« チベットで生きる日本人~マリア・リンチェンさん | トップページ | 「一生」を記録するメモリー容量は「3テラバイト」・・・ »

2008年1月22日 (火)

脳梗塞にもめげず現役「岡本敦郎」83才

昨日(08/1/21)のNHKラジオ深夜便列島インタビュー のびやかに今年も歌う 歌手 岡本敦郎」を聴き、83才とは思えないかくしゃくたる声にビックリ・・・・。
それに、インタビューしている宇田川清江アナウンサーが、まるで「インタビューしている」事を忘れて、コロコロと笑いながら話に夢中になっている様子に、実に楽しく、また思わずもらい笑いをしてしまった。(・・・さぞ電車の隣の席の人は、怪訝な顔をしただろう)

<NHKラジオ深夜便 岡本敦郎(08/1/21am1:00~)>

話の内容を要約すると・・・・
岡本敦郎(おかもとあつお)は大正13年12月25日生まれで83才。芸大に入れない事が分かったため、武蔵野音大の声楽科に入学。しかも予科1年・本科3年のところ、在校生が芸大に行ってしまって定員割れの「本科募集若干名」にただ一人合格。本当は、ベルリンオリンピックの放送を聞いてアナウンサーに憧れていたが、仕方なく歌を歌うことにした。兵隊にも行った。昭和19年から1年間北海道で訓練を受けたが、終戦。新聞で「新人歌手大募集」に応募して歌手に・・・。「白い花の咲く頃」は21才の時に録音した。
無趣味だが、車をぶっ飛ばすのが好き。先頭の車に追い付いて、それを抜かないと気が済まない。しかし昨年の敬老の日を境に運転を止めた。
というのは、昨年(07年)9月18日の朝、朝食を食べようとしたが、箸でものを挟めない。家内が「それは脳梗塞よ」と言うので、救急車で入院。でも軽かったので復帰できた。それで無事故無違反の運転免許を返上する事にした。・・・・

という話。
岡本敦郎という歌手は、若い人は知らないかもしれないが、いわゆる終戦後からの「懐かしのメロディー」の常連。東海林太郎のように直立不動で、叙情歌を歌う。「白い花の咲く頃」「チャペルの鐘」「アカシアの花」「マリモの唄」等々、自分の大好きな叙情歌手である。
取って置きの歌を挙げよう。「すすきの丘」という曲である。もちろん八洲秀章の作曲である。このレコードを買ったのは1964年。つまり高校2年の時である。

<岡本敦郎「すすきの丘」>


「すすきの丘」~昭和33年3月発売
  作詞:山上 武夫
  作曲:八洲 秀章
  歌 :岡本 敦郎

1)すすきの丘に ひとり来て
 さみしく仰ぐひるの月
 すすきの道に別れたる
 面影あわき人を恋う

2)すすきの丘を 越えゆきて
 かえらぬ遠き人ゆえに
 すすきのかげに身を寄せて
 すすきを渡る風に泣く

この歌は、自分は大好きだが、やはりCD化はされていないようだ。
ともあれ、このような形で、岡本敦郎の生の声が聞けたのはラッキー。
そして、83才でまだ現役だという。声も張りがあって、ナルホド・・・と。
色々な意味で、見習わなければいけないな。還暦なぞ、まだまだハナ垂れ小僧??

(関係記事)
八洲秀章の「毬藻の歌」
藤山一郎・松田トシの「白鳥の歌」を聞いた
NHKビッグショー「藤山一郎」を見た

|

« チベットで生きる日本人~マリア・リンチェンさん | トップページ | 「一生」を記録するメモリー容量は「3テラバイト」・・・ »

コメント

「すすきの丘」いい曲ですね。
 岡本さんの歌で、曲名は「あの日のはなかげ」ではなかったかと思うのですが、次のような歌詞でした。「白い花の咲く頃」のかげに隠れて大ヒットとはならなかったようですが、是非もう一度聞きたいものと念じております。
 幼馴染は垣根越し
 棘に刺されて泣いたとき
 慰められた思い出よ
 あの日の花は君に似た
 オレンジ色の花だった

投稿: 林 一成 | 2008年5月13日 (火) 23:35

「面影あわき人を恋う」この歌詞を見ると何故か哀しいほどに恋しくなる人がいます。
良い歌には、必ず人を動かす一行があるように思います。森の小径の「小さな肩だった 白い花夢かよ」などなど・・・人によって心に響く言葉は違うと思いますが、そんな詞に出会うととても嬉しくなります。詩人の才能が羨ましくなります。「山の煙のほのぼのとたゆとう森よ」も素敵ですね。景色がふわっと目の前に現れます。

投稿: 白萩 | 2009年6月 3日 (水) 23:47

岡本さんが、昨年の「夏の紅白」で”白い花の咲く頃”、つい最近のNHK歌謡ホールで”高原列車は行く”を歌っておられたのを聴きましたが、声に張りがありますし、声量も音程も大丈夫。脳梗塞を克服された歌手や芸人さんは沢山いらっしゃいます。

まだまだ、三浦洸一さん(この方も大好きな歌手です)と共に、新曲を出すつもりで歌っていただきたい思いです。

そう言えば「柿の木坂の家」や「早く帰ってコ」等ヒットが多い青木光一さん、この方ももう80歳代の筈ですが、ビックリするほど全く、本当に全く衰えませんね。新曲どころか、全国ツアーでもやれそうな感じです。

いい歌には昔の歌が多いと感じます。それを、出来る限りはオリジナルの歌手に歌っていただきたいと思います。

投稿: ミスターX | 2009年6月 8日 (月) 20:27

ミスターX さん

コメントありがとうございます。そうですか、青木光一さんもバリバリですか・・
人間、誰でもそうですが、“何か”を持っている人は、トシを取っても強いですね。だから深刻な病気も克服できる・・・

投稿: エムズの片割れ | 2009年6月10日 (水) 21:48

私は「あこがれの航海」「人工衛星空を飛ぶ」もすきですよ。

【エムズの片割れより】
Youtubeにありそうなので、今度聞いてみます。

投稿: 池上 元明 | 2012年7月 6日 (金) 11:37

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 脳梗塞にもめげず現役「岡本敦郎」83才:

« チベットで生きる日本人~マリア・リンチェンさん | トップページ | 「一生」を記録するメモリー容量は「3テラバイト」・・・ »