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2008年3月24日 (月)

美空ひばりの「津軽のふるさと」

歌謡曲界の大御所、美空ひばりの歌から1曲選ぶとすると、自分は「津軽のふるさと」を選ぶ。
この歌は、いわゆる「美空ひばり風」な歌では無いように思う。この歌を初めて聞いたとき、オリジナルの歌が美空ひばりと聞いてビックリしたものだ。

言うまでも無く、これは昭和27年(1952年)11月20日リリースの島耕ニ監督の松竹映画「リンゴ園の少女」の挿入歌である。この映画には、かの「リンゴ追分」も歌われており、映画の内容とは別に重要な映画だ。
「津軽のふるさと」は昭和28年(1953年)1月15日の発売というから、実に55年前の歌だ。しかしこの叙情豊かな旋律は、実に美しい・・・。大御所の歌で聞いてみよう。

<美空ひばり「津軽のふるさと」>~1953年発売


「津軽のふるさと」
    作詩・作曲 米山正夫

1)りんごの ふるさとは
  北国の果て
  うらうらと 山肌に
  抱かれて 夢を見た
  あの頃の想い出 あゝ今いずこに
  りんごの ふるさとは
  北国の果て

2)りんごの ふるさとは
  雪国の果て
  晴れた日は 晴れた日は
  船が行く 日本海
  海のいろは碧く あゝ夢は遠く
  りんごの ふるさとは
  雪国の果て

  あゝ 津軽の海よ 山よ
  いつの日も なつかし
  津軽の ふるさと

ついでにステレオ再録盤も聞いてみよう。

<美空ひばり「津軽のふるさと」>~ステレオ盤

この歌は、いわゆる演歌ではなく、まさに叙情歌なので、オペラ歌手をはじめ色々な歌手が歌っている。自分が持っているものでも、他に秋川雅史、岡本知高、塩田美奈子、島津亜矢、森進一がある。(鮫島有美子が歌っていないのは寂しい・・)

この記事を書くにあたり、全員の歌を聞いてみた。結果、オリジナル以外ではやはり塩田美奈子の歌が良い。塩田美奈子の「津軽のふるさと~ある古い歌の伝説」というCDはかなり売れたと聞く。なるほど、確かにこの歌にフィットしている気がする。少しだけ聞いてみよう。

<塩田美奈子「津軽のふるさと」>

Image01871

しかし、改めてNetで見てみると、美空ひばりは52歳で逝去している。若かった・・。それにもう没後20年近くになる。しかし大歌手だった。昔、美空ひばりのレコードの印税は、ただ一人ダントツだと聞いた事がある。まあ“格”が違っていたのだろう。
最近は、このような大歌手も居ないし、爆発的に売れた曲もない。まあ寂しい限りだが、この様な名曲は、永遠に消える事はなかろう。

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コメント

演歌の美空ひばりしか知りませんでしたが、こんなすばらしい歌を聴かせていただきありがとうございました。
また今朝は、沖さんの記事でまごまごしていたら、エムズさんの立派な記事を発見しました。
好みの歌曲入りのブログなど・・・、毎朝楽しみにしております。

投稿: toriaezu3965 | 2008年3月25日 (火) 08:43

toriaezu3965 さん

コメントありがとうございます。
名曲はいろいろありますよね。
そういえば先日BSで、オリビア・ハッセー主演のマザー・テレサの映画をやっていました。

投稿: エムズの片渡れ | 2008年3月26日 (水) 12:33

 先日この歌をスナックで歌ったら、ママに「美空ひばりが歌っていた歌だと知らなかった」などと言われてしまいました。それにしてもこういう歌が忘れ去られてしまうのですから、本当に困ったことだと思っています。

投稿: trefoglinefan | 2008年6月 1日 (日) 22:04

trefoglinefan

コメントありがとうございます。
HPを拝見したら、“プロ”さんのようですね・・・
有山麻衣子さんの記事など、後でゆっくりと覗かせて頂きます。

投稿: エムズの片割れ | 2008年6月 2日 (月) 23:03

初めまして。東京生まれの同世代です。
突発性難聴の記事を載せたHPを捜していて偶然ここに辿り着きました。
お気に入りに追加させて頂きました。
塩田さんの心に沁み入る様な歌が良いですね。採り上げて下さりありがとうございます。
私もこの歌を歌います。下手ですが。(苦笑)

厚かましいですが、エルチョクロとカタリ~
で始る歌も聴きたいです!

やす兵衛(女性)

投稿: やす兵衛  | 2008年6月26日 (木) 05:56

とても いい歌ですね

正直 演歌は嫌いですが

美空さんは 違います

彼女の歌は 大好きです

演歌、ジャズ、ポップスetc歌いこなせたのは 彼女だけでしょう

私より 若くて亡くなられたのですね・・・

【エムズの片割れより】
美空ひばりは「格」が違いますよね。

投稿: あいりん | 2011年5月11日 (水) 09:49

津軽のふるさととはどういう意味でしょうか。津軽というのはりんごの品種でしょうか。

投稿: | 2012年1月20日 (金) 08:44

中国の大学を退職し日本に帰ってきました。
私も美空ひばりの「津軽のふるさと」が大好きです。「リンゴ園の少女」の挿入歌ですよね。「りんご追分」とこの歌の影響で子供の頃は美空ひばりは青森出身だと思い込んでいました。映画は小学校の頃は校庭にテントを張った青空映画館でよく見ました。南国育ちの私は「りんごの唄」や「りんごのひとりごと」など聞いて、りんごの花やりんごに特別の憧れを抱いていました。歌は思い出と共に聴くので、私にとっては1953年版の歌が一番いいですね。

【エムズの片割れより】
青空映画は思い出します。今でも覚えているのは「女中ッ子」。
昭和30年当時は、娯楽と言えばラジオと青空映画だけ。今でも当時のことは色々と思い出します。

投稿: 河南勝 | 2012年9月12日 (水) 06:15

 前のコメント中、「テント」ではなく、「スクリーン」の間違いでした。朝早く目が覚めて、まだ寝ぼけていたようです。青空映画では、ラブシーンになると突然画面が真っ黒になったものでしたね。子供にとって美空ひばりは憧れの大スターでしたね。
 青空映画館は、今はもうなくなりましたが、14年前中国の大学にまだありました。「タイタニック」を6元で長椅子に腰掛けて見ました。学生は向日葵の種を食べながら見ていました。波板で仕切ってありましたので、お金のない学生は塀の外の高台から見ていました。

【エムズの片割れより】
タイタニックが青空映画で・・・とは!?
ラブシーンの画面真っ黒、はあまり記憶がありません。

投稿: 河南勝 | 2012年9月12日 (水) 23:36

私も「津軽のふるさ」とは大好きです。YouTubeで発見しました。「サエラ」という青森を中心に活躍されているグループです。何となく津軽の匂い、香り、味わいがあります。最高です。

【エムズの片割れより】
サエラさんの歌をYoutubeで初めて聞きました。ピアノ伴奏での独唱も良いものですね。

投稿: 高嶋好信 | 2014年5月22日 (木) 05:15

久し振りにこのサイトを訪れて津軽の故郷を聞きました。実は、リコーダーをグループでやっていて、楽譜をソフトで書いているのですが、「津軽の故郷」を最近作りました。美空ひばりが歌っているのをそのまま楽譜にするのは出来ませんでした。音を伸ばしたり、縮めたりして歌っているので、なかなか規則的な何拍子というような歌い方ではないからです。でも、リズムが規則だと歌に味がなくなりますしね。

【エムズの片割れより】
Netの画像検索で、楽譜はけっこう見付かりますね。「津軽のふるさと」も下記にありました。

http://bunbun.boo.jp/okera/tato/tugaru_furusato.htm

投稿: 河南勝 | 2016年12月25日 (日) 20:31

明けましておめでとうございます。
今年もブログ更新を楽しみにしております。
エムズ様ともどもお健やかな一年となりますようお祈り申し上げます。

「津軽のふるさと」抒情的ですね。
美空ひばりの歌とはつい最近まで存じませんでした。「松原健之」の歌で知り、強く魅かれました。彼は五木寛之が殊の外評価している歌手でもあります。

前置き長くなりました
二木先生の歌物語のコメント欄に「津軽のふるさと」が出ており私もコメント致しました。
あれこれ検索したら「エムズの片割れ様」もヒットしたので親戚を訪問する感覚でお邪魔致しました。

このブログのの当時は松原健之さんは未だ世に出ていなかったと思われます。

投稿: りんご | 2017年1月 6日 (金) 11:07

エムズの片割れ様

失礼いたしました。
松原健之は11年前に五木寛之作詞の
「金沢望郷歌」でデビューしておりました。
今こそ太り気味だが、イケメンで声も良いのですが何故かパットしないのが残念です。


「舞台「旅の終わりに」のオーディションで、原作・脚本の五木寛之に抜擢された。「金沢望郷歌」(作詞・五木寛之 作曲・弦哲也)を引っさげて、石川県内各地で街頭ライブを敢行、プロデビューのきっかけをつかんだ。デビュー当時からのキャッチフレーズは「奇跡のクリスタルボイス云々~」ウイキペディアより

投稿: りんご | 2017年1月 6日 (金) 18:05

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