エルピーダメモリ坂本社長の潔さ
週刊誌で、エルピーダメモリの坂本社長の潔いスタンスを知り、信じられない・・・という思いを覚えた。
週間東洋経済(2007/9/29号)に、「電機超再生」という特集があり読んだ。その中にエルピーダメモリの坂本社長について下記のような記述があった。(P45)
「坂本社長はガバナンスにも気を使っている。02年11月に3年契約でやってきた坂本社長は、05年の契約満了後から社員投票を実施。60歳になった今年からは8割以上支持がなければ社長を辞任することに決めた。投票は非管理職の従業員のみから毎年選ばれる従業員代表十数人による無記名投票だ。「社長の善しあしは社員がいちばん見ている。社員がノーと言ったら、その場で辞める。そのくらいの覚悟で仕事をやっている」(坂本社長)
就任当時には世界シェア4%台しかなかったが、坂本経営の浸透で、今や3位に迫る12%台。シェア向上で業績も急回復。06年3月期には684億円の営業利益を計上した。」
エルピーダメモリといえば、1999年6月にNECと日立のDRAM事業を統合して作った会社。その後もシェアを落として行ったが、外部から坂本社長を招聘して奇跡の復活を遂げた、半導体会社では東芝と共に勝ち組になっている会社である。
その招聘された社長が、何と“契約社長”だったとは・・・。
電気会社のうち、かつてオーナー会社だった所は、松下、三洋等も含めて既にその体制は崩壊し、殆どがサラリーマン社長(株を殆ど持っていない)になっている。
しかし「契約社長」は聞いたことがない・・・・・。しかもその社長のもとで会社が復活している・・・。まさにプロの社長だ。
しかし、この目線は何だろう・・・。平社員の評価次第で、自分の“社長のクビ”を自ら“飛ばす”と言う・・・。信じられない・・・・。
どの会社も、幾らサラリーマン社長であってもこんな事を言う社長はいない。これほどの潔さは無い。
そして、この坂本社長の発言の裏には、「社員との信頼が全て・・」という熱い思いが感じられる。
そうなのだ。この信頼関係が会社を動かす・・・・。会社は人の集まり。人が全て・・・
もう自分は還暦でサラリーマンは“上がり”だが、会社は社員のやる気をトップがどう引き出すかに掛かっているのは常識。それを世の社長はどれだけ分かっているか・・・
それを再認識した一文ではあった。
| 0
コメント
坂本社長、素晴らしいリーダーですね。
ところで「関係ない」と言うスタンスはちょっと気になります。
卒業したこちらから見ると
仕事をする事で、皆のために自分を生かせるとは素晴らしいことです。
リーダーのもとに参画し、ビジネスに心を熱くする事で自己完成へ向かってほしい。
貧乏暇なしのボランテアフリーターのおせっかいでした。
投稿: 小鹿ちゃん | 2007年9月28日 (金) 23:39
小鹿ちゃん
分かります。
小鹿ちゃんの知っている**さんと、片割れくんは別の人格だったのですが、合わせないといけないですね。
反省!
投稿: エムズの片割れ | 2007年9月29日 (土) 13:17