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2007年2月 7日 (水)

「カトリック」と「プロテスタント」の違い

図解 世界の三大宗教―比べてみるとよくわかる! 」という本を読んでいる。この本で、「カトリック」と「プロテスタント」の違いが分かってきたような気がする。まさに「目から鱗」のような・・・・

以前から何となく知りたいな・・・と思っていた事のひとつに、世界の宗教の違いがあった。イスラム教とキリスト教、そしてカトリックとプロテスタント・・・・
言葉は知っていても、中身は全くの素人。それが何となくこの本で分かったような・・・・
自分でビックリ?したことを書いてみる。

・キリスト教はBC10世紀のユダヤ教からの流れだが、1054年にカトリック教会と東方正教会(ロシア正教会・・・)に分かれ、1517年にカトリック教会の腐敗にマルティン・ルターが抗議したことから宗教改革が起こり、プロテスタントが成立したという。

・カトリックは、「聖書」と「伝統」を重んじて、祈祷書に則った儀礼的な礼拝を行う。ペテロの後継者であるローマ法王を頂点とするピラミッド型の組織で、全教会が統一した活動。教会を運営するのは「神父」で、神父は独身の男性。罪を犯した人は神父に懺悔し、その指示に従って祈りや奉仕活動を行う。地域は、イタリア、フランス、スペイン、フィリピン、韓国、中南米等。

・プロテスタントは、「聖書」の信仰が中心。「神の恩恵に対する信仰」のみによって救われる、としており、修道院での厳しい修行や儀式などは重視されていない。また「神のもとではみな平等である」という考え方から、上下関係はなく、各教会が独自に運営。聖職者は「牧師」」と呼ばれ、妻帯者でも女性でも構わない。懺悔の習慣もない。地域は、イギリス、アメリカ、ドイツ、北欧、スイス、オーストラリア等。

・カトリックでは離婚は認められていないが、プロテスタントでは婚姻に神の恩寵が下るとはみなしていないため、離婚、再婚ともに認められている。(だからアメリカでは離婚が多いのか・・・)

・イエスは、30歳頃ヨルダン河のほとりで洗礼者ヨハネに出会い、神の国の到来が近いことを告げられた。それから宣教活動を始めたが、33~35歳の時に、ユダヤ教の祭司と官憲があらわれて、逮捕する。逮捕の理由は、イエスが「神の子」「ユダヤの王」と自称したこと。支配階級の人々はこれを「ユダヤ人によるローマへの反乱」と見なした為。見せしめのために十字架で処刑。よってイエスが布教していた期間は、わずか3~5年にすぎない。

・エデンの園で「善悪を知る木の実」を食べたアダムとイブに、神は罰として女性には産みの苦しみを、男性には労働の苦しみを与え、その罪はその子孫である私たち人間全員が負うことになり、それを原罪という。そしてイエスは、全ての人類の罪を背負って十字架で死んだ。つまり私たちの罪を「肩代わり」してくれたのである。

・キリスト教の終末思想は「新約聖書」の巻末にある「ヨハネの黙示録」にあり、イエスが死後3日で復活して昇天したあと、イエスと殉教者が生き返って統治する「千年王国」が訪れるとしている。神の慈愛に満ちた幸せな時代が1000年も続くという。
そして神は全ての死者をよみがえらせて天国へ行く者と地獄に落ちる者とに振り分ける。これが「最後の審判」である。審判が終わると、新しい天地があらわれ、人種、民族、言葉の異なる無数の魂は、イエスからの愛を受けながら、この神の国で永遠の命と幸せを手にするのだという。(以上「世界の三大宗教」より)

今まで見聞きしていた断片的な言葉が、何か頭の中でつながったような気がした。
大学でもカトリック系とプロテスタント系がある。TVを見てもヨーロッパの修道院の生活が出てくる。オーストリアでもカトリックの尖塔の教会があった。
なるほど、そのような歴史経過があったのか・・・
漫然と見ていたTVのドキュメンタリーも、これからは見る目が変わるぞ・・・・

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