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2007年6月 1日 (金)

「エムズの片割れ」の1才の誕生日

昨年の6月1日に、このblogをスタートして、とうとう1才の誕生日を迎えてしまった。
この1年で書いた記事が 183本、コメント数 39、トラックバックが 31、そして累計アクセス数が 15,730件・・・・。これには、本人もビックリ・・・・

よくもまあ書くことがあるものだ。と同時に、よくもまあ沢山の“誰かさん”がアクセスしてくれたものだと感心・・・
「毎日書くぞ~」ナンテ、“とらわれる”ことだけは避けよう・・・・、というスタンスで来たが、フト思うと、正直かなり「とらわれている」な~・・・
しかし、最近は書くことがなかなか面白い。どこで誰が読んでいるかは全く見当がつかないが、それには関係なく書く、勝手気ままな備忘録である。そしてまた、blogとはどうも自己満足の世界そのもののようだ。何となく世界に向かって叫んでいるような良い気分になってしまって・・・・・・
還暦を前に、フト思い立って書き始めてみたワケだが、どうもはまってしまった??

最近、いよいよ自分の周囲で「定年・退職」に関した話題が多くなってきた。
今までサラリーマンをしていた皆がそろそろ卒業を迎え、今までは「**会社」という固有名詞の付いた別々な世界で暮らしてきたのが、定年という共通的な転機を境に、今までの社名から解き放たれ、「退職後はどうするのか・・・」という共通の話題ひとつに集約されて、一挙に皆が同類化する。そして皆の心は昔に帰る・・・・。(だから、卒業後初めて中学校のクラス会を計画したら、8~9割も出席するというのでビックリした・・・ナンテいう話も聞く)

今日、昼に兄貴と会ったが、その時にこんな話をした。
「今、ある本を読んでいるが、論じている視点が高い。世界が広い。サラリーマンの我々が今まで生きてきた世界は会社の中だけ。それで済んできた。別に地球の裏側の事件を知らなくても、会社の中では生きてこられた。だから、住んできた世界が狭い。しかし(今自分が凝っている)哲学者の中村元は膨大な著作を残したし、松本清張も沢山の小説を残した。司馬遼太郎も・・・・。それに比べて、我々は生きた事で何か残せたものがあるのだろうか? 何もない・・・。後に残る人に何も残せていない・・・」
「それは我々が凡人だということ。そもそも頭の構造が違うのだろう・・・」
「でも、少なくても生きてきた世界が狭かったと気付いたことで、色々な本も読むようになったし、価値観の違う人とコンタクトする機会も得た。これから死ぬまでの間で、いかに非日常の世界(今まで住んできたとは別の世界)に入って、少しでも広い世界を知る事が出来るかだ・・・(実はこれが一番苦手なのだが・・・)。もちろん、後世に残せるものを今更探すのは無理だが・・・」

とにかく世界は広い。最近特に本屋に行ったときに感じる。

P10000051_1 P10000061_4  

この写真は「オンシジウム」という花だそうだ。まるで踊り子に見える。(九州に赴任している下の息子が、母の日に送ってきた)
なかなか面白い花なので、新しくカミさん用に買ったデジカメで試写した1枚である。(「人畜無害」の話題も良いものだ)

実はカミさんがせっせと手入れをしている自宅の庭も、今まで気にしたことも無かった。しかし上の写真の花のように、少しでも今までの自分の世界から脱して、見る世界を広げていきたいと思うこの頃ではある。(まったく自信はないが、まあせっかくこの世に生を受けたのだから、会社以外の世界を知らないで終わるのは勿体ない?)

その一助がことによると、このblogかも知れない。繰り返すが、このblogに、“今日は何を書こうかな・・・”と頭を巡らすのが楽しくなってきたこの頃である。
それをも励みに、まあ、あまり力まずにこの「エムズの片割れ」もこれからも続けていこうと思う。(なるべくカミさんにバレないように・・・ =書きたいことを自由に書くために)

まさに“自己満足の備忘録”としての「エムズの片割れ」だ。
(そのうち自分用の“たった1冊の本”にでもまとめようかな~・・・・)

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コメント

五日ほど前に貴「エムズの片割れ」に遭遇しました。実にマルチで面白い。mp3の多いさに魅力を感じた。全部眼を通したくなった。
コンテンツの全体像・構成を掴むのに戸惑った。

小生 73歳の千葉県我孫子市に住む独居老人。
一年半年前からの肺癌患者。
旅立ちの準備を出来る範囲済ませたので、毎日が退屈している。
何故だか、お迎えが予定より一年遅れており、NHKラジオとパソコンで過ごしている。
貴殿同様「ラジオ深夜便」が子守唄。
そんな私にとって貴殿のHPは実に有用です。

中村元先生の「般若心経」 伊藤比呂美さんの「読み解き般若」等を聞きました。
失礼とは思いましたが、貴重なのでmp3録音して、ウオークマンに入れて、保管し聞いております。有難う御座います。
その他、懐かしいmp3も多く、がん難民船の乗客には最高の贈り物です。

どちらで、どのようにしてお過ごしの方か存じませんが、大変なマルチ人間で、趣味・教養豊かな方と存じますれば、ご挨拶をせねばと思い感謝の気持ちを贈らせていただきます。

【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。肺がんでもこの達観さ・・・。その精神力にビックリです。自分など、がんと言われただけで自我を忘れて失神するのは確実・・。
当サイトも、始めてから4年半になりました。半年ごとに本にしているのですが、それも7冊になりました。記事の数は1200余。コンセプトは、“サラリーマンリタイア後はどうしよう・・・”。もしおヒマなら、あっちこっち覗いて頂けると、色々書いています。暇つぶしにはよろしいかも・・・。


投稿: 田中久雄(柳風) | 2010年10月22日 (金) 10:16

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