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2007年4月14日 (土)

エライお坊さんの人間臭さ

偉い?お坊さんも結構人間臭いんだな~・・・というお話。
ひょんな事から「大法輪」という雑誌の5月号を買った。
その巻頭法話に真宗佛光寺派宗務総長 大谷義博氏の「賜る信心」というコラムが載っていた。
巻頭に出てくるのだからかなり偉いお坊さんなのだろうが、結構人間臭く、面白かった。曰く・・・

「・・・・何を信じれば生きていけるのか。・・・答えは一つ、わが身、わが心を信ずる以外に道は無いのではないか。
数年前・・・・、近所のJ病院に行くと採尿を求められ。紙コップを渡すなり医師はひどい血尿だという。即座に腎臓、膀胱のレントゲンを撮りたいということでX線室に移動、原因は即断できないが、かなり大きな腫瘍らしき陰が見える。そこから出血している可能性が考えられるとの診察、直ちに入院を勧められた。・・・・・何がなんだか分からないまま、入院患者に早変わり。
こうなると癌と直感し、悪い方に悪い方に考えてしまうものだ。今まで聞かせてもらい、お伝えもしてきたつもりのお念仏の教えはひとかけらも出てこない。すべてを失ったような言いしれぬ脱落状態に陥った。投薬もなく一切の治療も施されないまま一ヶ月の検査入院を余儀なくさせられた。担当した三人の医師の共通した結論は一過性のものと判断、腫瘍も何も見あたらないと診断が下った。
こうした体験を通して、あらためて仏語の「無有代者(むうたいしゃ)」という誰にも代わってもらえない事実を受け止めざるを得なかった。」

「・・・話は変わるが、私は年末になると必ずと言っていいほど宝くじを買うことにしている。おもしろいことに、買ったとたんに今まで静かであった心がざわめき出すのだ。・・・・今年は、もしや当たるかもしれん。その予測がよぎるやいなや、頭の中はもう使い道を考えているのだ。
まず秘密にする事を前提に使途の項目を列記しながら迷い始める。買い求めたというだけで様々な煩悩が際限なく広がっていく。勝手な想像と分かっていながら止まらないところがお粗末ながら私の心だ。・・・」

これは面白い。
エライお坊さんも何のことはない。我々と同じではないか・・・・
(仏教は心の平安を目指しているように思えたのだが・・・)

自分など、“心が乱れる”ので株はやらない。宝くじも同じで、最近は買わなくなった。
自分の方が、よっぽどお坊さんらしいな・・・・と思った。
(もっとも真の理由は、資金が無いためかも知れないが・・・。まあ良いだろう)

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