ヴォルフ=フェラーリの「マドンナの宝石」と、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲
今日は、昔ラジオで聞いたクラシック番組の思い出話である。
昔、自分が中学校の頃(昭和35~38年頃?)、ラジオで「クラシックベスト10」とかいう番組があり、常にトップだったのが、ヴォルフ=フェラーリ作曲の、歌劇「マドンナの宝石」間奏曲であった。
当時、ベスト10に名を連ねていたのは、皆セミクラシックの名曲で、ブラームスのハンガリア舞曲第5番とか・・・。でもこの曲は強かった・・・・。
ヴォルフ=フェラーリ(1876~1948)はレオンカヴァルロと同世代に活躍したイタリアの作曲家。というより、むしろ音楽学校の校長といった教育家で名を成し、作曲はその職を離れてからという。
「マドンナの宝石」はナポリを舞台にした悲劇。
ナポリのマドンナ祭で、一人の女性に言い寄った秘密結社の主領は、ちょうど近付いてくる「聖母の宝石」をいただいた聖母の行列を前に、彼女に「もし望むなら聖母の宝石を盗んで与える」と愛を誓う。一方、この義妹に思いを寄せる鍛冶屋の男は、彼女から「聖母の宝石を盗み得るものだけが自分の愛を勝ち得るのだ」と言われ、聖母の宝石を盗んで彼女に与えるが、興奮の冷めた彼女はそれを裏切って主領に愛を求める。鍛冶屋の男は裏切られた悲しみと、聖母の宝石を盗んだ罪の深さに絶望して自ら命を絶つ・・・。という物語だそうだ。実に“切ない”旋律である・・・・
<ヴォルフ=フェラーリ「マドンナの宝石」間奏曲>
~ミッシェル・プラッソン:フィルハーモニア管弦楽団
もっとも、このクラシックベスト10の番組は、毎週入れ替わりが少ないため、飽きられたのかほどなく番組は消えたが・・・
昔のラジオといえば、クラシックを聞き出した中学校の頃に、NHKラジオのクラシック番組を良く聴いた。
その頃のクラシック番組のテーマ曲が、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第1番だった。解説は堀内敬三?だったかな・・・?
そのテーマ音楽が気に入った。しかしラジオでは曲名の紹介がない。仕方なく、NHKに往復ハガキで問い合わせたら、「メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第1番~第2楽章の冒頭」だと教えてくれた。それでレコードを買ったっけ・・・。
この曲は、今聴いても昔のクラシックを聞き出した子供の頃を思い出す。
<メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番~第2楽章>
~アルバン・ベルク四重奏団
先日、BSで昔の懐かしい渡邉暁雄指揮日本フィルの「日本フィル・シンフォニー・コンサート」をやっていた。家に初めてTVが入ったとき、食い入るようにこの番組を見た。オーケストラもこの番組で知った。
ポピュラー音楽と違って、クラシック音楽は何年経っても変わらない。そりゃそうだ。「クラシック」と言うように、既に昔の音楽なので、色あせる事はない・・・。
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コメント
ヴォルフェラーレのマドンナの宝石は
私の高校時代(昭和36~37年頃)
深夜のラジオ番組で渥美清の司会で
流れていた曲でとても懐かしいです。
ずーっと探し続けていたのですがやっと
めぐり会えてとっても幸せな気分です。
今夜は大晦日、明日から新しい1年が
始まります。
ありがとうございました。
投稿: 星 | 2008年12月31日 (水) 16:25
星さん
コメントありがとうございます。
自分も高校の時に、やはりラジオでこの曲を聞きました。自分も昭和35年に高校に入ったので、星さんと同じような世代のようですね。
投稿: エムズの片割れ | 2008年12月31日 (水) 22:00
何を探していて、このサイトにたどり着いたか忘れましたが、ここは、視聴できるサイトと違って、音質もよく、とぎれることなく最後まで聞けるので、即、お気に入りに追加しました。
この曲は、高校入学時、オリエンテイリングで、体育館に集合し、式が始まるまでの間流れていた曲でした。その頃は、何という曲名か知らず、ただただ、聞き入っていました。私の大好きな1曲です。
ところで、ずいぶん懐かしい曲が多いと思ったら、【エムズの片割れ】さんと私は、1歳違いなんですねえ。
投稿: 角爺さん | 2009年5月15日 (金) 22:55
角爺さん
コメントありがとうございます。
歌を聞くと、フトそれを聞いた頃の事を思い出しますが、クラシックも同じですね。
投稿: エムズの片割れ | 2009年5月17日 (日) 00:09