NHK「五木寛之 21世紀・仏教への旅」が素晴らしい
待ちに待ったNHKハイビジョン(BS103ch)「ハイビジョン特集 五木寛之 21世紀・仏教への旅」が始まった。
今日は連日5回放送の第一回「ブッダ最期の旅 インド」だった。
ブッダの死に至る最後の旅の道を、五木寛之氏がカメラと共にたどる。
ブッダの最後の場面は、色々な経典で見聞きしてはいたが、現実にハイビジョンカメラがその道を辿って、遺跡を巡る画像は圧巻。(70才を越える五木氏は、体力的にだいぶん厳しかったらしいが・・・)
五木氏の片手には、岩波文庫の「ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経」。これは中村元氏がパーリ語から訳したもの。
そのブッダの言葉が、番組の随所に散りばめられ、また女性アナウンサーのしっとりとしたナレーターも素晴らしい。(女性アナは“高橋美鈴アナ”とあった)
しかしこの番組は、自分にとっては「ブッダ」「五木寛之」「中村元」と3拍子そろった番組だった。
内容も良く分かり、品位があり、いわゆる上質の番組だ。この様な作品は、NHK以外では到底出来ないだろう。
(この様な番組を見ると、受信料は決して高くは無いな・・・と思ったりして・・・.。~何を隠そう、実は我が家もNHK不祥事抗議組で、しばらく銀行引き落としを中止していた時期があったのだ)
おかげで、家中の3台のHDDレコーダに録画してしまった。
1台分はDVDにムーブして宝にしておこう。番組の内容に深みがあるため、何度でも見ると思うので・・・・。(それはそうだ。言葉がブッダの言葉なので、そう簡単には理解できない・・・)
明日からも楽しみだが、やはり中村元訳の「ブッダ最後の旅」という本は、自分も読んでおかなければ・・・・と思った。(ますます中村元氏にのめり込む事になるが・・・)
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コメント
エムズの片割れさま、こんにちは。先日トラックバックを送りました雪月花です。コメントを頂戴してとてもうれしかったです、有難うございました。ごあいさつが後になりまして申し訳ございません。
昨夜が番組の最終回でしたね、ご覧になっていかがでしたか。番組のインタビューの中で、「前向きな気持ちで自力を信じて病と闘う」という米国人の医者の言葉は、まさに強国アメリカを代表するような意見で五木さんも苦笑されていましたけれども、今後あのアメリカにも仏教が根付いてゆくでしょうか。
1月4日の貴記事の中村元氏の言葉も読ませていただきたいへん勉強になりました。わたしもぜひ『ブッダ最後の旅』は読んでみます。なんといいましても、ブッダこそ仏教の祖なのですから、これを知らずして仏教を語るなと反省しております。
エムズさんはかなり仏教にお詳しい方のようです。今後もこちらでいろいろと教えてください。
またうかがいます。よろしくお願いいたします。
投稿: 雪月花 | 2007年1月12日 (金) 14:32