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2007年6月23日 (土)

「国境なき医師団」からのダイレクトメール

先日、「国境なき医師団」から突然ダイレクトメールが来た。
その時、二つ思った。一つは「どうして自分の住所氏名が分かったのか?」、二つ目は「ちょうど良かった。応援するターゲットが見つかった・・・」

普通は開けないでゴミ箱に直行するダイレクトメール。しかし、今回だけは意識して開けた。本文には、なぜ住所氏名を知ったかについては書いていなかった。ただ「突然のお手紙にも関わらずお手にとって下さり、ありがとうございます」とだけあった。
しかし、振込用紙に「今回のお便りは、ダイレクトメールを取り扱う会社の名簿をもとにお送りしております。」と書いてあった。
どこかで自分の住所氏名が名簿化されており、それをもとにダイレクトメール会社から送られてきたのだった。(確かに、医師団にしてみるとこれしか方法が無いのかも・・・)

自分が「国境なき医師団」を知ったのはいつだっただろう。NHKで(1999年4月25日に放送されたという)「課外授業 ようこそ先輩『戦争を学ぶ 命を考える』貫戸朋子」という番組の再放送を見た時だった。この番組の印象は強烈であった。
今、ふと貫戸さんのその時の言葉を思い出した。
確か、授業では「戦争をしている国の人達に、感情を移入して考えろ・・・」と言っていたような・・・・
そして、「(国境なき医師団では)お金は、留守をしている間のアパートの家賃位しか貰えません・・」といった話をしていた。(記憶が好い加減だが・・・)
それでも自分の命の危険を冒して、世界の紛争地帯に、子供の命を助けに行く・・・。
正直、ここに自分とは異質の、自己の理念のもとに働く人が居る・・・・

国境なき医師団憲章

国境なき医師団は
苦境にある人々、天災、人災、武力紛争の被災者に対し
人種、宗教、信条、政治的な関わりを超えて差別することなく援助を提供する。

国境なき医師団は
普遍的な「医の倫理」と人道援助の名のもとに、中立性と不偏性を遵守し
完全かつ妨げられることのない自由をもって任務を遂行する。

国境なき医師団のボランティアは
その職業倫理を尊び、すべての政治的、経済的、宗教的権力から完全な独立性を保つ。

国境なき医師団のボランティアは
その任務の危険を認識し国境なき医師団が提供できる以外には
自らに対していかなる補償も求めない。

このblogで「国境なき医師団」の解説をするつもりはないが、この(普通は見ないで棄てる)ダイレクトメールは、自分の何かが変わる切っ掛けになるかも知れない・・・?
(ノー天気に、オチャラけていてはいけない世界がここにある・・・)

最近自分で、世界の中で平和ボケの日本の殻の中に閉じこもっていて良いのだろうか・・・。日本だけ、平々凡々の平和な生活を享受していて良いのだろうか・・・。日本が何か世界に向かって出来ることは無いだろうか・・・と漠然と思っていたが、その解の一つが、ここにあるのかも知れない・・・・。

まあこれも縁なので、送られてきた振込用紙で幾らかの寄付をしてみよう。
(正直これは、自分の歴史にとって非常に珍しい行為なのではあるが・・・)

「国境なき医師団」のHPに、寄付の効果が書いてある。これもまた強烈だ・・・・

*10,000円でできることの例:
外科手術用麻酔キットを8人分購入できます。
およそ250人に予防接種を行うため必要な医療機器を購入できます。

*5,000円でできることの例:
避難民に毛布を8枚提供できます。
避難民3,000人に清潔な飲料水を10日間供給できます。

*2,000円でできることの例:
避難民100人に緊急栄養食を提供できます。
呼吸器系疾患に苦しむ子ども1人に抗生物質を用いた治療を行うことができます。 

しかし長い人生で、一方的に送られてくるダイレクトメールに感謝?したのは、初めての経験であった。自分が、何かに対し、何が出来るか・・・を考える良い切っ掛けを与えてくれた。
とにかく世界は広いのである。そして人の考え方もまた・・・・。

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