« 我が家の秘薬~桂枝加竜骨牡蛎湯 | トップページ | 映画「潜水服は蝶の夢を見る」を見て »

2008年2月25日 (月)

仕事は「何のために」する?

今朝(08/2/25)の日経の1面に「働くニホン それぞれの報酬 『何のために』終わらぬ問い」という記事が載っていた。何とも、考えさせられる指摘である。

「・・・06年春、ライブドア元取締役、熊谷史人(30)は43日間を拘置所で過ごした。熊谷は96年、岩手から横浜の大学に進み、19歳の時に恋人が妊娠して学生結婚。月15万のバイトで家族3人食いつないだ。「いつか楽したい」。数年後の02年、熊谷はライブドアの副社長として狂騒の中にいた。・・・熊谷の年収は3千万円を超えた。
・ ・・・・・
昨年6月、懲役1年、執行猶予3年の有罪が確定した。熊谷は現在、東京・青山の経営コンサルティング会社に就職して社会復帰を目指す。・・・・・
拘置所で熊谷は日記を付けた。「ごめんね。ようやく気付いた。一番大切なものは金でも名声でもなかった」。今では5人に増えた家族への言葉が並ぶ。多くのものを失った末に熊谷が見つけた働く糧だ。
・・・・・・・・・・・・・
・・ネットライフ企画副社長の岩瀬大輔(31)は・・・・・・04年にそれまでの経歴を捨て米ハーバード大ビジネス・スクールに留学した。そこでたたき込まれたのは最新の経営手法だけではない。こんな講義が印象に残る。
死の床にある経営者たちに人生を振り返ってもらった。すると「もっと仕事をすればよかった」という人はいない。誰もが「家族や自分のため時間を使いたかった」と話す――。どんなに成功しても自分なりの「働く意味」を見いだせなければ幸せになれない。そう教え込まれた。・・・・
・・・・・・・・・・・・・
取材班が3500人に働きがいを聞いたところ、「自分の成長」(46%)、「達成感」(43%)が上位に入り、「賃金」は31%と7位だった。物質的な豊かさを手にしたニホン。働く報酬として何を求めるかは一人ひとり探すしかない。経営学者ケインズは言った。「生きるために働く必要がなくなった時、人は人生の目的を真剣に考えなければならなくなる」。あなたにとって働く「値段」とは何ですか?」

還暦を迎えて、「年金」という言葉が他人事では無くなってきた我々団塊の世代。
まさに自分も、「仕事とはいったい何だったのだろう・・・」と、つい振り返ってしまう・・・。
「食うため」と言ってしまえばそれで終わりだが、それだけでは無い筈・・・・

先日も、年に一回の会社の同期会のとき、同じようなことを思った。同期で入社してから、もう38年・・・。サラリーマンとしての結果(出世したとか、転勤したとか・・・)もとっくに出ている。そして当然、それぞれの生き方は様ざまである。共稼ぎで、アクセクした仕事よりも自分の趣味を優先させ、今でも生き生きと世界を闊歩している人。仕事優先で働き過ぎ、定年のリタイア寸前で体がガタガタになってしまった人・・・・。
今まさに、全員が「定年」という言葉で総括される時。その時に自分のサラリーマン生活をどう振り返るか・・・。「自分にとって仕事は(食うため以外の)何だったのか・・」と。

まあせっかくだから、自分も少し(「食うため」を解き放たれた後の)「仕事の意味」を考えてみる事にしようか・・・。

|

« 我が家の秘薬~桂枝加竜骨牡蛎湯 | トップページ | 映画「潜水服は蝶の夢を見る」を見て »

コメント

経営者は「もっと仕事をすれば良かった」と言う人はいない。
「家族や自分のために時間を使いたかった」???。

「仕事とは」
  人に仕える事。
  皆のために自分を如何に生かすか。
 (自己犠牲を通じた自己完成=自己実現)
 一期一会の出会いから気づきや人脈が
 出来、新しい感動や事業を作って行く。
 人を素晴らしい人に変える事。
 人に信頼されるには自らが最高
の成果を上げて行くしかない。
 成果を上げる。(貢献する)

「働く」
  はたが楽になる。 
  ごはん食べる。生きるため。
  自分のため、社会のための奉仕。
  奉仕への報酬
  (生活の糧や自分の楽しみに使え喜びに通じる。)
  人生の最大の喜びは
  他の人が成功できるよう助け、
  周りの人を心から愛することから。
  仕事上で色々な人との対話、
  協力などが楽しみ。
  育児も仕事。
  今勉強するのが仕事。
  卓越性の追求
 (自らの成長のために最も優先すべき)

  自分のやりたいことをやるのは道楽。
  他人からやってもらいたい事をするのが仕事。
  人のやりたくない事をやれば人から感謝される。
  それが仕事で報酬を得る。

まだまだ述べつくせませんが、

人は仕事で繋がっている。
仕事が健康のもと。
仕事はいつまでも大切にしたい。・・・・・・。  

投稿: 小鹿ちゃん | 2008年2月27日 (水) 00:20

なるほど・・・・
しかし「仕事は苦しいもの・いやなもの」と捉えるのは、あまりに寂しい・・・
自分でやっていて楽しい・・という仕事が見付かることもある、と期待したいですね・・・

投稿: エムズの片割れ | 2008年2月27日 (水) 21:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 仕事は「何のために」する?:

« 我が家の秘薬~桂枝加竜骨牡蛎湯 | トップページ | 映画「潜水服は蝶の夢を見る」を見て »