通信型受信機~紅顔の少年の憧れ
これらは、昭和30年代に発売された、TRIO製の通信型受信機である。30MHzまでカバーしているオールバンド受信機。これらの写真を見ると、今でも心がうずく・・・・・
小学校高学年の頃、無線に憧れ、鉱石ラジオを買った事を皮切りに、「ラジオの製作」「初歩のラジオ」といった雑誌を片手に、真空管のプラグイン受信機(コイルを差し替えて受信バンドを選ぶ)を自作し、海外の日本語放送を聞いた。
アンテナは家の屋根に乗ってエナメル線を張る。(生涯に一度だけ蜂に刺された事があったが、この時だ)
そして海外の放送局に受信レポートを出す。そうすると『ベリカード」とかいうのが送られてくる。これを集めたものだ・・・
今でも覚えているのは、英BBCからビッグベンの写真のソノシート(紙のレコード)が送られてきた。再生するとビッグベンの鐘の音が聞こえた・・・。これには感激した。
それから、確かラジオオーストラリアも良く聞こえた・・・
それからハム=アマチュア無線に憧れた。そして夢に出てくるくらいに憧れたのが、TRIOの9R42Jおよび、その後継である9R59だったのである・・・・。(上記の写真はネットから拝借~スミマセン・・)
もちろん子供で買える訳もなく、カタログを眺めては『いつか買うぞ・・・・』と、カタログと一緒に寝たものだった。
『中学に入ったらハムの免許を取るんだ・・・・』と思っていたが、高校受験で忙しく、取れなかった(言い訳・・・)。高校に入ると、オーディオ(AMP作り)と大学受験で忙しく、これまた取“れ”なかった。
大学に入ったら、ハムよりもオーディオ(と麻雀?)に忙しく、またまた取“ら”なかった。
そして、会社の独身寮に入って初めて、ハムをやっている人が周りに現れた。
ここでやっとオミコシがあがって、ハムの免許を取る気になった。
当然「電話級アマチュア無線」の国家試験は満点。
コールサインが欲しい。しかし試験に受かっただけでは取れない。でも、機材を買って電波を出すかというと、既に興味を失っていた。
エエイッと、寮の隣の部屋の奴から、送受信機のデータだけ貰ってコールサインの申請をした。(40年前で、もう時効なので白状・・・)
そして貰ったコールサインが「JJ1KYW」。とっくに失効しているが、ネットで調べてみたら誰も使っていなかった。
結局買えなかったTRIOだけれど、憧れの受信機・・・。
この写真を見ると、心がうずき、手に入らなかっただけに愛(いと)しい・・・・
(もしこれが女性だったら、初恋なのかな・・・?。しかし、手に入らなかったからこそ『美しい想い出?』になっているのかも・・・ ~今のカミさんとは大違い・・・!?)
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コメント
私の方がちょっとマシかな?
昨日の『粗大ゴミ』の日、八重洲送信機と受信機等を
出すつもりで、土間に用意はしたけど出さないでもう少し
一緒にいる事にした。
コールサインは既に別の人に割り当てられてしまった、
JA1、別の人に割り当てられたのを知って急速に興味は
無くなったけど、思い出は写真と電鍵と残ってしまった
QSLカード1枚を残して置けば良いと腹くくったのに、
まだウジウジと残骸を持ち続けようとしている自分が
居る。
中学生や小学生の坊やでゲルマニュームラジオ作って
みたいと言う子が現れるかもしれないし。
【エムズの片割れより】
JA1とは老舗ですね。スゴイ!
近所を散歩すると、大きなアンテナを備えた家が結構あります。近くの多摩川土手にも、大きな逆L型アンテナを備えた家もポツンと・・・。
昔は「ラジオ製作」が趣味の子どもがたくさん居ました。秋葉原の部品街も活況でした。
今の子どもたちに望むべくもありませんが、出来たら電子部品の組合せを楽しんで欲しいものですね。
投稿: Syu(chan) | 2018年5月13日 (日) 09:17