映画「アイ・アム・レジェンド」を見た
映画「アイ・アム・レジェンド」を見た。
ウーン。このテの映画は、唸ってしまう・・・。どう見るかだが・・・。
CGの傑作?それとも荒唐無稽の中身の無い子供向け映画?(この記事は、映画を見ていない人にとっては、読んでも分からないであろう・・・)
先日、カミさんと「たまには映画にでも行くか?」という事になり、近くのシネコンで何を見るか探っていたら、世界でたった一人生き残ったら・・・というこの映画にたどり着いた。
嫌がるカミさんを引き連れて見に行ったが、映画が進むにつれて、自分が嫌いな「ホラー映画」ではなかと疑った。
設定は2012年で、人類60億人が死に絶えて3年経つという設定なので、人類は来年(2009年)に死に絶える“予定”・・・?
確かにCGは素晴らしい。人っ子一人居ない草ぼうぼうのニューヨークの風景、空母の甲板にあるステルス戦闘機の翼の上での、ゴルフの打ちっ放し。そして市街地でのライオン親子の狩・・・・。
しかし“中身”は色々と疑問だらけ・・・。誰も居ないニューヨークの市街地を車でぶっ飛ばす・・・・。何で? 事故を起こしたら誰も助けてくれないでしょう?・・・
誰も居なくなって3年も経つのに、電気・ガス・水道が何で出るの?いくら自動運転だって、3年も経てば燃料切れでしょう?まあ車のガソリンは誰も使っていないガソリンスタンドから失敬するとしても・・・。
それに中波の放送で「誰か居ないか?」と呼びかけているが、誰も居ないのに放送局は動いている??・・・・
人類滅亡のきっかけは、遺伝子組み換えで人間が作ってしまったウィルス。その免疫を持ってただ一人生き残った主人公が、「現場」で狂犬のように凶暴に生まれ変わった「“元”人間」を相手に人体実験を繰り返し、血清を作るのだが、その感染も腑に落ちない。愛犬も感染しない。ライオンも・・・。でも感染した「人間」に飼われている犬は、感染してこれも凶暴だ。凶暴に生まれ変わった犬を、凶暴に生まれ変わった人間が飼っている・・・。という事は、凶暴な犬よりも人間はよっぽど凶暴に生まれ変わった・・・という事?
しかも、何に感染して何に感染しないかが分からない。“敵”の「人間」と「犬」だけに感染している。鳥も動物も草木も平和なのに・・・
まあ揚げ足を取れば、幾らでも矛盾点は指摘できるのだが、別の観点で見ると、素晴らしい「一人芝居」なのかも知れない。主役以外にはほとんど役者が出てこないので、役者の費用をCGに振り向けたのだろう。
見終って、自分が「10点満点でまあ3~4点くらいだな」と言ったら、カミさんが7点位だと言う。「隙を突かれた。予想外に良かった・・・」って。何に感激したのかは分からないが、この荒唐無稽さに、充分楽しめる人もたくさん居るのだろう。
まあ、あまり難しいことは考えずに、素直にCGだけを見に行く。という映画なのだろう。
このトシになると、前に見た「いつか読書する日」のような映画のほうがよっぽど好きだな~。
(参考記事)
映画「いつか読書する日」
| 0
コメント