「あいさつ言葉」の語源・・
NHKラジオ深夜便「こころの時代」。07/12/15(土)は「日本語に込められた日本人の心(2)言語学者 堀井令以知」だった。
ここで、色々と「語源」について話されていた。一部紹介すると・・・・。
曰く・・・
・「金字塔」は「金」の形をしている“ピラミッド”がモデル。
・「つらら」:平安時代は「池のつらら」と使い、つるつるしているので「つらら」は「氷」のこと。ぶら下がっているのは「垂氷(たるひ)」といった。今でも使っている所もある。
・「こんにちは」:武家時代は「こんにちは、お役目ご苦労でござる・・・」とか後に続く言葉があったが、後ろの言葉が省かれるようになった。
・「さようなら」:江戸時代は「そうであるならば」という意味。「さよう、なら・・・・」で後半が省略された。「さらば」も「さらば***せん」と言ったが「さらば」だけ残った。
・「ただいま」:仙台では「たでえま」と、迎える人が言う事もある。「たった今」だから、出て行くときも使える。
・「ありがとう」:京都では「おおきに」。京都御所では使わなかった。「おおきに」は江戸時代は「おおいに」の意味。そして江戸時代後期になるともっと丁寧に言う必要が生じ「thank you very much」のように、「おおきにありがとう」になって「ありがとう」が省略された。
・「有り難う」:「有る」ことが「難い」つまり「存在することが難しい」のだから「有り難い」。室町時代の後半は神様仏様に対しての感謝の言葉。それが江戸時代になると一般に広がった。「ありがとう」の前は「かたづけのう」(片付けない)と言っていた。「いただきます」「ごちそうさま」も、京都御所では両方とも「ありがとう」。
・「すみません」:「済みません」は「澄みません」。心が水のように澄まない。穏やかでない。平静ではないので「すみません」。
日ごろ気にしないで使っているが、言われてみるとナルホドと思う・・・・。
番組の中でも言っていたが、定年を迎えた人たちを中心に、言葉に対する関心が高まっているそうだ。若い人は関心を持たないが・・・・
まあせっかく日本人に生まれたので、言葉のルーツを辿ってみるのも一興か?
(しかしチョット悩み出したぞ・・・。昔の話し言葉は誰も聞いたことが無いわけだ。録音機が無かったので・・・。そして、残っているのは書き言葉だけ・・・。それなのに、どの様にして昔の話し言葉が分かるのか?この研究もなかなか奥が深いと思われる・・・。今度タイムマシンで江戸時代に行く人があったら、テープレコーダを託して録音を頼もう・・・)
| 0
コメント