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2007年9月 8日 (土)

サラリーマンの効率とは?~女性部長以上数ベスト10

NHKスペシャル「人事も経理も中国へ」(07/9/3初回放送)を見て、唸ってしまった。色々と、昔を思い出して・・・・

この番組では、ニッセンの総務・経理の業務を中国大連に移す3ヶ月間の、現場での苦悩を密着取材していた。
会社トップから業務を中国へ移すとの話が下りたときの現場の人の戸惑い・・・。たぶん心の中は「ふざけるな!」だったろう・・・。
何故か?自分達のやってきた仕事を否定された。プライドずたずた。今までの自分達の仕事は何だったのだ・・・
しかし、コストで@5500円/時(1ヶ月160Hとして88万円)が@750円/時(同12万円)を提示されると、もう勝負あり・・・・。

中国は上海・大連を中心に、昔の占領時代の事を背景に、日本語を話す人がたくさん居る事を武器に、日本語熱が高く(日本語が出来ると給料が2~3倍)、日本の仕事を取り込んでいるという。もう仕事を求めて人が動くのではなく、人を求めて仕事が動く時代だという。

自分も、昔このような“改革”をした事があったが、最大の抵抗が「プライド」だった。この番組でも出てきたが「自分がやってきた仕事は誰にでも出来る仕事ではない。やれるものならやってみな・・・・」。そうして時間を失して不幸な状態に突き進む・・・・。
ニッセンでは、中国への移管で人を減らすことはしない。しかし「自分の仕事は自分で探してくれ」という方針だったそうだ。つまり、自分の労働生産性=自分が居ることでの会社としての付加価値を、各人に問うている。これほど残酷なことはないが、実は当たり前の事なのである・・・。そして会社を辞めていく経理の人、新たな資格を取って転換を図る人・・・・。
しかし結果として、そのわだかまりを打ち破ったのが、中国の人の仕事への熱心さ・素直さ・ひたむきさ・・・にあったのには、合点が行った。

2~3年位前だったが、派遣会社の新入社員の数十人と話をする機会があったが、その時も中国・韓国等の外国人の熱心さと、それに対する日本人のノー天気さの格差に愕然としたものだった。
中国の一人っ子政策で、両親の“全て”は一人の子供のためにあり、その恩を両親に返す責任を負った中国の若者の仕事への情熱・・・。それを前に、日本人は到底勝ち目がないように思われる。
今後日本人は、世界規模で「自分のやっている仕事の価値」を各人が自覚し、それを世界のフィールドでも通用する“価値ある仕事”に高めて行かないと生き残れないだろう。

話が変わるが、先日(07/9/7)の日経産業新聞に「女性管理職数(部長級以上)ランキング」が載っていた。

①日本IBM      162人
②三菱UFJ信託銀行  55人
③東京電力       51人
④松下電器       44人
⑤NEC          34人
⑥東芝          32人
⑥イオン          32人
⑧UBS証券       31人
⑨西友          29人
⑩ファイザー       24人

との事。
(厚生労働省の06年賃金構造基本統計調査によると、民間企業の部長以上に占める女性の割合は、前年比+0.9%の3.7%だという)

若い人には“何でもあり”で、ぜひ自分達の仕事が他に奪われないように「価値」を意識して働いて欲しいし、自分的には“何でもあり”の女性管理職の下で働けなかった事が大変に心残りではあった。(←これウソ)

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昨夜のNHKスペシャル、「人事も経理も中国へ・・・」ご覧になった読者の方も多いのでは。 人件費の安さから工場のラインを中国にシフトするのは、今でき珍しいことではないが、日本語が大きな障害になると思われる事務職の給料計算や出張旅費の精算、コールセンターの応対までもが中国国内に移管する企業が出始めているとは・・・・・・・・。 話には聞いていたが、予想外のスピードにかなりの衝撃を。 番組では、2015年... [続きを読む]

受信: 2007年9月 9日 (日) 09:21

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