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2007年9月23日 (日)

日本がインドに抜かれた日

多くの人は、日本は「世界第2の経済大国」だと信じている。しかし見方を変えると、日本は既に中国・インドに抜かれて「世界第4位の経済大国」になっている・・・という話である。

机の上を整理していたら、07/9/7付けの日経の切り抜きが出てきた。P19「大機小機~日本がインドに抜かれた日」というコラムである。読んでみて、なるほど・・・と納得。
それによると、世界銀行のホームページに2006年の名目GDP(ドルベース)のランキングが載っており、それでは確かに日本は「世界第2位の経済大国」である。

2006年の名目GDP(ドルベース)ベスト10

①アメリカ   13.20兆ドル
②日本     4.34兆ドル
③ドイツ     2.90兆ドル
④中国     2.66兆ドル
⑤イギリス   2.34兆ドル
⑥フランス   2.23兆ドル
⑦イタリア    1.84兆ドル
⑧カナダ    1.25兆ドル
⑨スペイン   1.22兆ドル
⑩ブラジル   1.06兆ドル
⑪ロシア    0.98兆ドル
⑫インド     0.90兆ドル

「多くの人は『中国が高成長を続けているので、やがて中国に抜かれる日が来るだろう。さらにインドにも抜かれるかもしれないが、それはまだだいぶ先だろう』と考えているのではないか。
しかしこの国際比較には問題がある。換算の際に使われる市場の為替レートは、長期的には貿易財の生産性を反映したものとなるため、必ずしも通貨の実力を反映していない。この問題を避けるには『同じ商品やサービスのバスケットを購入するのにいくらかかるか』を基準に換算すればよい。これが購買力平価である。
世界銀行のホームページには購買力平価でドル換算したGDP比較が出ている。購買力平価ベースでは、日本はかなり前に中国に抜かれ06年に初めてインドを下回った。ほとんど誰も気付かないうちに、日本はインドに抜かれ「世界第4の経済大国」となっていたのである。

2006年の購買力平価換算GDP(ドルベース)ベスト10

①アメリカ   13.20兆ドル
②中国     10.04兆ドル
③インド     4.24兆ドル
④日本      4.13兆ドル
⑤ドイツ     2.61兆ドル
⑥イギリス    2.11兆ドル
⑦フランス    2.03兆ドル
⑧イタリア      1.79兆ドル
⑨ブラジル   1.71兆ドル
⑩ロシア     1.70兆ドル

世界第二の経済大国という表現に慣れた人にはショックかもしれないが、驚くには当たらない。購買力平価で一人当たり国民所得を比較すると、中国は世界102位で、日本の4分の1以下、インドは145位で、日本の約9分の1以下である。中国、インドは、所得水準は低いが、人口が多いので、GDP総額は日本を上回るというだけのことである。これからも所得水準の低い国々は、先進諸国へのキャッチアップを目指して成長する。すると人口規模が大きい国のGDPは必然的に大きくなる。こう考えると、日本が世界第二の経済大国であり得たのは、日本がいち早くキャッチアップに成功した一方、人口大国が日本を大幅に下回る低所得に甘んじた過渡期の現象だったことが分かる。そもそも経済規模が大きいこと自体にはあまり意味はない。本当に誇るべきは一人当たりの所得(生活の豊かさ)なのだと、早く発想を切り替えるべきである。」

確かに海外旅行をすると、アジア諸国の通貨の価値の違いにはビックリする。あまりにも安い。それに引き替え、ヨーロッパやアメリカは高い・・・。
確かに日本の物価は世界一。
世界地図」による『都市別物価ランキング』では、ニューヨークを100とすると、①東京128 ②ソウル109 ③オスロ(ノルウェー)108 ④コペンハーゲン(デンマーク)103 ④ジュネーブ(スイス)103 ⑥ロンドン101 ⑦ニューヨーク100 ⑧モスクワ98 ⑨ストックホルム(スウェーデン)95 ⑩ウィーン94 ⑩パリ94 ・・・だそうだ。

団塊の世代が、たくさんの退職金を貰ってリタイアする。その世代の“その後”の過ごし方が注目されている。
自分も、もし海外の風土が好きで、現地語がペラペラならば、物価の安い海外へ移住していたかもね・・・・。特にハワイが好きだが、物価が高いから行かないだけなのさ・・・
(ついでに、いつもカミさんの話で恐縮だが、カミさんは海外に出ると体調バッチリ。よってカミさんの“前世”は外人(特に中国人)だった、と本人は言っている・・・)

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