高橋真梨子の「掌」
風呂に入りながら、さて今日は何を書こうかな・・・と考えた。そういえば、大御所の「さだまさし」について書いていなかったな・・・と思った。さだまさしで挙げるとすると何だろう・・? あまりに良い曲が色々あるな・・・。「防人の詩」か?「掌(てのひら)」も良いな・・・。
「掌(てのひら)」だったら高橋真梨子の歌が圧巻でしょう・・・。高橋真梨子といえば「桃色吐息」だけど・・・。「桃色吐息」といえば、肺がんで亡くなった中学校時代のYという女性を思い出すな・・・・。ナンテいう訳で、今日は実にプライベートな思い出話・・・・。
Yは中学2年のときに同じクラスだった。非常に活発な女性で、クラスの女性ホームルーム代表だった。自分が男の同じ役だったので、仕事も一緒にする事があったと思う。でも昭和30年代当時は、学校でも男女はほとんど話さなかった。
20年か25年位前になるか、中学校の同窓会があった。そこで数十年ぶりで会った。二次会で、姑との間で色々あって苦労しているという話を聞いた。その後で、カラオケで高橋真梨子の「桃色吐息」を歌っているのを聞いた。中学のときも音楽は秀でていたが、その時の歌も素晴らしかった。
その何年か後、肺がんでもう時間が無いと、友人から聞いた。会いに行った人も居るし、気晴らしに電話をかけてくれ、とも言われた。でも結局電話はしなかった。その代わりに音楽を送った。
臨床検査技師をしていた彼女は、1年前のレントゲン写真と見比べたという。1年前の写真には何も無い。そして1年後には手遅れ・・・・
そして、亡くなったのを聞いて、友人と通夜に行った。残された小学生の女の子が、お祖母さんと一緒に座っていた。
話が変わるが、大学2年のときに北海道に旅行した。ちょうど襟裳岬に行く満員の電車の中で、何と目の前に彼女達が友人と居た。あまりの偶然でお互いにビックリ。襟裳岬で中学の同級生達と写真を撮ったりした。もう一人の同級生から送ってもらった一緒に撮ったカラーの写真が、自分の初めてのカラー写真だった。
亡くなって、自分は「姑とのストレスが肺がんを起こした」と信じた。でも最近彼女の姉の話が伝わってきて、同じ職場のヘビースモーカーのタバコが原因だった・・という話を聞いた。
前にこのblogで、「亡くなった人の姿は、その瞬間で止まる」と書いた。
幸いなことに、自分の周りの友人では亡くなった人はほとんど居ない。それだけに、高橋真梨子の歌を聞くと、妙に30歳代?(だったかな?)で亡くなったYを思い出すのである。
という訳で、あまり関係ないけど高橋真梨子の歌を一曲。さだまさしの「掌」
しかし、この歌の歌詞は本当に切ない。さだまさしは本当に天才だと思う。
<高橋真梨子の「掌(てのひら)」>
「掌」
作詩・作曲 : さだまさし1)うつむきがちに 私は
掌をみつめてる
自分の人生をみつめている
つかみそこねた愛を
指でそっとたどって
ためらいに疲れて ため息つく
今より少しでいいから
勇気があれば
あなたのあたたかい指を
離さずにすんだのに
ありきたりの別れなど
しなくてすんだのにと2)流した涙の数を
指折りかぞえてみる
ついてるついてないとかぞえてみる
いつの間にか私の
悲しみの数の方が
自分の年よりも増えてしまった
掌を鏡に写し
さよならと云ってみる
いつもと同じ笑顔で
こうして別れた
そしていつもこの涙を
拭うのも私の手
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コメント
前略、始めまして。石川さゆり「吾亦紅」を検索して、このブログに辿り着きました。
高橋真梨子の「掌」もよいですね。
>でも最近彼女の姉の話が伝わってきて、同じ職
>場のヘビースモーカーのタバコが原因だっとい
>う話を聞いた。
これって、「受動喫煙」による「殺人」といえますよね。僕はタバコは吸いませんが、周りの人間がタバコを吸います。本当に迷惑です。
建物の中は完全禁煙にしてもらいたいものです。
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。
石川さゆりの「吾亦紅」をご存じとは・・
そして、「受動喫煙」に“怒って”頂いてありがとうございます。自分も昔は吸っていたのですが、今は煙が大嫌いです。
投稿: 南の島の大王 | 2010年7月 5日 (月) 23:07