立川でモ-ツァルトのレクイエムを聴いた
今日、親戚(と言っても、貰った犬の“実家”だが・・・・)からS席のチケットを貰い、立川市市民会館でモーツァルトのレクイエムを聴いた。
<指揮>柳澤寿男 <ソプラノ>大岩千穂 <アルト>永井和子 <テノール>高丈二 <バリトン>稲垣俊也 <管弦楽>日本フルハーモニー交響楽団 <合唱>祝年にモーツァルトを歌う会(合唱指揮:市瀬寿子)
曲は、モーツァルトの交響曲第41番“ジュピター”と「レクイエム」。
何と言ってもメインはレクイエムだが、合唱は「祝年にモーツァルトを歌う会」という、このコンサートのために結成されたという合唱団。
席が何とも凄かった。一番前列の中央。指揮者とコンサートマスターが前方2メートル。まさに目の前。相撲で言う「砂被り」席だ。よって、いわゆる“指揮者の位置でナマのオーケストラを聴けた”貴重な体験・・・・というわけだ。
オーケストラの音のバランスからすると最上とはいえないが(やはりヴァイオリンが強い)、音が途切れたときに、指揮者の服の擦れ合う音が聞こえ、コンサートマスターのヴァイオリンの弓から、数本の毛が切れて、それを曲の合間に取る仕草が見える。また楽章と楽章の間で、指揮者が手を下ろしたとき、指の屈伸運動?(結んで開いて・・)をしているのが見える。
ホールの後ろだと、直接音よりもホールに反響した間接音が主になるが、最前列だと全てが直接音。
自分にとってレクイエムは最も好きな曲の一つだが、合唱・独唱があるためか、なかなか聞く機会がなかった。04/12にサントリーホールで大賀典雄指揮を聴いたのが初めてで、今日は2度目。
特に印象に残ったのが、楽章間の静寂。150人の合唱団とオーケストラが、一糸乱れぬ演奏で、楽章がスパッと終わると全くの静寂。少し置いて、指揮者が動くと緊張が解ける・・・。かなり訓練を積んだ合唱団らしい。
この合唱団も男声は女声の半分。どの合唱団も同じだが、これから団塊の世代が野に下る?と、様相も変わって来よう・・・
ところで、言うまでもなく「レクイエム」は、日本語で言うと「死者のためのミサ曲」。それなのに、この合唱団の上から3段目中央の男性は、なぜか終始楽しそうに歌っていた。
どうもそれが気になり、ついついその人の顔を覚えてしまった・・・・。
(この曲はモーツァルトが死の床で最後に作った悲しい未完成曲!なのだ・・・・)
ともあれ自分もそのうち、ぜひこのレクイエムをオーケストラと一緒に歌ってみたいものだ。
素人が歌える機会はなかなか無いのだが・・・(30数年前に、外山雄三で第九を歌った経験はあるものの・・・)
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コメント
般若心経を読ませてもらっています。立川でレクイエムを聴かれた、とのタイトルを見ましたので、立川在の小生は思わず寄り道をしました。モーツアルトが絶筆したところをつい最近まで「罪ある我らを裁くために神の塵の中より蘇り給うその日こそ我らの涙の日である」と納得していたのですが、「主がさばくために、我らが塵の中から呼ばれるその日こそ・・」とのテロップを見て、反省しています。般若心経の理解は難しいと思いますが、お経の斉唱は美しいと思いました。
投稿: 植松樹美 | 2010年5月 7日 (金) 18:55
植松さん
コメントありがとうございます。
心経も難しいですが、レクイエムの歌詞も難しいですよね。
しかし、般若心経とレクイエムとの対比とは・・・、なかなか面白いですね。
投稿: エムズの片割れ | 2010年5月 9日 (日) 22:07