「認知症」予防の法則
帰りの電車の中で「大法輪12月号」を読んでいたら、認知症についての面白い記事を見つけた。
浜松医科大学名誉教授 高田明和氏の「医は仏道⑨~どのような脳の使い方がよいか」という記事である。要約するとこんな事が書いてあった。(以下、P210~212の要約)
「脳を活性化し、ぼけないようにするにはどうしたらよいか、という研究が、最近最も注目されている研究課題だそうだ。
死後の解剖で、軽度から中等の認知症だったと分かった人の内、40%位の人は、生きている時に認知症の症状を示していなかったそうで、この事は、脳の使い方次第で、少し位の異常は補う仕組みを持っている事を示している、という。
2006年までに国際雑誌に報告された研究論文629の内、250の研究は方法論に問題があるとされて除外。参加者が100人以下の研究も除外。このように精査すると、22の研究のみが批判に耐えるというものだった。
結果、普通の人を「1」とすると、
・教育の高い人は、低い人に比べ認知症の危険度は、0.53(47%危険度が下がる・・)
・仕事に生きがいがある、あるいは地位が高い人は、0.56
・知能指数が高い人は、0.58
・知的刺激のある趣味を持っている人は、0.58
・その内、チェスは最も低く、0.26(←囲碁・将棋も同じ?)
・読書が趣味の人は、0.65
・楽器の演奏は、0.31
・クロスワードパズルは、0.59
・ものを書くという習慣は、効果無し(←blogはダメだ!)
・他人と話す・・・というのも、効果無し
運動も良くて、
・最も効果的なのはダンスで、0.24
・家事も良くて、0.88
・良く勧められる散歩は、0.67
・水泳は、0.71
それ以外の激しい肉体運動は、かえって悪くなり、
・登山などは、1.55(つまり55%危険度増)
・チームでのスポーツ(サッカー・野球等)は、効果無し
・サイクリングは、2.09
つまり、激しい運動は酸素を使うため、活性酸素を増やして体の細胞は酸化される事になる。細胞の酸化は老化。このため、若いときに激しい運動をし過ぎた人は、意外に長生きできない。まして高齢になった場合には、激しい運動はむしろ逆効果で、歩く位の運動がよい。」
どうも結論は、「高齢者は、様々な事で頭を使うべき」という事らしい。
まあこれは単なる確率の話ではあるが、単なるウワサではなくて、世界中の立派な研究結果だという所が面白い。
さて、自分の場合は??
今更、“脳ダコ”が出来るという囲碁・将棋を覚えるわけにも行かず、楽器も全て挫折した。また、ダンスなんていうガラでもなく、まして「家事」のようにカミさんが喜ぶ事も、意地でもイヤだし・・・・。まあせいぜい読書くらいかな~~
おっと、「仕事」も良いらしいので、クビになるまでは取りあえず仕事を頑張ろうか・・・
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