機械にも魂(生命)はある?
自分は、(勝手に)機械にも魂(意志の力)が存在すると思っている。
4年半前に買ったノートパソコン(dynabook T3/480CME)が昨夜壊れた。ハードディスク(HDD)の故障である。
このPCは、1年前に新しいのを買ったので、現役は引退したものの、今度はデジタルラジオ(衛星CS放送)の録音という専用の仕事を任され、それまでの“時々使う”立場から、“連続運転”というハードな仕事に変わり、いつ寿命が尽きるかと心配だったが、昨夜とうとう音を上げた。
ここ一日二日、連続録音している筈が途中で止まってPCが固まっているので、おかしいな・・・と思っていたが、再立ち上げをしたらHDDがカタカタと音を立て始まった・・・。ヤバイ。
それでも何とか苦しげにWinを立ち上げて・・・と思っているうちに、また固まる・・・・。
もうトシだろう、と諦めようとしたが、完全ダウンという訳でも無い。エラーのブルーの画面が出たり、色々と見たことの無いようなエラーメッセージが出るが、強制的に電源を切って再投入すると立ち上がる“事もある”。このままではデータを消さないとヤバイ。データも一応はバックアップしてあるが、念のためにもう一度・・・と思ったり・・・。
それで、最後の力を振り絞って貰うことにして、大事なデータ順に外付けHDDに落とそうとした。しかしこれも完全ではなく、途中で力尽きた。
最後にはデータの消去。ヤバイデータは何とか消せた。メールのデータ消去も時間が掛かったが何とか消せた。途中何度も休みつつ、何度も再立ち上げを繰り返しつつ・・・。
そして何とかごみ箱を空にして個人情報を消せたのが、午前2時を回った頃・・・・
HDDはカタカタと音を立てながらも、よく頑張った。
さーて、このPCは棄てて、録音専用のノートをもう一台買おうかとネットで調べると、やはり5~6万はする。どうしようかと・・・・
今朝になって電源を入れると、一晩寝て疲れが取れたせいかHDDも静かに何事も無かったように立ち上がる。バックアップを諦めたデータもあったのに全部消してしまった・・・と残念に思ったり・・・
それから“東芝PC工房”とやらに電話して聞いてみると、一般市販品のHDDを取り付ければリカバリCDで生き返ることを知り、このPCも、もうひと頑張りして貰うことにした。
近くのPCショップに聞くと40Gで1万円という。これで決まり。
午後買い物の帰りにHDDを買って、夕方からムキになて手術。HDDはビス2本で簡単に取り替えられたし、再セットアップも、前にやったのと同じ。まさに臓器移植だ。そして夕飯前には各種デジタル録音用のフリーソフトも入れて、立派に生き返った。
倒れたのが休日、という好条件から、1日も経たない内に現役にカンバックできた。
想えば、前に会社のPCでも同じ様なことがあった。
ブルーのHDDエラーの画面が出てきた時は、こっちの人間側が固まってしまった。タカをくくっていたので、何のバックアップも取っていなかったため、さすがに青くなった。それどころか、頭が真っ白になった。まさに神さま仏さまである。
その時も、奇跡的にセーフモードで立ち上がり、データをサーバーに移すことが出来た。死の前の最後の頑張りである。そしてバックアップが終わるとHDDがばったり・・・。
この時も“機械にも生命(魂)がある”と思った。頑張れ!と念じれば応えてくれる・・・・。
話替わって、我が家でいつも話題になるのが「ガス給湯器」である。パーパスのTP-FQ2160RMというものだが、家を建てて以来18年間、まったく故障が無い。自分も設計屋の端くれだが、これは素晴らしい。もし壊れても、必ず同じメーカの物にしようと、心の(金の)準備は整っているのだが、老骨むち打って音を上げない。
しかも偉いことには、自分で自分を修理する。
つまり時たま、「ええい!こんなに汚くてはやってられん!」と急に室外機がボコボコと大きな音を立てる。ビックリして電源を切るのだが、その後に給湯器の内部の湯垢が大量に湯船に出てくる。そして勝手にきれいになって、また頑張っている。
このように人間を当てにせずに、自分で頑張る姿には敬服する。
よってこの給湯器も、人間の意志で(本人(?)がギブアップする前に)取り替えては失礼だ、という事になり、自ら表明するまではこのまま使い続ける事にしている。
つまり、我が家では「機械や物にも魂(意志力)がある」と思っている。
昔から、人々は自然の驚異に対して、“万物に神が宿る”としたが、我が家の色々なものにも、事によったら神が宿っているのかも・・・・?
(しかしSONYのベータVTRは、昔の記録をDVDに落とす間もなく勝手に退陣した。SONYの機械には神が宿っていないのか・・・・?~20年も前の機械だから仕方がないが・・・)
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