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2007年6月24日 (日)

「国境なき医師団」の貫戸朋子のことば

昨日の記事の続編である。
VTRに録ってあった(1999年放送の上記番組の続編である)2003年8月3日放送のNHK「課外授業 ようこそ先輩『17歳。戦争を学ぶ 命を考える』(医師)貫戸朋子」を少し見た。
これは、小学校6年生だった生徒達が、高校2年になっての再会の授業だ。

この授業が、大変な違和感からスタートした。(授業の途中打ち切り・・・)
まさに、自分も含めた“日本人の平均的現状”と、世界の現場を知っている人の距離感が良く分かるので少し書いてみる。
番組タイトル『17歳。戦争を学ぶ 命を考える』の通り「戦争」がテーマ。反戦運動・・・。

貫戸:「(世界で起きている戦争になどに)興味が無く生きている人って、いる?? 距離感が縮まらないとか・・・。例えば自爆テロについてどう思う? 同じ世代の17とかの女の子達が決心して自爆している。どう思う?」

生徒:「自分は出来ないし、やりたくない。神とは宗教とか、見えないものに命は張れない。宗教にいる人達は、たぶん小さい頃から親から教え込まれて、刷り込まれているから、自爆テロで死ぬことに特別に疑問を感じていないんだろうなと思う」

貫戸:「本当に神だけ、宗教だけで自爆テロをしているのかな・・?とは思わない? 疑問は持たない? ニュースで聖戦だと言っていても、本当にそれだけかな?とは思わない?
今日みんなの話を聞いていてすごく立派な意見はたくさんあったんだけど、発想の転換とか、自分の知らない世界を想像して語るとか、人間の感情を移入するとかが全然無くて、はっきり言ってお利口さんの機械と喋っていたみたいな感じだ。
宿題として、考えて想像して、感情を移入するという宿題をやってきて欲しい。もっと魂を入れて、今日のような空虚な機械的な知識だけを使った理論は無し。おわり」
ナレータ:「気まずい雰囲気の中で一回目の授業は終わった・・・」

まさに現場の悲惨さを見聞きしている人の、日本人の現状に対するイライラ感が出ている。
ビジネスでも良く言う。現場主義・・・・。頭で何を考えても、現場にはかなわない・・・

その“現場を知らない我々”が出来ることは何か・・・?
それは(今回の場合では)「国境なき医師団」に寄付をして、理屈抜きに彼らに頑張って貰うしかない・・・。これが我が家の今の結論。
まったくイデオロギー抜きで、「彼らがボランティアで、死ぬ人達を救っている」という事実だけを捉えて・・・

カミさんとこんな事を話していたら、自分と同額をカミさんも出すと言う。
よって思っていた額の2倍を明日にでも振り込もう。
自分達が出来ることは黙って金を出すこと位さ・・・(別にいじけているわけではないが・・・・。貫戸さんにTVで叱られていじけている??)

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コメント

いじけてるどころか、立派な参加ですよ。呼びかける人がいても、応える人がいなかったら運動になりません。偉大なる一歩に拍手。

投稿: 志村建世 | 2007年6月24日 (日) 20:52

東京都中学校教員です。貫戸朋子さんの、1999年と2003年の「ようこそ先輩」のビデオをダビングさせていただけませんか。私も番組を見ましたが、録画を撮っていませんでした。ビデオをぜひ中学校の授業で使いたいと思います。NHKにも問い合わせましたが、DVDにはなっていないそうです。ビデオ商品になっていたそうですが、すでに売り切れで手に入りません。アーカイブで動画は見られますが、授業用には使えません。よろしくお願いいたします。

【エムズの片割れより】
残念ながら、完全な形での録画がみつかりませんでした。なおダビングは著作権の関係で出来ません。

投稿: 小川郁子 | 2012年10月28日 (日) 12:22

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