今日は「真珠湾攻撃」の日・・・ジャネット・ランキン
今日は12月8日。66年前、真珠湾攻撃のあった日だ。下記の新聞記事を見て気が付いた・・・・
今朝(07/12/8)の朝日新聞の天声人語は、ジャネット・ランキンという人について書いていた。この人は、日本軍の真珠湾攻撃に対しての米議会「対日宣戦布告決議」で、米国下院でただ一人反対票を投じた人だという。
天声人語に曰く・・・
「ジャネット・ランキンの名を知る日本人は多くないかもしれない。1888年に米国で生まれ、女性初の連邦議員になった。女性の参政権運動を率いたから、日本なら市川房江さんのような存在である。
信念に満ちた平和主義者でもあった。66年前のきょう、日本軍は真珠湾を攻撃した。それを受けた議会の対日宣戦決議に、たったひとり反対票を投じた。議会は日本への憎悪を燃やし、上院は満場一致で可決した。下院は賛成が388、彼女だけがノーを唱えた。
この反対票で、ランキンは全米を敵に回す。非難が渦巻き、「売国奴」のレッテルを張られた。頼みの故郷からも、「あなたの味方なし」と電報が届く。その後、再選されることはなかった。
散ったかに見えた花は、しかし後世に種子を残す。数年前に故郷のモンタナ州を訪ねると、「信念一票」を慕う女性たちが平和活動を続けていた。あの「一票」に、命を生む者の決意がこもっていると誇らしげだった。
<徴兵は命かけても拒むべし 母・祖母・おみな牢に満つるとも>。故・石井百代さんの歌が「信念の一票」に重なる。作者は多くの身内を戦争で亡くした人だ。当時、あっさり息子を差し出す気になった。その後悔を胸に、戦前回帰する風潮に決意をぶつけている。
石井さんは生前、小紙に「(戦争は)女親らしい、めめしさを持っちゃいけないと、ただそればっかり」だったと語っていた。勇ましいものに歯止めをかける。それはめめしさではなく勇気なのだと、2人の行動と言葉に思う。」
ジャネット・ランキンは、決して相手国(日本)を考えて反対したのではない。「女は戦争に行けないから、私は他の誰をも戦争に行かせることができない。」という発言からも分かるように、戦争での紛争解決に反対していたのだ。
しかし、世論に潰される・・・・。でも戦争が終わってみると「真実」はひとつ・・・・
このように、戦争に至る背景(理屈)ではなく、女性の「命を生む者の決意」での反対は、絶対的な重みがある。
でも、もし来年の米国大統領選挙でクリントン女史が選ばれたとき、世界中の戦争が終わる・・・・と期待するのは、早計だよね・・・
(8月の終戦記念日には、TVでも色々な番組が放送される。しかし、今日のような開戦記念日(?)には話題無し・・・。でもまあ当然だな・・・。開戦を喜ぶ(記念する)人は誰も居ないのだから・・・・)
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