20年前のSONYのオープンデッキが動いた!
いやはや、SONYの設計・製品はスゴイ!という話。
昨日(8/21)、「混声合唱組曲「三つの山の詩」を聞きたい」というblogを書いたら、さっそく志村さんから「もしオープンテープがあれば再生出来るよ」というコメントを頂いた。
小躍りして、夜だけど倉庫をゴソゴソと探したら、テープは見つからなかったが(もしかすると録音したのは記憶違いかも・・)、昔のオープンデッキが見つかった。まだ棄てていなかったのだ・・・。
そこで、ダメもとで・・・とケーブルを引っ張って、電源を入れたら、何とテープが動くではないか・・・
音も出るか・・・?と、ドキドキしてイヤホンをつなぐと、何か聞こえる・・・。さすがにボリュームはガリオームになっていて接触がダメ。でも、ごしごし回すと何とか音が出る・・・・
これはスゴイ!!。
いつ壊れてもおかしくないので、直ぐにMDデッキにつないで、昔のグリークラブ時代のテープをMDに録音した。何と40年前の音である。
しかし、SONYには脱帽・・・! このデッキは、TC-9400という型番で、チョンガー時代に中古で手に入れたもの。たぶん1973年頃だろう。だから35年も前の製品だ。(調べたら1970年の発売で、定価76,800円だったって。という事は、今の貨幣価値では40万円近い・・・)
当時、TEACのA-6010という有名なデッキを持っていたが、SONYのTC-9400にはエコー(残響)を付ける機能が付いていたので、中古で手に入れた。これはカラオケが流行る前の時代の事で、当時は、歌声にエコーを掛けるのが大変で、この製品はテープでリバースを掛けてエコーを付けるので、エコーの音が良かった。
しかしこのデッキも、20年前に家を建て直した(引っ越した)のを機に、お蔵入り。(世の中でカラオケが流行ってくると、シラけて自分は卒業・・・)
だから20年以上電源を入れていない。相当前にTEACのA-6010に電源を入れてみたら、走行系統に歪みが出ていたせいか、テープがピンチローラからはみ出して、テープの走行ができなかった。
そのSONYのオープンデッキが、20年以上経って、ガリオームは別として、チャンと動いて、キチンと音が出たのである!! 正直、これは驚異だ!
自分もあるメーカで設計の仕事をしていたので分かるが、そもそも電解コンデンサの寿命は短い。20年も電源を入れていなかったら、容量ヌケで回路が正常に動くことはあり得ない。それが動いている・・・
もう感動してしまった。これは事件だ!
でもこれで、まだ棄てていない沢山のオープンテープから、懐かしい昔の録音を再生できる見通しが立った訳だ。ひょんな事から新たな楽しみが出来た・・・?
まさに懐古趣味まっただ中だが、まあ良いではないか・・・・
(でも、このblogのスタンス(=還暦を前に人生を振り返ろう・・・・)には合っているかも?)
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コメント
テープデッキ「TC-9400」を検索しましたら、こちらのサイトに出会いました。私もデッキ(A-3300SX、TC-6360、TC-2150)などいまだに使ってるのですよ。
オーディオも、パソコンも詳しくなく初心者レベルなのですが、それなりに楽しんでいます。
・・・こちらの素敵なブログに出会えて嬉しく思っています。
【追記】TEAC-A6010今もお持ちなら入間市にTEAC修理センターがあるので修理打診されると良いかと思います。
【エムズの片割れより】
かつての名器をまだお使いですか・・・。世はデジタル時代ですが、自分ももう少し時間が取れるようになったら、OPデッキの世界に再チャレンジしてみようかと・・・
投稿: どんぐり | 2011年6月12日 (日) 22:18
20年間も倉庫に入っていて、電源を入れてメカが動くものですか。信じられないです。1970年代にFM放送やハワイアン演奏の生録音に利用したSONY TC-6360が田舎の陋屋に放置されていますが、今度帰ったとき通電してみます。おそらく動かないでしょう。
【エムズの片割れより】
さすがに、当方のデッキは、今ではメカはOKですが、アンプがNG。電源を入れてしばらくすると、小さな音が出て来ますが、コンデンサの容量ヌケでしょう。もうダメです。
一方、前に持っていたTEACは、ピンチローラがダメで、テープが直ぐに外れてしまいました。
投稿: マッキー | 2015年8月31日 (月) 12:23