが本当に正しいのか、疑問を持つ。それにしても、住みにくい社会になったものだ。ほどほどは無いのか・・・・?

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