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2006年10月18日 (水)

「般若心経」勝手帖-03 全文

(本来は最初に記すべきだったが、)念のため「般若心経」の全文を挙げておきます。
読み方は、自分が今読んでいる読み方を記した。これは自分が覚えた時に聞いたCDの読み方そのもの。
(手本にするべく色々なCDを聞いたが、ひろ さちや著「ポケット般若心経」に付いていたCDの「高野山金剛峯寺76人の専修学院生による読経」が自分に一番フィットしたのでそれを手本にした。
この録音は、朗々としていて響きが良く、聞いていて心が安まるので何百回聞いたでしょう・・・)
ついでに、般若心経の録音をひとつの「合唱曲」と捉えて、数十種類聞いた体験から自分勝手な評論をひとこと。
各録音で一番大きな違いが“読経者の人数”による違い。
当然一人だとその人の個性がそのまま出るが、その人の息継ぎのタイミングが、何度か聞いていると気になってくる。一緒に合唱する時、自分の呼吸のタイミングと合わない・・・。
数人だと息継ぎが平均化され、読経のスピードは一定で流れるものの、CDによっては読経者がそれぞれ勝手な高さで読経する場合があり聞きにくい。
それに対し、全員が同じ音程で唱えているCDは聞き易い。先の76人の大合唱は、まさに斉唱であり非常に聞き易い。
少し聞いてみよう。

<般若心経の読経~高野山金剛峯寺の専修学院生による>

*日本のお経は、漢訳したものをそのまま使っているという。

とすると、中国のお坊さんも、読経では日本と同じ読み方をするのかな?
上記の本に付いていたCDには、サンスクリット語での般若心経が入っていたが、いちど中国の人の般若心経の読経を聞いてみたいものである。我々の読み方とどう違うのかを知るために・・・・

   ぶっせつまーかーはんにゃーはーらーみーたーしーーんぎょー
「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」

かんじーざいぼーさーぎょーじんはんにゃーはーらーみーたーじー
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

しょうけんごーうん かい くー どー いっさい   くー やく
照見五蘊皆空度一切苦厄
しゃーりーしー しきふーいーくー くー  ふー いーしき
舎利子色不異空空不異色
しき  そく  ぜー くー くーそく ぜー しき
色即是空空即是色
じゅーそーぎょーしきやくぶーにょーぜー
受想行識亦復如是
しゃーりーしーぜーしょーほーくーそー
舎利子是諸法空相
ふーしょーふーめつふーくーふーじょーふーぞーふーげん
不生不滅不垢不浄不増不減
ぜーこーくーちゅーむーしきむーじゅーそーぎょーしき
是故空中無色無受想行識
むーげんにー びーぜっ しん にー
無眼耳鼻舌身意
むーしき  しょーこーみーそく  ほー
無色声香味触法
むーげんかい ないしー むー いーしきかい
無眼界乃至無意識界
むーむーみょーやくむーむーみょうじん
無無明亦無無明尽
ない しー むーろー しーやく むー ろー しー じん
乃至無老死亦無老死尽
むーくーしゅーめつどー
無苦集滅道
むーちーやく  むーとく いー むーしょーとっこー ぼーだいさっ たー
無智亦無得以無所得故菩提薩捶
えーはんにゃーはーらーみーたーこーしんむーけーげー むーけーげーこー
依般若波羅蜜多故心無罫礙無罫礙故
むー うー くー ふーおんりー いっ さい てん どーむーそー
無有恐怖遠離一切顛倒夢想
くーぎょーねーはんさんぜーしょーぶつえーはんにゃーはーらーみーたー
究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多
こー とく  あー のく  たーらーさん みゃくさんぼーだい
故得阿耨多羅三貌三菩提
こーちーはんにゃーはーらーみーたー
故知般若波羅蜜多
ぜーだいじんしゅーぜーだいみょーしゅー
是大神呪是大明呪
ぜーむーじょーしゅーぜーむーとうどうしゅー
是無上呪是無等等呪
のーじょーいっさい くー  しん じつ ふーこー
能除一切苦真実不虚
こーせつはんにゃーはーらーみーたー
故説般若波羅蜜多
しゅうそくせつしゅーわつ
呪即説呪曰
ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー
羯諦羯諦波羅羯諦
 は    ら   そーぎゃーてーぼーじーそ    わ   かー
波羅僧羯諦菩提薩婆訶
はんにゃーしんぎょー
般若心経

(関連記事)
サンスクリット語、中国語、韓国語の「般若心経」

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コメント

専修学院生による読経をイヤーホンで聴きながら、すぐ下の文字を辿りながら、自分なりの「読経」を始めました。それにしても、院生の読経、息継ぎを感じさせないのには参ります。がんばります。写経も始めました。今、ここに来て、少しでも、平穏が欲しくて。

【エムズの片割れより】
この読経は聞いていて心地よいですです。一人の読経は息継ぎが気になるが、これはそれがないので・・・。

投稿: 三山sanzan | 2010年10月 8日 (金) 17:30

拝見させて頂き有難う御座いました!
般若心経は、「空」と「無」の解釈により、異なる解説が多いです・・・
真言にしても、ダライ・ラマ法王の法話には

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
 往け(資糧道)! 往け(加行道)! 見道に往け! 修道に往け! 悟りを成就せよ(究竟道)!
 (この真言解説は、ダライ・ラマ法王の法話を通訳されたものです)

様々な情報を、そのまま噛み砕きもしないで、鵜呑みの様な事はしない方が好いですね・・・
鵜呑みにすると、その時点で思考は停止しますし、思考が停止すると、新たな発見や誤りなどに気付けなくなります。
疑問を以て見るのは悪い事ではなく、見極める為にも疑問を以て対処する事が肝要では・・・  合掌

投稿: 大橋 成好 | 2021年2月 3日 (水) 14:36

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