「日展100年」に行った
今日、乃木坂の「国立新美術館」でやっている「日展100年」に行ってきた。
前から前売り券を買っておいた「日展100年」。「国立新美術館」に初めて行った。地下鉄乃木坂駅を降りると目の前。平日のせいか、それほど混んでいなかった。六本木ヒルズとのシャトルバスの所は、少し列んでいたかな?
入り口で、500円の音声ガイドを借りて回る。見たことのある絵、聞いたことのある画家・・・。全部で111作品。絵画、彫刻、工芸そして書。でもチャンと見たのはやはり絵画。
一回りで小一時間。
気になった作品を挙げると、まず飯塚琅*斉 花籃「富貴」。 これは新しく、昭和21年作で第1回日展とあった。この竹細工は、大変に緻密な工芸作品。人間がここまで出来るのかと自分一人、長い間、じっと見つめてしまった。(という事は、自分以外に、あまり眺めている人は居なかったということ・・・。~カミさんも見なかったと言う)
次に良かったのが、石橋和訓「美人読詩」。明治39年の作という。この作品は、前に写真で何度か見たことがある。文展には、はるばる留学中のイギリスから出品され、モデルはイギリスの女優だという。しかし、この女性の気品は、何とも素晴らしい。まさに、手の届かないマドンナ?
そして、村上華岳「二月乃頃」。 明治44年の作という。広々とした田舎の景色に、心が休まるな~・・・。手前の荷馬車が、何となく変化を与えている。
分からなかったのが、福田平八郎「雨」。 雨の状況を、屋根瓦の表情で伝えているという。皆が感心して見ていたが、自分には良く分からなかった。
最後に迫力があったのが、杉山寧「穹(きゅう)」。 これは1964年の作品だが、大きなカンバスで大変に迫力があった。
このような展覧会に行くと、決まって自分にフィットする(好きな)作品と、何も感じない作品がある。これは仕方がないが、日展時代の作品は、殆ど素通りだった。ハッキリ言って昔の作品の方が良い。(これはクラシック音楽も同じ。現代音楽よりもベートーヴェンの時代の方が・・・)
そして、モデルは殆ど全てが女性だ。たまに男性がいたとしても老人・・・。芸術の世界では、男性はあまり魅力がないようだ。確かに、シロウトの自分が見ても、女性の方が良いのだが・・・
この展覧会。カミさんは50点という。自分は70点だな・・・。理由は特にない。
「書」と「工芸」は良く分からないので、殆ど素通り。特に「書」は、正直言って分からない。
このテの展覧会の絵画は、大作以外は殆どが額にガラスがはめ込んである。よって前面のガラスが鏡のように反射して作品が良く見えない。確かに作品の保護のためには仕方がないのだろうが、非常に迷惑だ。
大きなカンバスの作品では前面ガラスが無く、その代わりに人が近付けないように柵がある。
柵があっても良いので、また作品に近づけなくても良いので、前面ガラスは何とかして欲しいものだ。せっかくの作品のニュアンス(筆タッチ)が分からなってしまう。
帰りはカミさんに付き合って、新宿駅南口前の「新宿みやざき館」という所で、ランチを食べた。あの有名な宮崎県知事がPRをする東京の拠点が、どうもここらしい。午後2時だというのに、結構混んでいた。カミさんは、名物だという「冷や汁」(550円)を食ったが、自分はカレーを食った。味はまあまあ。
隣に広島館があったが、こちらは空いていた。とにかく暑い新宿ではあった。
お疲れさま・・・・・・
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