味覚障害と「白月」
(今日は実にくだらない話で読むに値しないので、読んで後悔しないように・・・)
昼に同僚達と近くのラーメン屋に行った。いつもの湯麺(タンメン)を注文。(自分は昔からタンメンが大好きだ・・・)
しかしこのラーメン屋は汚い・・・。まさに場末のラーメン屋。それなのに壁に「小泉事務所」と紙が張ってある。今晩の予約だ。そう言えば、場所が、衆議院高輪議員宿舎の近くなので、前にも首相時代の小泉さんが来て、このラーメン屋の前にSPが警護していた・・・ナンテいう話を聞いたことがあった。
また来るのかな・・・・、なんて雑談をしていたら、タンメンが来た。
ところが“味”がしないのである。おかしいな・・・。味が薄いのかな・・・とコショウを振るが、その時は香りがするが、やはりタンメンに味がない・・・。これは変だ。いつもと違って、今日は店が混んでいたので、調味料を入れるのを忘れたか?? そんなバカな・・・
ハッとした。前に、カレーの味がしないと、気になったことを思い出した。ナヌ?味覚障害か?でも今朝の新橋駅でのモーニングサービスはおいしく頂いたぞ・・・・?!これは自分の味覚障害だな・・・と悟って、黙って食った。
帰りの事務所までの道。秋晴れの上天気なのに、心は複雑なこと・・・。もし本当だったら、QOL(生活の質)はガタ落ちだ・・・・。でもチャングムは直ったぞ・・・ナンテ思いながら・・・・
何食わぬ顔で、そそくさと事務所に戻って飴を舐めると甘い!!!
まあホットはしたが・・・・・・。午後のコーヒーもウマイ。てやんでぃ・・。
腹いせに、一緒に行った同僚に、事の顛末を話してしまった。
家に帰ってカミさんに言うと、そんな場合、女は絶対に黙っていないと言う。周りの人に「味が薄くない?」と100%言うという。それに引き替え、今日の自分は何と自信が無いことか・・・・。
還暦になって、先ず自分の体を疑るようになったのであろうか・・・
でもおかげで夕食で「ウマイ、ウマイ・・・」を連発してしまった。でも、聞くと料理は(一部)レトルトだって・・・・!?
以上、つまらない話だったので、お口直しに歌を一曲・・・・
今日は十三夜だという。カミさんに言うと、外に出て月を見ると言う。何だか、十五夜を見たら十三夜も見ないといけないそうだ。
それで撮った写真がこれ。なかなか上手く撮れない・・・・
月の歌は色々あるが、今日は「白月」という歌を紹介する。三木露風作詞、本居長世作曲で歌はコール・セレステである。(この名歌曲も色々持っているが、この歌声が好きだな・・・。前に紹介した「秋の月」も合うが・・・)
<コール・セレステ「白月」>
「白月(しろつき)」
作詞:三木露風
作曲:本居長世照る月の 影みちて
かりがねの さおも見えずよ
わが思う はても知らずよ
ただ白し 秋の月夜は
吹く風の 音さえて
秋草の 虫がすだくぞ
何やらん 心も泣くぞ
泣きあかせ 秋の月夜は
ついでに先日の中秋の名月(07/9/25)の写真を。これはカミさんのblogからの借用・・・・
でもそろそろ、自分も月を見る余裕が出てきたのかな・・・。
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コメント
こんにちは、ご無沙汰です。
この曲はすばらしいものですね。このサイトに遊ばせていただくまで未知のものでした。
知ってから何度もきかせていただいております。詞もメロディーも大変すばらしい上に、僕をある一点に導いてくれるのです。
それは、天正5年(1577年9月) - 天正6年(1578年7月)の播磨の国、上月城なのです。「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈ったとの逸話のある、山中鹿之助の背が見えてくるのです。
三木露風が、どんな心情で、どんな情景を詠ったのかはしらないのですがーーー
投稿: 能勢の赤ひげ | 2008年7月 1日 (火) 14:56
能勢の赤ひげ さん
山中鹿之助をNetで「研究」してしまった・・・
もちろん全く知らなかった・・。
でも、「味覚障害」が「山中鹿之助」につながるとは、いやはや世界は広い・・
投稿: エムズの片割れ | 2008年7月 1日 (火) 21:55
三木露風・本居長世の白月を『ハクゲツ』と覚えていました。初めて聞いたのはもう30年も前の事です。秋というと、この曲が決まって思い出されます。古い歌曲の中では最も好きな曲の一つですね。『エムズの片割れ』様にたどり着いたのは、この曲のおかげです。
これからも楽しませていただきます。有難う御座います。
【エムズの片割れより】
せっかくの名曲を、ヘンなタイトルの記事に入れてしまいました。
この曲は、まさに“日本歌曲”ですよね。シューベルトにも負けない!!
投稿: 普賢 | 2011年8月12日 (金) 13:20
ついでにとは申せ、恐縮ですが、三木露風作詞、斉藤佳三作曲の「ふるさとの」の音源をお持ちではないでしょうか?YOUTUBEにもありますが、女声の音源がありましたらお聞かせいただけないでしょうか?よろしくお願い申し上げます。「白月」より少しこちらの方が、三木露風の悲恋物語が歌われていてとても切ないという点では、本当にシューベルトの「冬の旅」です。
【エムズの片割れより】
探したら、松本美和子の歌唱がありましたのでアップしました。2009/2/16の「ふるさとの」の記事をご覧下さい。
投稿: 普賢 | 2011年8月16日 (火) 16:10
ご教示有難う御座いました。早速聞かせていただきました。女声の方が男声より、良いのではと思っていましたが、歌唱法に少し違和感があり、残念でした。でも、もともとは、男の子の思い出話ですので、男声で良いのかなあ、と思いだしました。でも、塩田美奈子さんの声で聞きたいと思いましたね。
【エムズの片割れより】
色々と音源を探していますが、女声の“これは”というのは見つかっていません。
投稿: 普賢 | 2011年8月20日 (土) 14:13