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2006年8月19日 (土)

ウィーン楽友協会大ホールに行った

8/16、ウィーンの楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール=別名“黄金のホール”)に行った。202420
(今回の旅行ツアーに入っていた音楽会だが、まさか楽友協会ホールとは・・)
元旦にTV中継される、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートが開催されている場所であり、何よりも自分も子供の頃からレコード録音で馴染みのホールである。

席は中央やや後方(17列目中央。天井のシャンデリアで言うと前から4つ目のシャンデリアの真下だった)

第一印象は、とにかく小さい。座席数1680というから、NHKホールの3677や東京文化会館2300、サントリーホール2000と比べても圧倒的に小さい。220851 (しかも最後方には、何と立ち見席がある)

それにホール全体が、異様に黄金に輝いている。照明が電灯色の黄色であり、壁等の装飾が全て金であるため、カメラのホワイトバランスが追い付かない。上記の全体写真は電灯色モードで撮ったもの。

それと、何と装飾が煌びやかな事か。ホールの天井、後方、サイドを撮ってみた。(カメラのホワイトバランスは手動で合わせた)
ヨーロッパの中世の建築物と同様に、絢爛豪華な彫刻で満ち溢れ、良いか悪いかは別にしてとにかくスゴイ・・・。

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肝心の音だが、正直良く分からなかった。
30人規模のウィーン・モーツァルト・オーケストラの演奏だったが、会場の(黄金の)雰囲気に飲まれたか、18世紀の団員の服装に飲まれたか・・・、格別良いとも・・・・。
ただ、一人しか居なかったコントラバスの音が良く聞こえた事は確か。

演奏会その物はまさに観光用で、観客はほとんどが団体観光客。
オーケストラの隣の席も、中国?のカジュアルな団体客。
写真・ビデオ撮影も禁止されていないとの事で、演奏中もフラッシュがパチパチ。ビデオ撮影も堂々と・・・。(日本では考えられないが)
演奏中も照明はそのまま。日本では、演奏中は会場の照明を落とすが・・・・

しかし、今回の初めてのヨーロッパ(=オーストリア一周)旅行で、最も印象に残ったのが、このコンサート・・・では無くてムジークフェラインザールの会場ではあった。
今後、今回のように出合い頭?(=フェラインザールとは全く予想していなかった)のコンサートではなく、ウィーンフィルのチャンとしたコンサートをこのホールで聞くことはあるのだろうか?いや無いな・・・

*一緒に行った人が、ザルツブルクでザルツブルク音楽祭に来ていたウィーンフィルを聞いたという。前々から予約を頼んでおき、ザルツブルクに居た8/12pmしかチャンスが無かったが、3日前に空席があると分かり、聞いたという。日本円で1万円チョットとか。
ホンモノを聞くには、それなりの努力と語学力が要るといういうことだ。

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コメント

はじめまして mbird といいます。

music bird でいつも録音しているものです。良く収録場所で「ウィーン、楽友協会大ホール」と書かれていたので、どんなところだろうと、web検索をしたところ、この記事に行き当たりました。内部の写真、また記事で雰囲気がわかりました。ありがとうございました。

ところで、ウイーンにいってらっしゃったのですね。他の記事も面白そうなので今後読ませてもらいます。

ちなみに、music birdで「ワールド・ライヴ・セレクション」というライヴ番組最後の放送となった、「ワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会」で今年の2006年4月23日に収録したとありました。(放送は10月28日22:00~24:00)

投稿: mbird | 2006年10月29日 (日) 06:57

お便りありがとうございます。
music bird は小生も聞いています。
PCMの音は素晴らしいですね。もっとも小生は歌謡曲が主ですが・・・

ムジークフェラインザールはとにかく小さいのでビックリしました。
日本の大ホールに行き慣れている我々は、これで採算が取れるのかと心配したりして・・・

子供の時からの夢のウィーンでしたが、印象は少々残念でした。
ドイツ語、せめて英語が堪能だったらウィーンの真髄が理解できたのかも・・・
(ツアーで一緒だった人が、ウィーンは10数回目、とか言っていました。ウィーンに着くや、行きつけの所があるとかで早速別行動で雲隠れ。自分でチケットを取ってザルツブルク音楽祭に行くなど、本場を楽しむ人も多いようです)

投稿: エムズの片割れ | 2006年10月29日 (日) 18:38

一昨年に引き続いてイタリア旅行(家内と二人の個人旅行)に行ってきました。前回と違うのは、まずウィーンにはいって、そこからイタリア(ベネチア)には列車ではいったこと。ウィーンに行ったのは楽友協会の大ホールでウィーンフィルの定期演奏会を聴くこと(それとウィーンでオペラを見ること)でしたが、ウィーンフィル定期演奏会のチケットは日本では手に入らなかったので、せめて立見席ででも聴きたいと思っていたました。ウィーンに着いた翌日(11/17金曜)ウィーンフィルの事務所の前を通りかっかったとき、事務所から出てきた女性に楽友協会への道を尋ねたら、その女性は急用のため定期公演に出席できなくなったのでチェケットをちょうど返却しにきたところで 、いまなら事務所に行けばそのチェケット(翌日の11/18土曜の公演)が 購入可能ではないか、というのです。こうして運よく手に入ったチケットの座席は、オーケストラのすぐ横、中央の観客席からみて右側に少数ある座席の一つでした。私たちのすぐ横の席にはプラハ在住の若い日本人夫婦がいて、その席はネットで(楽友協会サイト)手に入れた由。定期コンサートは一般向けには発売されていなくても公演日の近くになると、さまざまな事情から売りに出されるチケットがいくつかあるんですね。日本人の観客も私たち以外にもちらほら見かけました。観客の服装ですが、団体客がいないせいか(?)、ほとんどの観客は男だったらネクタイをしめたきちんとした格好をしていましたね。(私は今度の旅行にネクタイは持って行かなかったので、ネクタイは着用していません。)写真撮影は演奏開始前だったら、自由のようです。私もスマホでこの大ホールの演奏前の状況 をいくつ か撮ってきました。(日本のサントリーホールなどでは、演奏開始前といえど、写真を撮ってはいけないようで、私もデジカメで写真をとって、注意を受けたことがあります!)
この日のプログラムは、オーケストラはクリスティアン・ティーレマン指揮。ウェーバーのオペラ「オイリアンテ」序曲ではじまり、ついでマティアス・ショルンによるクラリネット協奏曲を2つ。一つはアリベルト・ライマン作曲の「Cantus」、もう一つは、ドビュッシーの「クラリネットと管弦楽のための第一狂詩曲」。とくに、アリベルト・ライマンの曲は初めて聞く現代音楽で、印象としては武満徹の曲のようでした。最後は、30分ぐらいの休憩のあと、4楽章からなるシューマンの交響曲第2番。いずれにせよ、いつもニューイヤーコンサート等でTVでしか聴くことがないウィーンフィルを生で聴けたのはうれしい経験でした。

【エムズの片割れより】
それは良かったですね。自分の知らない曲ばかりですが・・・
現地で頑張れば、チケットが手に入るチャンスはゼロでは無いようですね。しかし語学力は必須。
カラヤン/ベルリンフィルは1970年と1973年の来日公演を2回聞きましたが、ウィーンフィルは聞いたことがありません。
日本での公演はとにかく高いですね。当時のベルリンフィルは2先円と6千円で聞いたものです。

投稿: KeiichiKoda | 2017年12月 3日 (日) 15:12

上の、私の投稿への追記メモです。先日(9/21)のらららクラシックはレナード・バーンスタイン特集でしたが、バーンスタインが晩年(死の直前、1990年)立ち上げたのがパシフィック・ミュージック・フェスティバルで、この第1回でバーンスタイン自身が指揮したのが、私たちがウィーン楽友協会大ホールで聴いたシューマンの「交響曲第2番」で、「らららクラ」ではこの曲を指揮する彼の映像が放映されました。(この3か月後にはバーンスタインは亡くなる。)なお、ウィーンフィル楽友協会大ホールでこの曲を指揮したティーレマンは来年2019年のウィーフィル・ニューイヤー・コンサートでの指揮者に予定されているそうです。

投稿: KeiichiKoda | 2018年10月 1日 (月) 13:08

上のコメントで書きましたように、今年2019年ウィーンフィル・ニュー・イヤー・コンサートの指揮者はティーレマンでした。ニューイヤーコンサートで演奏される曲目は、ワルツの曲のせいか、私たちが2017年11月に見たティーレマンとは印象がだいぶ違い、軽やかに指揮していますね。
昨年2018年もウィーンへ旅行したことは別のところに書きましたが、実はこのときオペラだけでなく、クラシック・コンサートにも4つほど行っています。その一つは、コンツェルトハウスでのウィーン交響楽団の演奏です。ウィーンフィルの本拠地は楽友協会ですが、ウィーン交響楽団の本拠地は楽友協会から歩いても10-15分ぐらいの距離にあるコンツェルトハウスです。この日(2018/11/24)の演目はこの楽団の音楽監督であるフィリップ・ジョーダン指揮、ニコライ・シェプス=ズナイダーのヴァイオリンによるブラームスのヴァイオリン協奏曲(もう一つはドボルザークの「交響曲第9番(新世界)」)でした。フィリップ・ジョーダンのウィーン交響楽団の演奏は以前にもNHKのクラシック音楽館という番組で視聴したことがあります(2018/1/21放送で、そのときの曲目はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンは樫本大進)とマーラーの交響曲第1番)。なお、フィリップ・ジョーダンは2020年ウィーン国立歌劇場の音楽監督への就任が決まっています。ブラームスのヴァイオリン協奏曲を生で聴くのははじめてでしたが、ニコライ・シェプス=ズナイダーの力強いヴァイオリンがすばらしく、すっかりこの曲が気に入りました。奇しくも(?)、2018年の日本音楽コンクールのヴァイオンリン部門で最終審査に残った2人がこの同じ曲を演奏し、一人が優勝しています。このコンクールの模様は昨年2018年12月にNHKBSプレミアムで「響け、私のヴァイオリン、第87回日本音楽コンクール」とクラシック倶楽部「第87回日本音楽コンクール本選ヴァイオリン部門」という番組で放送されたので、視聴した人も多いのではないでしょうか。
ブラームスの「ヴァイオンリン協奏曲」はハイフェッツがシカゴ交響楽団と演奏したCDを持っているので、最近よく聴いています。このCDのカバーを見ると1985、1974RCAレコードとなっていて、昔アメリカにいるクラシック好きの友人から送られたものですが、最近まで我が家のCDの棚に眠っていました(笑)。

【エムズの片割れより】
ハイフェッツは、メンチャ、をはじめ、ベートーヴェンもブラームスも、高校の時に25センチLPを買いました。
しかし、今はどうも堅くて、あまり聞いていません。

投稿: KeiichiKoda | 2019年1月12日 (土) 13:58

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