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2007年9月 6日 (木)

「非正社員数ベスト10」と「残業の少ない会社ベスト10」

今朝(07/9/6)のNHKニュースで「今年度の日本新聞協会賞の編集部門に、NHKスペシャル「ワーキングプア」が選ばれた」と言っていた。

曰く「去年7月の1回目の放送では、非正規雇用を転々とした末に路上生活に転落した都会の若者や、景気回復に取り残された地方の自営業者や農家などの実態を、本人たちの悲痛な訴えとともに伝えました。・・・

この番組は自分も見たが、非常に印象的な番組で、特に非正社員の苦しさが記憶に残っている。
そういえば、先日(07/8/31)の日経産業新聞に「非正社員数ランキング」が載っていた。
それによると、

①ヤマト運輸      69,277人
②イオン         60,622人
③イトーヨーカ堂    32,985人
④デニーズジャパン  22,842人
⑤ユニクロ        22,786人
⑥ユニー         22,100人
⑦セブン-イレブン
     ・ジャパン   16,222人
⑧オリエンタルランド 16,212人
⑨西友         14,201人
⑩イズミヤ       13,973人

だそうだ。
非正社員とは、アルバイト、パートタイマー、嘱託、契約社員、派遣社員などを指し、一番多かったヤマト運輸は、正社員を加えた全社員数でもトヨタ自動車を上回って最多だったという。
(なお、厚生労働省の労働力調査によると、06年の非正社員数は1677万人で、全雇用者の33%だそうだ)

1/3が非正社員・・・
この数字をどう評価するかは非常に難しい。
「主婦やフリーター、学生など幅広い層に雇用機会を創出している」という評価もあるし、一部の正社員が、ご都合主義(仕事の量に合わせて)で簡単にクビに出来る非正社員に頼っているとも見える。
逆に、公務員を筆頭に、一旦就職すれば身分保障され、ほぼ無風状態で給料が貰える・・と揶揄される職業もある。

しかし、正社員と非正社員の待遇面の格差は絶大である。自分も、前に多くの派遣社員と話をした事があるが、前向きな理由、つまり「一社に束縛されたくないので」とか「自分の適性をはかるために、意識的に色々な経験を積むため」といった理由で派遣会社員になっている人は非常に少なく、実態は“正社員に採用されなかったので仕方なく・・・”であった。

企業側からすると、これは大変便利な仕組みではあり、ある意味、“能力見合いの仕組み”とも言えるため、否定も出来ない。(能力のない正社員を抱えた時の企業の苦しみ(簡単にクビに出来ない)は、それはそれで大変なのである)

ついでに、先日(07/9/5)の同じく日経産業新聞に「残業の少ない会社ベスト10(年間所定外労働時間ランキング)」が載っていた。それによると、

①スター精密        7H
②ミズノ           17H
③ユニクロ          18H
④東洋ゴム工業      20H
⑤岩谷産業        24H
⑤タカタ           24H
⑦セガサミーホールディングス   32H
⑧ミレニアムリテイリングGr    33H
⑨アシックス        48H
⑩高島屋          60H

なお、厚生労働省によると、常用労働者30人以上の事業所の所定外労働時間は06年で155時間だったという。
この数字が意外だ。そんなに少なくない気がするが・・・

企業は原理的に残業が多いほど効率は上がる。(社会保険料等は変わらない為、増えるのは人件費のみ)
そして、労働基準法の制約の中で、何とか法定時間をオーバーしないように苦労しながらギリギリ(法定内の最大=文殊の知恵を絞っても年間1000H)で動いているのが日本企業の実体ではなかろうか。

まあ自分にとっては、現役の頃の思い出話だが・・・。(負け惜しみ?)

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