ゴルフ上田桃子プロの障害者支援
自分は全く分からない世界だが、ゴルフの上田桃子プロは07年度の最年少賞金女王達成の快挙を成し遂げた人だという。
ある冊子を見ていたら、まつもとりょう氏の「上田桃子の社会貢献~障害のある姉の存在が力の源と言い切る女王」というコラムがあり、上田桃子を例に障害者の兄弟について書いてあった。(上田桃子の5歳年上の姉・亜沙美さんは、小脳障害で足が不自由で小学校まで車イス生活だった。しかし今では、実家から独立して1人暮らしをしているという)
「・・・桃子プロに注目し、密かに応援するようになったのは、半年ほど前に偶然にもTVで見た、熊本の障害者作業所のニュース以来です。確か、餅つき大会の報道でした。桃子プロが参加していたのです。ナレーションでは、障害のある姉のことが、さりげなく紹介されました。
12月7日の週刊ポストの記事(上田桃子『よかごつなる』秘話)によると、彼女は姉が働くこの作業所に、スポンサー料の一部を寄付しているとのことです。それは、「障害をもったお姉ちゃんのためにも頑張りたい。トーナメントを通じて私にしかできない社会貢献をしたい」という趣旨からだそうです。・・・・
知的障害や脳性まひ、てんかん、自閉症などの発達期の障害の場合は、親や兄弟姉妹を含めた家族全体を巻き込みます。それ故に、本人に対する発達支援はもちろんですが、家族支援が不可欠です。しかし、我が国の福祉制度で存在するのは、家族責任論でしかありません。
兄弟姉妹の問題は、親とは異なり複雑です。親は、多くの場合は障害のある我が子を持って初めて障害の問題に直面します。しかし、きょうだいの場合、特に年下の場合は、生まれたときから「障害のある人(きょうだい)」が存在しています。それが自然なことであり、そこを出発点とします。そのため、しばしば親の否定的な態度に批判を抱きます。
親は、障害のあるきょうだいに目が向き、面倒を見れないことに申し訳なさを覚えます。きょうだいの子育ては、障害のある子供の親の間では、大きな課題となります。きょうだい故の「不幸」を嘆き、それ故にきょうだいから批判を浴びます。
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この時代での桃子プロの活躍です。それも、きょうだい故の「不幸」を嘆くのではなく、それを「力の源」と言い切る姿に、私たち親は感動するのです。もちろん本人は私たちの気持ちを、「そんなの関係ない!」といなし、感想を聞けば、「別に!」と言い放つでしょう。
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このような桃子プロを育てた両親に、心から敬意を表したいと思います。」
(弟・悌史郎さんも鹿島アントラーズのユースに所属しているという)
前にも書いたように、「ある確率」で生まれてくる障害児・・・・。
そのきょうだいは、その存在をどのように見ているのだろう。本当に「あるがまま(障害者のきょうだいが居ること)」を受け入れているのだろうか。ことによると、「恥」と受け止めているかも知れない・・・・。
しかしそれは、全て「社会の偏見」から生まれて来る。社会がその「偏見」を許しているから・・・・
どのような障害児が生まれても、親は「自分の責任で育てねば・・・」と思う。否、そう“思い込む”。障害児を生んだのは“自分の責任”と・・・・・
しかし逆に、もし親が「自分は“(親の代表として)選ばれて”障害児の育児を任された・・」と思う事が出来、そして社会も全面的にその“選ばれた親”を支援する体制が出来たら、どんなにか世の中が明るくなるだろう・・・。
自分はどうしても障害児を育てるのを「個人の責任」と切り棄てる今の社会に違和感を感じる。
確かにこれは、あまりにキレイごとではあるが、少なくてもこの上田桃子プロの活躍は、素直に嬉しくなる話題であった。まさに、「別に!」と言い放つであろう“その感覚”(=障害者の姉に対する)に・・・。
あまり自信は無いが「上田桃子」という名は、永遠に??覚えておこう。
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コメント
最近、宮里が復活しましたが上田桃子に頑張ってほしいですね!昔のアニメの巨人の星の左門豊作のイメージですね!知らない人が多いと思いますが。
【エムズの片割れより】
ん?誰が左門豊作って? 確かドカベンでしたよね・・
とすると、失礼では?
投稿: あけぼの | 2010年10月28日 (木) 19:39