映画「砂の器」のサントラ「宿命」
日本の映画の中で、誰もが超一流と認めるだろう映画の一つが「砂の器」だと思う。
全編を貫く、悲劇的な音楽であるピアノ協奏曲「宿命」・・・。映画音楽は、あまり主役にはならないが、この映画は特別だ。この音楽そのものが主役のような気がする。
<映画「砂の器」サントラ~「宿命」>
親子の絆という重たいテーマ。美しい風景。そして単なるサントラとは違う本格的なピアノ協奏曲。この映画は、そうそう現れない日本の代表的な映画である。
加藤嘉の演ずる「そんな人、知らねえ!」と絶叫する親の愛・・・・。なんとも切なく、殺人という「事件」を、つい否定したくなる。(殺人から始まるいつもの推理小説とは違う)
最近でも、マイナーな良心的な作品はあるものの、この様に、何度も見て、場面ごとに目に焼きついている映画というのはそうそう無い。
あまりに有名過ぎる映画だが、自分にとってもサントラと共に忘れられない映画ではある。
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コメント
「砂の器」、名作である。
数年前に築地・東劇でデシタル・マスター版なるものが公開された。画質が良くなった。満員でした。が、おどろくことに大チャンボがあるではないか。
緊迫感をあおる為にあたかもタイプ・ライターでバシャバシャと字幕が出るシーン。警察は被害者の身元が分からない。字幕で「今だに被害者の身元が判明しない」と出た。明らかに「未だ」が正解である。翌日、松竹に連絡。担当者「ほんとですか!」と。間違った文字、話し方、読み方は時代とともに間違いでも正解になるのは常。しかし、これ程の力作のデジタル・マスター版を創るに当たり何人の人が関わりチェックが出来なかったとは残念。ワープロそしてパソコンの出現で文字を書くのではなく文字を選択する時代の悲しさよ。民放は言うに及ばず国営放送?でも誤字・脱字の多い事。ある一流雑誌で「法定速度」が「法廷速度」に。確かに悪質な輩は法廷に行くには違いない。
投稿: なんだかんだ | 2008年5月 1日 (木) 15:02
なんだかんだ さん
昔、上司に「国語審議会」なるニックネームの人が居ました。顧客へのレターで誤字脱字とはみっともないと・・・・。自分もそれを受け継いで、当blogでも注意はしているつもりです。
「未だ」は知っていましたが、でも本当に漢字を選択する時代ですね。
前に同じような話題で『08/4/8「汚名挽回?」~混交表現』を書きました。
もし当blogで、誤っている言葉・文字があったら教えて頂けると幸いです。
投稿: エムズの片割れ | 2008年5月 1日 (木) 19:09
わざわざ返信頂きまことにありがとうございます。本日初エントリーさせて頂き楽しく読ませて頂いております。いくらか私が年上かなと思っておりますが今後とも宜しくお願い申し上げます。実はこれは携帯で送信していますが「ば」、「ぱ」など濁音関係が実にやりにくく間違った内容で送りそうではらはらしております。私は文字、書体、ロゴ・マークの仕事をかなりの期間やっています関係か、普通の方より敏感かも知れません。気になって気になって。砂の器と関係なく申し訳ございませんが以下もありました。
1.某トップ自動車メーカー 便利な収納箱を「社外」からも取り出しやすい。「車外」が正解。2.財閥系住宅会社 深夜電力は割安だから朝からは割高になるからお掃除と「お選択」は9時までに 「お洗濯」が正解。(正しい時間は失念)3.Mホーム 住宅引き渡し後、完璧なメンテ体制らしく「24時間366日体制」4.日本最大通信会社 プッシュ回線利用でオート・コレクトコールがうまく行かず音声で「手動コレクトコールにして下さい」、何と「てどうコレクトコール」と。5.英雄携帯会社 「契約期間に関わらず」 「拘わらず」が正解。ブログでは圧倒的に「関わらず」が多数。
3と4は7、8年前の話、未だ訂正されず。5はノーサンキューらしい。1、2は感謝されました。
お粗末な話、失礼致しました。
投稿: なんだかんだ | 2008年5月 1日 (木) 22:12
こんにちは~
この「砂の器」映画原作ともに 未見です。
今日 偶然ですが ネット友で「砂の器・宿命」を誉めておられる方がいて エムズの片割れさんのリストに確か有ったと 伺ってみました。
で 今 コメントを拝見しまして 恥ずかしくなりました。
どのコメントか ひどい変換ミスが有りまして ポンポン 送信してしまい 後から気がつきました。
気になってはおりましたが 送信してしまった文章を訂正出来るのか 出来るとしてもその方法が 私には解りません。
き貸せて ではなく 聴かせて が 正しいのですが こちらで お詫びして訂正させて頂きます。
大変失礼致しました。
実は ネット友からよく言われます。
変換ミスはPCのせいではなく(馬鹿XPが悪い!と 私は言い訳しますので)チェックミスだから 少しはチェックしなさいと。
少しはチェックしますが 漏れがたくさんあります、これからもチェック漏れの変換ミスが有るかと思いますが お許し下さい。
で えーと 砂の器でしたね、
こんど 借りてきて 見てみますね。
変換ミスがないか 少しより多めにチェックして送信します。
投稿: 見切り発車 | 2008年7月 6日 (日) 17:27
見切り発車 さん
変換ミスは直しておきました。
しかし、映画「砂の器」は“原作以上の出来”という評価ですので、ぜひ見てください。二人が彷徨う景色がとても綺麗です。
投稿: エムズの片割れ | 2008年7月 6日 (日) 19:50
有り難うございました。
驚きました!今 見てきました。
訂正して下さって有り難うございます。
エムズの片割れさんには訂正が出来るのですね、訂正はきっと無理なのだろうと思っておりました。私はPCはビギナー以下のアナログ人間です。
ブログ投稿は全然慣れていなくて いろいろご迷惑ご不快なことも有るかと思いますが 失礼お許し下さい。
これからも どうぞ宜しくお願い致します。
投稿: 見切り発車 | 2008年7月 6日 (日) 21:39
「砂の器」、封切り初日に、築地・東劇で観ました。ピアノ・コンチェルト「宿命」が始まってからは、涙ウルウルでした。
その後、ビデオなどで何回観ても、涙ウルウルは変わりません。加藤嘉の絶叫のシーン、今、聞いてみても、凄まじいですね、ハンセン氏病については、最近の韓国ドラマ「ホジュン」でもテーマの一つにしていましたが、我々の意識は変わったといえるのか、少し自身が持てません。
伊勢・二見ヶ浦出身の小生といたしましては、地元の「扇屋」という旅館が使われていたこと、伊勢の映画館が「ひかり座」だったことで、個人的にも印象深い映画です。
投稿: リュウちゃん6796 | 2010年2月 5日 (金) 11:14
こんなにも熱く語られる映画なんだ^^
「砂の器」はいまどきの推理小説ファンからすると返り血をあびた服の処理法に はぁ? と言いたくなるほどのレベルなのですが、叙情的にはまあそれもわるくはないなと言えます。あくまでも小説の中でのくだりとしてです。映像的には証拠隠滅のやりかたにわざわざそんな事するかっ!というレベルに感じます。そんなお粗末な箇所もありますがこの映画のすごい所は日本の四季の美しさとすばらしいBGMに彩られているという点なのです。あと日本人大好きのお泪ちょうだいシーンが後半に劇的に描かれています。ハンセン病ゆえに故郷を追われる親子の追加設定に関しては賛否両論ありますが、あえてここで論じるのは控えたいとおもいます。
【エムズの片割れより】
「砂の器」は1974年の映画があまりに印象が強いため、テレビドラマ化されてもどうも見る気がしません・・・・。とにかく映画での音楽が素晴らしかった。
投稿: オカマ田操車場 | 2011年9月11日 (日) 12:29