森山良子の「ふたつの手の想い出」
唐突な話だが、もし「お墓(あの世)に持って行く歌は?」と問われたら、自分は躊躇無くこの歌を選ぶ。森山良子の「ふたつの手の想い出」だ。
理由は書かない。でもこの歌は、自分が最も大切にしている曲である。よってblogにも書かずに大事にしまっておくつもりだった。でも何となく、帰りのバスの中で、“今日”を大切にしたくなったので・・・・
<森山良子「ふたつの手の想い出」>
「ふたつの手の想い出」
作詞:万里村ゆき子
作曲:鈴木邦彦1)ふたつの手を握りあい
肩よせて歩いた
すみれいろの夕暮れも
いつか消えていった
星をかぞえて祈っていた
幸せなふたりはどこへいったの
ふたつの手のぬくもりが
私をはなれない2)ふたつの手はほどかれて
風に散っていった
並んで歩いた道を
ひとりで歩いてく
このさびしさがやがていつか
私を大人にかえるということを
ふたつの手の想い出が
わたしに教えてる
わたしに教えてる
この歌を聞くと、学生時代を思い出す。
大学4年の時(1969年)だったか、バイトで家庭教師をやっていて、50ccのスーパーカブのバイクで通った。約束の時間ジャストに行くことにしていたため、少し前に着くとバイトの家の近くの公園で時間を潰した。この歌を聞いていると、夜のその公園の光景が目に浮かぶ・・・。
森山良子のサイトを見ると、「ふたつの手の想い出」は1967年7月15日発売とある。この頃はカレッジフォーク全盛の時代で、森山良子も良く聞いた。だから「禁じられた恋」のエコーの掛かった歌が出たときには、何か違う・・・とガッカリしたものだ。
ともあれ、誰でも大事にしたい曲というものはあるものだ。
でもそれを、「なぜ?」と聞かないのがエチケットだ。
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コメント
仲代さんの「百万本のバラ」でこちらのサイトを発見しました。以来愛読(愛聴?)させて頂いております。
この曲、ずっと「誰の?」と耳に残っていましたが、有難うございます。森山良子とは…。その後の彼女の声とは違いますよね?この頃の声の方が素敵でした。
小さなトランジスタで始まり、現在3代目のステレオです。パソコンも駆使して(?)音源の保存に努力しています。私達はオーディオの歴史を生きているんだと思う今日この頃です。
初めての給料で買ったかぐや姫のLP(死語かしら?)を実際に聴いたのは、それから10年以上も経ってからでした。今やフォノイコライザーが無ければ聴けません。
貴サイトで好みの音源と共に、闊達な文章を楽しんでおります。
まだまだ書き足りないのですが、今日はこのへんで。
投稿: rirac | 2009年2月18日 (水) 14:18
rirac さん
コメントありがとうございます。
この歌は、森山良子のデビュー直後、20歳の時の録音です。
かぐや姫ですか・・・。懐かしい・・・。今度アップしようかな・・。
どうやら同じような年代のようで・・・。これからもたまには覗いてみてください。
投稿: エムズの片割れ | 2009年2月18日 (水) 22:45
一昨日の夜You Tubeで森山良子の歌を聴いている時、これどんな歌かなと聴いてみたのがこの歌です。確か若い頃聴いたことのある美しいメロディでいっぺんに気に入りました。
私とは好みがよく似てるので、ひょっとすると「エムズの片割れ」にあるかも知れないとさっき開いてみたら、ありましたありました。しかもエムズの片割れさんが墓場にまで持って行きたい程のお気に入りだとは。
正確に耳に入ってないので難しいけど今度のカラオケの会で歌ってみようと思ってます。
【エムズの片割れより】
この歌は、自分にとっては“お気に入り”と言うより、何か神聖なのです。だからそうっとしておきたい・・・。
だから自分はカラオケなどもってのほか、そーっとひっそり聞いています。まあ歌にまつわる思い出は、人それぞれですね。
投稿: 山下仁平 | 2010年7月21日 (水) 22:08
よかったです。懐かしかったです。涙が出ました。ポロリと・・・
【エムズの片割れより】
自分もこの歌には、色々と思い出がありまして・・・。
投稿: かんちゃん | 2011年10月10日 (月) 18:59
懐かしくて感激しました
昔を思い出しました
投稿: たんちょう | 2011年10月12日 (水) 22:46
しんみりとした、とても素敵な曲ですね。
始めて聞きました。
純粋というか、とても高潔な感じがします。
森山良子さんの歌は「この広い野原いっぱい」くらいしか知らなくて「愛する人に歌わせないで」も彼女が歌っていたということを初めて知りました。
エムズの片割れさんにとって大切な思い出深い曲のようですが、この曲の存在を教えてくださったことに感謝いたします。。
心の中にそっと大切にしまっておきたいような歌ですね……
【エムズの片割れより】
この歌は、森山良子の2枚目のシングルで、1967年5月25日発売といいますから、ちょうど50年前、森山良子20歳の時の録音です。
この歌を聞くと、学生時代の色々なことを思い出します。ちなみに自分の誕生日は、彼女と3ヶ月しか違いません。あんまり関係無いですけど・・・
投稿: ともちゃん | 2017年4月28日 (金) 11:23